手帳を買っても、続かない。
40代に入ってから、何度も同じことを繰り返してきた。

新年や季節の変わり目に手帳を選び、
最初の数日はきれいに書く。
気づけば、また白紙が増えていく。

「使いこなせない自分が悪い」
そう思っていたけれど、
振り返ってみると、
原因は手帳そのものではなかった。

この違和感をほどいていくと、
手帳が続かない理由が、
少し違って見えてきた。

僕と同じように、
せっかく手帳を買ったのに、
いまいち上手く活用できない。
そんな感覚を持っている人は、きっと少なくない。

今回は、手帳が続かない理由を、
少しだけ別の角度から見てみよう。

手帳の「続け方」の前に大事なこと

僕自身も、40代に入ってから、
何冊も手帳を買っては、
うまく続かない時期があった。

最初は使うつもりで、
きれいに書く。
でも、生活が少し落ち着くと、
手帳を開かなくなる。

それを繰り返すうちに、
「続け方」よりも、
「前提」のほうがズレている気がしてきた。

それを引き起こしているのが、
3つの思い込みだ。

思い込み①|手帳は毎日書くもの

手帳は、毎日書かなくてはいけない。
そう思い込んでいる人は多い。

けれど、生活を振り返ると、
毎日書く必要がある日は、意外と少ない。

忙しい日もあれば、
何も起きない日もある。
何も書くことがない日があっても、
それは自然なことだった。

僕も、今使っている手帳は、
気になったときだけ開いている。

なので実は、
数年で数ページしか増えていない。

それでも問題はない。
この手帳は、
毎日記録する道具ではなく、
必要なときに戻る場所だからだ。

思い込み②|手帳は毎日持ち歩くもの

手帳は、常にカバンに入れておくもの。
これも、よくある前提の考え方だった。

けれど、使っていないのに持ち歩くと、
それは「使っている」のではなく、
ただ「運んでいる」状態になる。

重さが増えるだけで、
気持ちは軽くならない。

だから今は、
家の中の決まった場所に置いている。

僕の場合は、デスクの上。
生活の動線から外れない場所だ。

大切なのは、
持ち歩くかどうかではない。
どこで、何のために開くか。

場所と役割が決まると、
手帳は無理なく生活に残る。

これは、デジタルガジェットでも同じだ。

参考記事:デジタルを減らすと余白が増える|40代が“管理から降りる”という選択

思い込み③|そもそも手帳は必要なもの

手帳は、誰にでも必要なもの。
そんな前提も、いつの間にか持っていた。

けれど、生活の中で役割を持てなければ、
道具は続かない。

予定管理なのか。
気持ちの整理なのか。
考えを一度外に出すためなのか。

理由が曖昧なまま選ぶと、
手帳は使われなくなる。

続かなかったとしても、
それは失敗ではない。
今の生活に合っていなかっただけだ。

必要になったら、
また選び直せばいい。

手帳に限らず、
「ちゃんとやらなきゃ」という前提があると、
道具は続かなくなる。

これは、例えば断捨離でも、
同じことを感じたことがあった。

参考記事:断捨離がうまくいかない40代へ|減らさないミニマリズムを選ぶ

まとめ|手帳は「続けるもの」ではなかった

手帳が続かない理由は、
意思の弱さではなかった。

毎日書く。
毎日持ち歩く。
誰にでも必要。

そうした前提を一度外すと、
手帳はずっと静かな道具になる。

使わないということは、
使わなくても生活が成り立っている、
ということなのかもしれない。

続けるために使わなくていい。
必要なときに戻れる場所であればいい。

それくらいの距離感で、
手帳はちょうどよかった。

ABOUT ME
yohaku
余白のある生き方を探しながら、 40代の暮らし・働き方・持ち物を“整える”ための思考を書いています。 ミニマル思考、Quiet Luxury、道具から学ぶ哲学。 心と生活が軽くなる視点を、日々の実践から発信中。 元ドキュメンタリー番組ディレクターを経て、 現在はブランド設計・クリエイティブの仕事に携わっています。 「ものを減らす」の先にある、 “どう生きるか”を一緒に考えるための場所です。