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40代ミニマリストが本当に必要な5つの家電ー暮らしを“最小構成”にする選択ー

4年間のホテル暮らしを終えて、久しぶりに東京で家を借りた。
そのタイミングで、生活を整え直すように、必要なものを少しずつ買い揃えていった。

暮らしは足すことで豊かになるのではなく、
“ちょうどいい最小構成”に戻すことで軽くなる。

結論、僕の生活を支えている家電は5つだけだった。

  • 洗濯機
  • 炊飯器
  • ドライヤー
  • 電子ポット
  • サーキュレーター

それ以上は必要なく、それ以下では心地よくなかった。
ミニマリズムとは、我慢ではなく“最適な暮らしの温度”を探す行為だ。

家電は「不便を楽しむ」ためではなく、“生活の温度を整えるため”にある。

ミニマリストだからといって、不便な生活がしたいわけじゃない。
大切なのは、“自分の生活をちょうどよく整えるための道具”かどうか。
その基準で選ぶと、必要な家電は自然と絞られていく。

今回は、この5つが生活においてなぜ必要なのかを深堀っていこう。

必要な家電① 洗濯機|最小限の“生活リズム”をつくる基盤

洗濯機は必要だ。
今更洗濯板で洗うなどしたら、ストレスがすごいことになるだろう。
放り込めば洗ってくれる。
手放す意味はない。
ただ、機能がたくさん必要か?と言われると全然そんなことはない。

なので、ホテル暮らしの前は乾燥機付きドラム式を使っていた時期もあったけど、今回は普通の洗濯機に戻した。
理由はシンプルで、「毎日洗濯するほど服を減らしていない」から。

僕のライフスタイルなら洗濯は週に2回。
乾かしている間の服もある。
なので乾燥機なんか使わなくても干せば済む。
むしろ乾燥機の熱で夏部屋が暑い方がストレスだった。
あと、乾燥機の稼働中のニオイも苦手なのだ。

必要な家電② 炊飯器|外食に流されない“食の最小単位”

全て外食でもいい。と思って生活していた時期もある。
当然、その頃は炊飯器は持っていなかった。
でも、シンプルにその生活は太るのだ。
ラーメン、カレー、ハンバーグ、牛丼、居酒屋…
ついついわかりやすものばかり食べてしまう。
これはよろしくない。

なのでたまには玄米を炊いて、納豆とキムチ、梅干しや生卵を食べるようにした。
圧倒的に痩せるなんてことはないし、外食は今も続いているけど、100%外食生活よりはマシな気がしている。

30代までと、40代からでは、ミニマリストもライフスタイルが変わるのだ。

ちなみに炊飯器は米を炊くだけじゃない。
鍋も、麺類も、日々の軽い料理も大体これで完結する。
これほど活躍してくれるなら、所有しても良いか、となる。

料理が得意でなくても、最低限の“生活の温度”を守ってくれる存在はありがたい。

必要な家電③ ドライヤー|朝の数分で暮らしが軽くなる

坊主にしたら不要になりそうな家電第一位だけど、まだそこまで割り切ることができない。
元々癖っ毛だし、短くするとセットに手間がかかるので、基本髪の毛は長い方だ。
なので乾かすことはマスト。

なんなら風量が弱いと生活効率が一気に落ちる。
できるだけ強い風量で一気に乾かしたいと思っている。

風量以外には特にこだわりはなく、おいていてもノイズにならない白をチョイスした。
30代の頃は無印良品のドライヤーにする、みたいなミニマリストあるあるな暮らしをしていたけど、それも特に興味がなくなった。

何かにこだわることは、持つということを嫌が上にも意識させる。
無意識でそこにある。
そんな家電がちょうどいい。
なので、今使っているドライヤーのブランドは知らないし、壊れてもまたそのとき見つけた白いシンプルなドライヤーを買うと思う。

