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Office io|「I」をデザインする。株式会社インプレシャスさまブランディング案件【後編】

前回、企業全体の事業イメージの再定義と、社名の再定義を行なった株式会社インプレシャスさま。
(前編をまだ読んでいない方はぜひ下記の参考リンクからどうぞ)

続いてはいよいよロゴの造形に入ります。

ヒアリングをベースとしつつ、再構築した事業と社名のイメージをどうロゴに落とし込んだのか、今回はそのあたりの設計を解説していきたいと思います。

本質はなにか?

今回のヒアリングで、一番最初に気になったのが「色」でした。
もともと松尾さんが使用していた株式会社インプレシャスの名刺は「ティファニーブルー」のような綺麗な青。
確かにこの色も美しく、上品な印象は強かったのですが、松尾さんとしては少し迷いがあったようでした。

「周囲にいろいろ意見を聞いて、最終的にこの色に決めたんです」

「とても満足はしてるんです」

「でも、私としては赤も好きで・・・」

ボクが引っかかったのは、この最後の一言でした。

そこから仮説を立てて、本質を探りにいきます。
ティファニーブルーは周囲の勧める色であるのに対し、赤は松尾さん本人が好む色。

もちろん、カラー設計をするにあたり、どちらのアプローチもありです。

ですが、今回はコンセプトとして「個」であることの強さ、大切さが見えています。
その本人である松尾さんが自分の「個」である赤を大切にすることは非常に大きな意味を持つと考えました。

なので、そのことをご本人にお話すると、非常に深い納得を示してくださいました。
ここで、株式会社インプレシャスのカラー設計は赤に決まります。

また、このやりとりから、ボクが仮設定したコピーが「私は、わたしの色でいく。」でした。

個々のアイデンティティを大事にしながら、自分を大事にしながら、幸せに向かって自らの足で歩みだす。そんな光景をイメージしたものでした。

ロゴ設計

それ以外にも、松尾さんから様々なキーワードをいただきました。

つながり
日本人であること=和
今まで行ってきた婚活支援
これから手がける家族支援
つながりで社会をよりよくしていく、という想い
本当の幸せとは?
数値化できない幸せ
幸福度を高める
color your Life
油絵は塗り重ねることができる。

これらを精査し、取捨選択しつつ、提案するロゴへとしあげていきます。

ボクとhanaさんで描いたラフは100個以上。
その中から厳選して造形に落とし込んでいきました。

基本的にデザインの造形についてはデザイナーであるhanaさんに一任していますが、その前段階のラフ構想段階の壁打ちなどではボクもどんどんアイディアを出しながら下手くそな絵を描きます。笑

逆にコンセプトを言語化するときも逆壁打ちとして、hanaさんと対話しながら言葉を探していくのがOffice io のクリエイティブ・スタイルです。

なので、最後の最後のアウトプットにたどり着くまでは、何度も二人で議論や推敲を重ねるわけです。

提案A

ここからは実際に提案したアイディアをご紹介します。

まずはA案です。

コンセプト:太陽
INPRECIOUSが大切にする自己とは、揺るぎないもの。
そして、日本人(和)であること。
その象徴としての日の丸から着想を得て、大胆にアレンジした。
また、自分自身が持つ個性を一つの色として捕らえ、
自分の色で、太陽するらも塗りつぶす、強い意志を表現している。

こちらは、赤と太陽、そして色を塗り重ねていく様をモチーフとしました。
打ち合わせを終えた段階で、ボクもhanaさんも真っ先にイメージしたのが太陽だったのです。

この塗りは、ioのデザイナーであるhanaさんが手動で何度も描き、100枚以上の作画の中から、ベストの造形、バランスのものを選抜しています。
言うなれば、唯一無二の塗りをロゴに落とし込んだものになります。

そして、このロゴと、キャッチコピーを掲載した広告イメージとして、こちらを制作しています。

また、名刺イメージも添えての提案でした。

提案B

提案Aがヒアリング当時の直感に従った王道とするなら、B案はもう一歩踏み込んだ提案となりました。
と、いうのも、株式会社インプレシャスさまの展望として、事業を「婚活コンサル」だけでなく、「温かいキズナに包まれた家族をつくる」ための「家族サービス事業」まで考えられていたためです。

そこで、恋愛に限らず、「人と人との繋がり」に着目したのがこちらのB案でした。

コンセプト:結い(ゆい)
INPRECIOUSが大切にする「自己」は、他者との結びつきから生まれる。
そして、INPRECIOUSの基礎となる3つの「I」を筆記体で表記すると、
それはまるで糸のようにも見える。
そこで、「赤い糸」を恋愛関係に限らず、私たちの人間関係を適切に結びつける
最適なイメージと捉え、つながり、また自由に解ける様を抽象化。
「I」を「私」と「愛」のダブルミーニングで表現した。

モチーフは、わたしを示す「 I 」=Inpreciousの「 I 」です。
そのイニシャルを筆記体にすることから糸として、結び目として落とし込みました。

この造形もhanaさんが手書きで何度も描き、もっともバランスがよく、また美しいものをベースに最終的にはデジタル加工で整えています。

また、このロゴと、キャッチコピーを掲載した広告イメージとして、こちらを制作しています。

名刺イメージの提案はこちら。

最終確定

最終的にはB案が採用されました。
どちらもすごく良いと悩んでいただいての結果だったのですが、やはりロゴの中に「未来へのビジョン」が見えた部分がB案決定の理由でした。

恋愛としての人との繋がりではなく、あくまで人と人。
そして、その人も「自分らしさ」を大切にした揺るぎない個人であること。
このあたりがロゴの設計にも十分に含まれたのではないかと思います。

そして、最終納品した名刺デザインはこんな感じになりました。

名前面は潔い十字の赤いライン。
これはプレゼントのリボンのようにも見えます。

裏面にはロゴを大きくあしらい、結び目を中央に。
下部に添えたのはキャッチコピーである、「 I 」を解き放て。

コンセプトからアウトプットまで、一貫して整ったクリエイティブに落とし込むことができたのではないかと思います。

このたびは発注、ありがとうございました。

Office io の仕事はこちら

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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。