10年使い続けたシャープペンが、仕事の質を決めていた。
なぜならそれは書くための道具ではなく、思考を整えるための道具だったから。

ミニマリストになってから気づいたのは、
“モノを減らすこと”よりも “何を残すか” の方が人生を変える という事実だ。

だからこそ、僕はこの1本だけを10年間ずっと手放せなかった。

本記事では、
✔ なぜ10年使い続けられたのか
✔ 仕事の思考がどう変わったか
✔ 「残す道具」と「捨てる道具」の違い

この3つを、実体験から丁寧に書いてみた。

Ⅰ. はじまりの道具

独立した10年前。
「良い仕事をしたいなら、良い道具を持て」
テレビ局時代のプロデューサーにそう言われた。

そこで最初に選び直したのが、シャーペンだった。

なぜなら、Web業界に転身したばかりの頃、
自分が向き合うべきは“考えること”そのものだと気づいたからだ。

僕にとっての書くこととは、そのまま思考することとイコールだった。
選んだのはモンブランのシャープペン。
当時の収入から考えたら、それは不相応な値段だったかもしれない。
でも、それは同時に仕事への覚悟をもたらしてくれた。

モンブランのシャープペンを初めて手にした瞬間、
ずっしりとした重さが手の中で落ち着いた。
見栄でも憧れでもなく、「これで考えていくんだろうな」と直感した。

あれから10年。
同じ1本を使い続けている。

Ⅱ. なぜ、シャーペンなのか

時代はどんどん便利になる。
PCやスマホがあれば、「書く」ということは事足りるだろう。
でも、僕は昔から、アイデア出しはシャーペン派だ。
そして、芯も「B」というこだわりがある。
ちょうどいい硬さで、流れるように書けるから、思考のスピードを止めない。

ボールペンだと、掠れや引っかかりで集中が途切れるのがストレスになる。
でも、シャーペンなら思いついた言葉をとりあえず紙に落とし込めるというわけ。
横方向に発想を広げるタイプの自分には、これが必要だった。

筆圧が上がると芯が「パキッ」と折れる。
でも、その瞬間が思考の切り替えになる。
また芯を出して、潜るように書きはじめる。

実は、書く行為は「思考を“前に進める」ための装置”だ。

Ⅲ. モンブランじゃなくていい

誤解のないように言うと、モンブランである必要はない。
ただし、こだわって選んだ道具であることが重要だ。

安いペンは簡単に失くしてしまう。
でもモンブランにしてからは、一度も失くしていない。

高級ブランドだから大切にしているのではない。
“選んだ理由があるモノ”は、自然と扱いが変わる。

道具を丁寧に扱うと、仕事も丁寧になる。
10年使ってみて、ようやくそう思えるようになった。

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Ⅳ. 僕を支えたシャーペンたち

もちろん、いきなりベストの選択ができたわけではない。
モンブランに行き着くまで、いくつもの相棒がいた。

すべてに役割があり、どれも“その時の自分”に必要な道具だった。

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Ⅴ. 書くという行為

例えばPCで書くという行為が“情報を整理する”だとしたら、
シャーペンで書くという行為は“思考を深める”になる。

単語や図を紙に散らし、組み直し、また潜っていく。
書くことは情報の整理ではなく、
自分の現在地を確認するためのプロセスだ。

だからこそ、道具にはどうしてもこだわりたくなる。
なぜなら、思考の速度を決めるのは書く感触そのものだからだ。

Ⅵ. あなたの“1本”は何ですか?

道具は、思考のリズムをつくる。

「これで書きたい」
そう思える1本があれば、きっと仕事の質は少し変わるだろう。

40代は、道具の“量”ではなく“意味”で選ぶのに丁度良いタイミングだ。
あなたの“1本”はどんなペンだろうか。

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“考えるための道具”は、1本で人生が変わる。

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シャーペンは仕事の集中力を支える“最前線の道具”。
同じように、外に出るときの“装備”として欠かせないのがカバンだ。

40代になってからは、道具の質と佇まいが仕事の印象すら変える。
だから僕は国産ブランドで統一するようにしている。

40代ミニマリストが国産革カバンを選んだ理由

ABOUT ME
yohaku
余白のある生き方を探しながら、 40代の暮らし・働き方・持ち物を“整える”ための思考を書いています。 ミニマル思考、Quiet Luxury、道具から学ぶ哲学。 心と生活が軽くなる視点を、日々の実践から発信中。 元ドキュメンタリー番組ディレクターを経て、 現在はブランド設計・クリエイティブの仕事に携わっています。 「ものを減らす」の先にある、 “どう生きるか”を一緒に考えるための場所です。