40代になってから、ますます思うようになった。
「これ、本当に必要なんだろうか?」
そう疑い続けた結果、ぼくの部屋から消えていったものがある。
- テレビ
- 電子レンジ
- 掃除機
- 冷蔵庫
- 鍋・フライパン
- トースター
- 包丁・まな板
- ソファー
- ラグ・絨毯
こうして並べてみるとだいぶ極端に見えるかもしれない。
でも実際には、どれも“なくても困らなかったモノ” だった。
むしろ、手放してみて初めて「生活が軽くなる感覚」を知った。
この記事では、ワンルーム暮らしのリアルをもとに、
「なぜ手放せたのか?何が代わりになるのか?」を、ひとつずつ具体的に語っていこうと思う。
1.冷蔵庫を手放したら“無駄な買いだめ”も消えた
実は冷蔵庫を手放すとき、唯一心配だったのがビールだ。
いや、笑い事ではない。
「冷えたビールがない暮らしはどうなんだ…?」と、真剣に悩んだのだ。
でも、近所にコンビニがあるなら何の問題もなかった。
むしろ──
飲むときに買うようになり、飲みすぎなくなった。
そしてもうひとつ大きかったのが、
- 食材の買いだめがゼロになった
- 食材を腐らせる罪悪感もゼロになった
- “あるものでなんとかする”思考が身についた
結果、冷蔵庫は「あるから食品を買ってしまう装置」だったことに気づいた。
僕にとっては、なくて正解だったのだ。
2.電子レンジやトースターがなくても暮らせる
電子レンジがない。というと、
「え、温めはどうするの?」と、よく聞かれる。
答えはシンプルで、温める必要があるときは外でやる。
コンビニやスーパーで弁当を買えば、その場で加熱してくれる。
それ以外の“温かいもの”は、全部炊飯器で作っている。
- 鍋料理
- パスタ
- うどん
- 焼きそば
- 惣菜の温め
炊飯器は「炊く機械」ではなく、万能のミニ鍋だ。
料理にこだわりがないぼくには、この方法が一番ラクだった。
3.包丁・まな板・鍋・フライパンを手放せた理由
もともと料理が好きなタイプではないし、
凝ったものを作ることに価値を感じない。
お米は食べたいが、納豆や梅干しがあれば満足だ。
ある日ふと、こう思った。
「炊飯器だけで生きていけるのでは…?」
実際、その仮説は正しかった。
- 切らない料理を中心にする
- 加熱は炊飯器で完結
- 洗い物は“しゃもじ”と“茶碗だけ”
結果、鍋・フライパン・包丁・まな板はすべて卒業。
そう、料理をしない人間にとっての調理器具は、実は「料理を複雑にしてしまう装置」だったのだ。
4.ソファーを手放した“決定的な理由”
ソファーは場所を取るわりに、僕の生活にはほぼ機能していなかった。
- 長時間座ると腰が痛くなる
- 寝るならベッドのほうが広い
- 下に埃が溜まり続ける
- 動かすのが重い
- 洗濯物を置いてしまう
ワンルームでソファーがあると、「中途半端な休憩地点」ができてしまう。
オン(デスク)とオフ(ベッド)がはっきり分かれているほうが、僕にとって気持ちよく暮らせると気づいた。
5.ラグがなくなって“掃除機も不要”になった
実は、ラグやカーペットは、思っている以上に埃がたまる。
- 洗濯は手間
- 掃除機必須
- ダニやほこりの温床になる
これを手放した瞬間、掃除機そのものが不要になった。
ロボット掃除機も試したけど、最終的にいちばん効率がいいのはクイックルワイパー1本だ。
1分で部屋が全部きれいになる。
シンプルに、これで十分だった。
6.テレビを手放したことで“時間の音”が静かになった
もうかれこれ15年以上テレビを持っていない。
仕事が忙しすぎて、そもそも見る時間がなかったし、
引っ越しのタイミングでそのまま処分した。
気づくと、
- 不要な情報が分散しない
- 自分に必要な情報だけ取りに行ける
- NHKの支払いも不要になる
- 部屋のレイアウトが自由になる
実は、「テレビのない部屋」は、思考のノイズまで消してくれるのだ。
7.ベッドは残した理由(実は、ここが重要)
色々な家具・家電を手放してきたミニマリストな僕だが、ベッドだけは手放さなかった。
理由は2つある。
① 床の“ほこり問題”
クイックルワイパーをかけると、毎回ほこりがごっそり取れる。
この高さで寝てるのか、と思うと嫌になってきた。
床からは、ある程度高さを保ちたいのだ。
② 上げ下げの手間と生活動線
布団の出し入れは手間だし、毎日となると正直しんどい。
そしてなにより足を怪我をした時期は特に辛かった。
結果として、ベッドは
- 寝る場所
- くつろぐ場所
両方を担う“唯一の家具”になっている。
8.モノを手放した結果、生活はどう変わったか?
結論:とにかく軽くなった。
- 引っ越しが圧倒的に楽
- どこに何があるか一目でわかる
- 部屋が広く感じる
- 掃除が速い
- 判断するものが減る
- だから思考に集中できる
- そして、だらだらするリフレッシュの時間も増える(これもかなり大事)
“オンオフの切り替えが圧倒的にしやすい”
これはミニマリスト生活の大きなメリットだ。
ミニマリストの本質はモノの「数」ではない
モノを減らすことが目的ではない。
暮らしを軽くすることが目的だ。
そのための手段として、モノを減らしていく。
そして、手放した10のモノはただのリストではなく、
「持たなくても困らない」ではなく
「持たないほうが、むしろ快適」だったもの
そういう種類のモノだった。
大切なのは、
- 自分に必要な最小限はどこか
- 手放すことで何が生まれるのか
- モノに自分が支配されていないか
この3つを丁寧に考えること。
もし、あなたがまだ不要なモノに囲まれて暮らしているなら、少しだけ見直してみるといい。
これは本当に必要だろうか?と。
そして、手放すことを意識する。
この記事が、あなたの暮らしが軽くなるきっかけになれば嬉しい限りだ。
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