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office io|発想をデザインする。いずみの編集室さまブランディング案件【後編】

前回は肩書きをデザインする。と題してお伝えした、「いずみの編集室」さまのロゴ提案。
今回はロゴのコンセプト設計についてもう少し詳しくお伝えします。

前回の記事はこちらから。

何をモチーフにするか

さて、ロゴをデザインするときに大切な考え方として、「何をモチーフにするか」というのがあります。
つまり、何をコンセプトにその造形を仕上げるか、ということですね。

例えばAppleは文字のままにリンゴをマークにしてます。
マクドナルドはMです。
これはわかりやすい。

では、ナイキはどうでしょう?
ナイキのロゴマークは誰もが知るところですが、あのマークが「スウッシュ」と呼ばれ、勝利の女神ニケの彫像の翼をモチーフにしていることまで知ってる人はどれくらいいるでしょうか?

また、スターバックスはどうでしょう?
緑の丸の中に女性のイラストがロゴです。
これはギリシャ神話に登場するセイレーン(人魚)というモチーフにしています。

一見すると、その企業にダイレクトにつながるモチーフではないように思えます。
ですが、その背景には緻密に設計された企業理念があるわけですね。
(今回はそのルーツの説明は割愛します)

ここで大事なのは、見た目や音の響きだけでなく、そのブランドの本質を具現化するロゴである方が良い場合もあるということです。

いずみの編集室の場合

さて、いずみの編集室の場合、何をモチーフにするか、と言うところはちょっと頭を使いました。
まず、いずみの編集室にはすでに使っていたロゴマークがあったからです。
そのマークは「いずみ」をモチーフとした可愛らしいものでした。

そもそも、「いずみの」と言う言葉はあさのみさんの中で、「心の泉を大切にしたい」と言う思いから名付けられていました。
この言葉自体はとても素晴らしく、また意味も意義もあるものでした。

なので、そのままそのモチーフを踏襲すると言う考え方もあったわけです。
実際にoffice io のCEOであり、デザイナーであるhanaさんには、泉をモチーフにしたロゴについてもデザインをしてもらっています。

ですが、ボクらの中ではイマイチしっくり来ていませんでした。
なので、まずは何がしっくり来ていないのか、の言語化から始めます。

まず、そもそも使っていたロゴではなく、新たにロゴをデザインしてほしいと言うオーダーに立ち返りました。
これは推測ですが、現時点でのロゴでは、「何かが足りない」もしくは「何かを表しきれていない」と言った可能性が高い。
だからこそ新しいロゴを求めている。と推測します。

では、何が足りないのか?という部分ですが、おそらく泉はあくまで「内に秘めた想い」であり、対外的に表したいのはもっと自分の能力やスキルに特化したイメージなのでは?
という仮説を立てました。

というのも、前回の肩書きをデザインする。のオーダーにもあった通り、仕事をしていく上での自分のスキル、能力、対応範囲などを表に出していきたいというのがあさのみさんの想いの根底にある可能性が高かったからです。

そこで、泉をモチーフにしたロゴ案も考えつつ、もう一方であさのみさんの仕事スキルの根幹である「着眼点と発想」をどう表現するか、という部分に着目した別案を考えることにしたわけです。

「着眼点と発想」をカタチにする

では、この着眼点と発想をどうカタチにするか、という部分ですが、ポイントとなったのが「もともと子供向けの教育、知育雑誌」の企画・ライティングをあさのみさんが行っていたという部分でした。
子供にわかりやすく伝えるためにはどうするか?
それを考えるためには子供のように豊かな発想が必要になります。

子供は発想の天才です。
どんぐりを宝石に見立てたり、ビールの王冠をバッジにして秘密結社を作ったり。
そんな子供のおもちゃ箱の中には、自分にとっての「宝物」が詰め込まれています。

そこで、コンセプトを「宝の詰まったおもちゃ箱」とし、発想の柔軟さと多様性を立体的なパズルのイメージに落とし込んだのです。

コンセプト

子どもは発想の天才だ。
大人にとってはなんでもないモノでも、子どもにとっては宝物になる。
それは柔軟な思考と発想があるからこそ。
だから、子どものおもちゃ箱にはワクワクする宝物がたくさん詰まってる。

子供向け雑誌からスタートし、業務範囲を拡大中の「いずみの編集室」の原点も、実はこの発想。
だからこそ、企画・提案を大切にし、
新しい切り口や見せ方、読んだ人が面白いと思える内容にこだわり続けている。

ロゴでは、そのこだわりをシンプルなオブジェクトを使って「IZUMI」に落とし込んで表現した。
このオブジェクトは、組み合わせ次第で無限の造形を表現できる図形パズル(積み木)のようなもの。
それはつまり、いずみの編集室のアイディア、切り口、企画案が無限であり、
常にクライアントさんにとっての「宝物」として、ワクワクを提案し続けるイメージにつながっている。

この案と、泉モチーフの案と、それぞれを持ってあさのみさんにプレゼンしたところ、直感的にこのパズル案を気に入ってくださり、最終確定案としてブラッシュアップすることになりました。

これは、本人が必要としている言葉にならないイメージや発信をうまく掬い上げ、カタチにできた結果ではないかなと思っています。

このコンセプトからhanaさんのイメージで造形したロゴが今回採用されたものになります。

数字をデザインする

さて、ロゴの納品前にもう一つのアイディアが浮かびました。
それが、ロゴのモチーフを使って数字をデザインする、というもの。

企画書などに使ってほしいという想いもありましたが、何よりこのロゴの多様性と発想の豊かさを示したかった部分です。

最後に、このロゴを使用した「いずみの編集室」の広告イメージを作成しました。

こうして納品したロゴデータについて、大変喜んでいただきました。
ご本人から頂いた感想がこちらです。

お世話になります。さっそくのご納品ありがとうございます!
無事にダウンロードできました。
「これがわたしの仕事」と、自分の心とぴったりと重なる
紹介冊子とロゴを作っていただくことができて、とても嬉しいです。
制作過程も含めて、わたしにとってとても大切な時間でした。
あの京都での2時間はこれから先も、折に触れて思い出すんだろうな、という予感がしています。
泥だらけの石ころを、宝石にするために丁寧に磨いてくださるお二人のお仕事
心から尊敬いたします。
わたしのような個人的なご依頼にもかかわらず
お受けくださり、本当に、ありがとうございました。

また、このロゴをベースに、クリエイターエキスポのための出展ブースと、それに付随するパンフレットのデザインも合わせて行いました。
ただ、残念なことに今回のクリエイターエキスポは延期。
ここで出してしまうとネタバレになってしまうので、このパンフとブースデザインについては秋のクリエポ開催のタイミングであらためてご紹介できたらと思います。

ぜひ、お楽しみに。

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ABOUT ME
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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。