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40代ミニマリストはバッグを“1つ”にしなくていい──カバン難民だった僕が見つけた最適化の答え

40代になると、バッグ選びに「なんとなくの違和感」が生まれる。
特に、ビジネスシーンにおいては重要な感覚だと思う。

実は、ミニマリストにとって「バッグ1つ」は正解ではない。
必要なのは、数を減らすことではなく、“迷わない持ち方”をつくること。
暮らしは減らすより“最適化”したほうが、圧倒的に軽くなる。

1|ビジネスリュックへの違和感に気づいた日

長い間、革のビジネスリュックを使っていた。
PCも手帳も、時にはカメラまで入る。
機能的には“完璧”だった。

けれど、ある日、過去最高に大きな規模の案件の打ち合わせに向かう途中で、
ふと、こんな感覚が走った。

「このリュックで行く現場じゃない気がする。」

誰かに何か言われたわけじゃない。
ただ、空気感が合っていない。

真剣な現場に向かうのに、
“バッグだけ少しカジュアル”というズレが、妙に気になった。

仕事柄、相手への敬意はちゃんと形にしたい。

そこで僕は、国産の革トートを購入した。

40代ミニマリストが国産革カバンを選んだ理由—有名海外ブランドより大切にしたかったこと— 40代になると、カバン選びは単なる「持ち物」ではなく、“自分をどう見せるか”という静かなメッセージ になってくる。 ブランドで語...

結果、ビジネスの“居心地”が劇的に変わった。

2|「1つに絞る」ことこそ、最大の非効率だった

ここで気づいた。

バッグは“数”の問題ではなく、“最適化”の問題だ。

だから、今の僕は以下のように使い分けている。

  • ビジネス:国産の革トート
  • プライベート:カメラが入る革リュック
  • スポーツ:ナイロンのボストン
  • 旅行:キャリーバッグ

もしかすると、4種という数字だけ見ると多く感じるかもしれない。
でも、実際は“必要十分”なのだ。
なぜなら、それぞれに異なる役割とシーンを持つから。

職業ミニマリストなない限り、無理に1つに絞ろうとすると、合わないシーンで毎回ストレスが生まれる。

ミニマリズムとは、
モノを減らすことよりも、
迷いを減らすこと。

だからこそ、用途ごとに「最適なひとつ」があれば、それでいい。

3|ミニマリストらしさに縛られていたのは自分だった

なぜ、そこまで“1つ”に固執していたのか。

今振り返ると、
「ミニマリスト的に正しい持ち方をしなきゃいけない」
という固定観念に縛られていたんだと思う。

でも、本当のミニマリズムは、

  • 少ないほど偉い
  • 1つにまとめるほうが正解
  • 兼用するのが常識

そんな話ではない。

本質は、無駄な思考時間と、不快な瞬間を減らすこと。なのだ。

仕事柄、TPOや相手への敬意は大事だと思っている。
そこにズレがあると、自分自身も気持ちよく働けないから。

だからこそ、今はこう思う。
“極限まで減らすこと”と“身だしなみを整えること”は、まったく別物だ。と。

4|ミニマリストは「数の少なさ」でなく“迷わない状態”を目指せばいい

ミニマリストを名乗る僕が、今はっきり言えることがある。

ミニマリズムとは、減らす思想ではなく、“選択を軽くする思想”だ。

  • 気持ちよく働ける
  • 気持ちよく動ける
  • 気持ちよく生きられる

そのために環境を整えるのが、本来のミニマリズム。

だからバッグが4つあってもいい。
むしろ 4つあるからこそ迷わない のだ。

もしいま、

「バッグは1つに減らしたほうが正しい」
そんな呪縛に囚われているなら──

一度、その思考を手放してみてほしい。

減らすより、まず“最適化”。
実は、そのほうが暮らしは圧倒的に軽くなる。

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ABOUT ME
yohaku
余白のある生き方を探しながら、 40代の暮らし・働き方・持ち物を“整える”ための思考を書いています。 ミニマル思考、Quiet Luxury、道具から学ぶ哲学。 心と生活が軽くなる視点を、日々の実践から発信中。 元ドキュメンタリー番組ディレクターを経て、 現在はブランド設計・クリエイティブの仕事に携わっています。 「ものを減らす」の先にある、 “どう生きるか”を一緒に考えるための場所です。