そんな仮説をもとに、いろいろと試してみたことがあります。
右脳の思考と左脳の作業を切り分ける
基本的にボクは発想を基本とした右脳作業が得意だし、好きだ。
なので、だいたいこの「思考」を必要とする仕事から始めることにしている。
仕事の企画や、撮影台本のストーリー、コンセプトやキャッチコピーといった部分からその日の仕事をスタートさせる。
本業に限らず、ブログのネタを考えたり、自分のワードプレスサイトの充実構想にあてる時もある。
この時大事なのが、発想と作業をキチンと切り分けられるか、だ。
一番良くないのが、手を動かしながら考えること。
これは効率が良いように見えて、実はすごく非効率的だとボクは思ってる。
アウトプットする作業は、完成系が頭のなかで8割以上見えてからの方が良い。
完全に作業に集中できる。
なので、ボクの場合、この「発想」という仕事はオフィスのデスクに座ってはやらない。
だいたいがお気に入りのカフェとか、その周囲を散歩しながらとか、そんな感じだ。
ふといいアイディアが浮かんだら、すぐにメモに落としておく。
そしてまた頭のなかでそのアイディアを転がし続ける。
脳内の完成度が8割を超えるまで、ひたすらに。
だから、しっかりとしたイメージが固まるまでやらないし、無駄にPCに向かうことはしない。
PCに向かうときは完成系をつくるための作業レベルに落とし込んでいるときだけだ。
脳はPCと一緒で、一度に違うことをたくさんしない方が良いみたいだ。
一つの作業に絞り、そこのエネルギーを集中させる。
それが最大の仕事効率化だと思う。
インプットとアウトプットを分ける
発想と作業を分けたように、インプットとアウトプットを分けることも重要だと思う。
実験的に、一週間で仕事内容をインプットとアウトプットに分別し、インプットの日とアウトプットの日をわけてみることにした。
打ち合わせ、資料収集、ロケハンや撮影はインプットの日。
資料作成、編集、グラフィック制作などはアウトプットの日。
これをわけることで、右脳を使う日と左脳を使う日を分離することができる。
もし、日で分けることが難しければ、せめて午前と午後で分けてみるのも手だと思う。
それだけでも、思考にかかるストレスが減る。
企画をひとつ考える時なんかはそうだ。
そのためには膨大なインプットが必要になる。
だから一日の最初はインプットから始めるし、一週間を通してインプットの日が多くなる。
こうしたインプット、アウトプットの区分けは、デザイナーの佐藤オオキさんも著書のなかで提唱していた。
すごく参考になるし、作業効率が上がるからおすすめだ。
仕事とプライベートを区別しない
インプットとアウトプットの区分けを明確にしている一方で、ボクは仕事とプライベートの境界線が曖昧だ。
いつでも仕事のことを考えているし、自分で運営しているメディアだって、ゆくゆくは仕事につながれば良いと思っている。
正直、仕事とプライベートを区別することに大きな意味はないと思っている。
平日5日がんばれば、土日に楽しい趣味が待ってる…という考え方もあるとは思う。
でも、それって人生の7分の5を我慢して過ごしてるってことになる。
だったら仕事もプライベートも一緒くたにして、可能な限り楽しんだほうが人生楽しくないだろうか?
だからボクは平日でも仕事が終われば社会人バスケに行くし、土日だって新しい企画を思いついたら月曜をまたずに企画書をつくる。
アイディアは生き物だから、鮮度が高いうちにまず形にするのが大事だ。
味を整えるのは月曜でもいい。
でも、土日だからって発想を後回しにする理由はない。
逆になんで後回しにしなくちゃいけないのか、その理由があるなら教えて欲しいくらいだ。
仕事とプライベートの境界を曖昧にして、インプットとアウトプットの境界を明確に意識する。
これだけでもけっこう仕事の効率は良くなると思っている。
「いま、仕事してるなー」と思うことなく仕事してる。
そんな状態は理想だ。
バスケでいうところのゾーンやフロー状態ってやつ。
もちろん、仕事でもそうなることはある。
その瞬間って、本当に気持ちいいのだ。
思考と作業、インプットとアウトプットの差を明確にして、オンとオフの区別を曖昧にする。
それだけでも仕事の効率は飛躍的に上がると思う。
マインドセットだけで出来る部分もあるし、ぜひ、試してももらいたい仕事術だ。
仕事は考え方次第で変わる!
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