ミニマリスト界隈では、
- 「洗濯機はドラム式乾燥機付き一択」
- 「乾燥機を使わないのは時間の無駄」
- 「干す場所を取らないのがミニマル」
といった“絶対正義”が語られがちだ。
でも、40代になって生活スタイルが固まり、
仕事・暮らし・体力・住まいが現実的になってくると、
その“正解”が、自分の正解とは限らない。
むしろ僕は、乾燥機なしの縦型洗濯機で、十分に満足している。
理由はシンプルで、ミニマリズムの本質は
「持たないこと=減らすこと」ではなく、
“自分にとって必要な自由度だけを残すこと”
だからだ。
そして今回のタイトルにある 「選択的洗濯」 とは──
便利の最大値を追求するのではなく、
自分の生活リズムに“ちょうどいい機能だけを残す”という考え方 のこと。
この記事では、
- なぜ乾燥機を手放したのか
- 縦型洗濯機で十分満足している理由
- 洗濯を“仕組み化”して生活の摩擦を減らす方法
この3つを、実体験ベースでまとめていく。
1|乾燥機が当たり前になったのは“時短”ではなく“同調圧力”だった
ドラム式乾燥機が悪いわけではない。
むしろ素晴らしい家電だ。
かつては僕も所有していた。
ただ、僕自身が手放して気づいたのは、
“便利だから”ではなく
“みんなが使っているから”
という理由で選んでいた自分がいたことだ。
でも、本当に大事なのはここだ。
暮らしは“自分のサイズ”で最適化するべきであって
他人の便利をそのまま採用する必要はない。
参考記事:
→ 40代からのミニマルライフ|暮らしを整える“思考のシンプル化”
乾燥機がなくても問題がない生活構造なら、
乾燥機は“なくても困らないモノ“になる。
2|乾燥機を手放したら“時間が増えた”という逆説
乾燥機=時短
これは大前提のように思われている。
ただ、僕の場合は真逆だった。
乾燥機をやめたら、
洗濯が“1つのルーチン”として整い、迷いが完全になくなった。
- 洗濯物の分別
- 乾燥機設定
- 仕上がりチェック
- シワ対応
- ドラム内掃除
乾燥機を使うための“細かい判断”が多かったのだ。
縦型+自然乾燥に切り替えた瞬間、全て消えた。
「乾燥機の有無」ではなく
“迷いを減らす設計” が大事だった。
参考記事
→ 40代ミニマリストの暮らしは「仕組み化」で整う──意思ではなく構造で軽くなる方法
3|40代は“機能”よりも“静けさ”を選ぶべき時期
乾燥機を使うと、どうしても
- 音
- 熱
- 稼働時間
- 部屋の使い方
こういった“生活ノイズ”が増える。
そして、寝ている時や在宅ワーク中に乾燥機が回り続けているのはかなりストレスになる。
40代は、
若い頃のように刺激を求めるよりも、
生活の静けさの方がパフォーマンスを左右する。
僕にとってその“静けさ”を作ったのが
乾燥機を手放すという選択だった。
ここで言いたいのは、
乾燥機の善し悪しではない。
あなたが、どんな静けさの中で生きたいか
という話だ。
参考記事:
→ 「持たない暮らし」は孤独じゃない。静かな豊かさとの付き合い方
4|洗濯は「家電スペック」ではなく「生活導線」で決めるべき
これは断言できる。
家電選びで一番大事なのは“スペック”じゃない。
家の構造と導線にフィットしているかどうかだ。
ドラム式のデメリットは意外と現実的で、
- 重い(設置ハードル)
- 大きい(ワンルームを圧迫)
- 掃除が必要(時間を奪う)
- シワ問題(追加タスク)
- 乾燥フィルターの管理(ストレス)
ワンルームで生活全体を最適化したい僕には、
縦型洗濯機の方が生活構造に合っていた。
参考記事
→ 40代ミニマリストが本当に必要な5つの家電 ─ 最小構成で暮らす方法
当然だけど、これもまた人それぞれだ。
いきなり僕の言うことを鵜呑みにする必要はない。
5|乾燥機がなくても洗濯が整う“ミニマル設計”はこれだけ
実は、僕の洗濯の“仕組み”はミニマリズムそのもの。
- 洗濯の曜日を固定(水曜夜と日曜午前)
- 干す場所を1箇所に限定(浴室に干す)
- ハンガーの数を10本以下に制限(タオル・下着も含む)
- 洗濯物は畳まない(ハンガーのままかけて収納)
これだけで洗濯の負担はほぼ消える。
乾燥機を買う前に考えるべきは、
本当に必要なのは“時短”か、“仕組み化”か?
という問いだ。
関連記事:
→ 40代ミニマリストのワードローブ選び|服は“使い潰す”から美しい
6|“正解を借りない”ミニマリズムがいちばん強い
ミニマリズムは
「減らす」「持たない」ではなく、
“他人の正解を借りない”ことで自由度を最大化する思想だ。
乾燥機を持つ人生も、
持たない人生も、どちらも正しい。
ただ、最も大事なのは
「それが、今の自分の生活構造に最も適しているか?」
という一点だけだ。
あなたの生活は、あなたの正解でいい。
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→ 40代ミニマリストは“不要な10のモノ”を手放した|断捨離で人生が軽くなる理由
終わりに
もちろん、乾燥機が必要かどうかは、人それぞれでいい。
ただ、僕の場合、乾燥機を手放して気づいたのは、
“みんなの正解”に合わせなくていいという圧倒的な自由 だった。
もし、少しでも暮らしを軽くしたいなら、
まずは家電を購入するのではなく、
“自分の生活に合う構造”を選ぶこと。
その結果として、
乾燥機が必要ないなら、それは立派な正解だ。
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