ディレクション入門

動画制作ディレクション入門②|商用動画制作の流れ

Andy
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動画の制作、まずはディレクション全体の話から。

動画制作の流れ

撮影や編集の技術など細かいことを言い出したらキリがないのですが、全体的な流れベースにまずは制作上の注意点をみていきましょう。

動画制作の大きな流れというのはWebサイトやポスター、チラシなどのグラフィック作品を作るときと大きく変わらないと思います。

まず企画があって、それに向けての撮影、つまりは素材作りです。

動画作品には実写以外にアニメーションも含まれますので、その場合は撮影がないということになります。

その時はイラストや写真などの素材作りみたいなこともします。

その素材を基に編集をして、ポストプロダクションを行います。

プロダクションが編集で、その後にやる飾り付けに近い作業、具体的に言えば、カラーコントロールや、音楽効果、ナレーションなどです。

ここまでが納品までの一連の流れになります。

動画制作は料理に似ている

全体の流れを例えるなら、料理と考えが似ているなと。
企画構成がメニュー作りですね。

まずは何を提供しますか?というところから始まり、大枠で和洋中などのジャンルを選びます。

動画なら、ドキュメンタリーで見せる、バラエティで見せる、あるいはドラマで見せる、といったジャンル分けがあります。

そのなかで、次はどんなメニューにします?っていう部分ですね。

ドキュメンタリーというジャンルのなかで、誰を取り上げるのか、どんなシチュエーションを見せるのか、それで何を訴えるのか、みたいなレシピ作りみたいなことをします。

いわゆる台本と呼ばれる部分です。

メニューが決まったら、次は食材を買いにいきます。

動画では、撮影やイラスト素材作りが買い物にあたる部分です。

カレーライスを作るのに肉・ジャガイモ・人蔘と玉ねぎを買ってくる。では牛肉にするのか豚肉にするのか…手にする食材で同じレシピでも味は変わってくるわけです。

食材を調理する

さて、次に編集。これは調理にあたる部分です。

買ってきた食材を切って刻んで、煮込んで味をつけて、という段階ですね。

ここで素材を生かすも殺すも調理の腕、つまりは編集技術ということになります。

このあたりは話だすとキリのない部分ですので、またあらためて。

さて、編集が終わった時点では、鍋にカレーが出来ている状態です。

でも、その鍋のままお客さんに提供することはないですよね?

お皿に綺麗に盛り付けたり、サイドディッシュにポテトを飾るとか、ランチョンマットを敷く、みたいな、ようはお持てなしの整いをしてあげるのがポスプロに当たるのだと思います。

編集が終わった時点で納品が出来ないワケではないですが、より良いものを出していこうという作業です。

カレー屋さんに入って鍋のまま持って来られても困るな、というときは、お皿によそってあげましょう。

納得のいく物(納品物)が出来たらお出しするというのが一つの流れかなと思います。

こんな感じで商用動画は制作されていきます。

Andy
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さて、次回は制作費と制作に関わるスタッフの話をしていきましょう。
ABOUT ME
Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。