こだわりは、全てに持つ必要はない。
こだわるものだけ、こだわりたい。
だってそうしないと、疲れちゃうから。

必要な家電④ 電子ポット|お湯を沸かす行為が“暮らしの呼吸”になる

鍋でもいい。という人もいると思うけど、僕は鍋もフライパンも持っていないので、電子ポッドが必要だ。
コーヒーを飲むのがメインだけど、インスタント味噌汁もよく作る。
最近は少し気をつけているけど、インスタントラーメンもよく食べていた。
鍋だと沸騰するまで見守っていなくちゃならないけど、電子ポットはそれが不要だからいい。

愛用しているのはバルミューダのケトル。
ドライヤーとは対照的に、これはこだわりで購入した。
なぜなら、コーヒーは美味しく飲みたいからだ。
これがあるだけで、生活に“呼吸”が生まれる。

忙しい時はインスタントコーヒーも使うけど、時間と心に余裕がある時は豆から淹れる。
ゆっくりとお湯を回しかける。
その瞬間に香り立つコーヒーがたまらなく好きなのだ。

お湯を沸かす行為そのものが、生活をゆるめる儀式になる。
そう思うと、ポットにはこだわりたくなるみたいだ。

必要な家電⑤ サーキュレーター|空気を“編集”する家電

意外かもしれないけど、サーキュレーターは必需品だ。
特に梅雨、夏、部屋干し。
どれもこれも、空気が滞るとストレスになる。

サーキュレーターは、“空気そのものを編集する”家電。

生乾きの匂いが消え、エアコンの効率が上がり、生活が静かに軽くなる。
乾燥機付き洗濯機を手放せたのも、これがあったからだ。

実はこれは、カードのポイントが貯まったので交換した。
試してみたいアイテムを手に入れるにはポイントはとても有効だ。
失敗してもダメージが少ない。

あまり期待していなかったサーキュレーターだけど、この夏大活躍してくれた。
おかげで家電スタメン入り確定だ。
間違いなく、来年も使う。
(今の所、秋・冬の間は必要ない感じがしている)

暮らしが変われば、必要な家電も変わる。

試してみないとわからない、地味に生活のクオリティを上げてくれる家電は意外とある。
そして、その家電は他人にとっては不要でも、自分にとっては必要。みたいなことは結構あるから面白い。

洗濯機の乾燥機能が必要なミニマリストがいれば、食洗機が欠かせないミニマリストもいる。
以下に自分の暮らしを最適化できるか。
それが重要だ。

他人のものの数なんか、どうでもいい。
正解は“今の自分”が決めればいい。

例えば、僕も昔はロボット掃除機を持っていた。
当時は床がカーペット仕様だったからだ。
でも今の引っ越した先はフローリングなので、クイックルワイパーの方が速い。

生活のステージが変われば、必要な道具も変わっていく。

ミニマリズムの本質は、過去の正解に縛られずアップデートし続けること。だ。

家電を増やすのではなく、“暮らしの最小構成”を探す。

家電は増えるほど場所を取り、暮らしを重くする。
でも、最小構成を見つけると生活が驚くほど軽くなる。

  • なんとなく買わない
  • 効果のない家電はすぐ手放す
  • “快適さ”を基準にする

“勿体ない”より、“軽やかに暮らす”という選択の方が美しい。

皆さんは、日々の暮らしのアップデート、最適化はできているだろうか?
小さな違和感から、見直していくのもおすすめだ。

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Andy
メディアプロデューサー/プランナー|元ドキュメンタリー番組ディレクター テレビ番組制作を経て、2014年からウェブ広告業界へ。映像・グラフィック・デジタルを横断するディレクターとして、企業の広告戦略やブランド表現をトータルでプロデュース。現在はDot.のジェネラルマネージャーとして活動中。 一貫して「ディレクション」を軸に、メディアの変遷(テレビ → ウェブ → SNS)を横断しながら、その本質を言語化・体系化することに取り組んでいる。