COLUMN

動画制作ディレクション入門④|制作スタッフについて

Andy
Andy
前回使ったこの図から、スタッフについて考えてみましょう

企画・構成

まず、この図の企画構成の部分から。

プロデューサーと書いてますが、大きなプロジェクトだった場合はディレクター以外に、演出家や放送作家、構成作家なんかも入ったりします。

こうした企画屋と呼ばれる人達を入れてブレストすることで企画を高めるわけですね。
後はコピーライター。Webやパンフでも使う時はあるかと思うのですけど、良い言葉キャッチーな言葉を一つ載せるだけで引きの違いはあります。
CMなんかは特に必要なポジションだと思います。

ここまでやるかは企画次第ですが、リサーチャーという専門職もあります。テレビ、特に情報番組やクイズ番組では必ずいる人で、調べて裏を取って情報を出してくれる人です。
今、Web動画さすがにそこまでは求められてはいないのですけど、今後の流れでもしかして嘘ネタが増えていって、コンテンツ的にも正誤が分かりにくいものが凄く増えていくようなことが起きた場合、裏を取った情報として出しているかどうか問われる可能性はあるかと思います。

これは余談ですが、新聞やテレビが情報として強いのは、きちんと裏を取っているからで、SNSが弱いのはそのような事がなくて、デマも含めて色んな情報が走っているからと言っても過言ではないかと。

こうした情報スピードに対してどう捉えていくかは大事な考え方なのかと思います。
さて、動画制作に戻って、もちろん、全員を使うことはないですし、ディレクターだけで企画構成やるときもあります。

撮影

撮影に関してはディレクターが行くか、現場を仕切る監督として入って、カメラマン・音声・照明さんに任せるかです。
撮影規模によっては、カメラアシスタントが入ったりします。

VEはビデオエンジニアがこれは現場で撮った映像管理や色まで設定してくれる人です。
さすがにWeb動画では使わないです。テレビの世界です。
ドラマを撮っていると天気や場所次第で、日によって撮ったフィルムの色が変わります。
それを全部コントロールしてくれます。

今後大規模な撮影がWeb動画でも発生するとお願いする可能性が出てくるのかと思います。
あとは撮影場所でスタジオなのかロケなのか。
スタジオを使う時はスタジオ代が要ります。
ハウススタジオで撮る時もあれば、都内のカフェを借りて撮影させてください、ということもあると思います。都内のカフェだと撮影料で三万円くらい取られたりしますので、その辺の予算を全部持っていく感じです。

出演者

撮影に対して出演者側もいます。演者さんですね。

やはり演技慣れしている人や有名・著名人なるとギャラが跳ね上がります。
無名で動いてさえよければアマチュア使うときもありますが、セリフを言わせる時にアマチュアは厳しいですね。凄く白々しくなるので、やはりそこはプロが必要な部分だと思います。

出演する人が居ると必ず発生するのがメイクとスタイリストです。
これは写真撮影とも同じかと思いますし、世界観を作るためにどんな技術を持ったプロが必要かという話です。

撮影演出
基本的に、カメラさえあれば撮影は出来るわけですが、より良い画を撮るために、撮影時に演出を加えたり、世界観を構築してクオリティを上げたりします。

例えば、撮影で料理を撮るときにはフードコーディネートさんを入れたりします。
やはり料理を素人が作って盛り付けたものよりは、プロが作って盛り付けたもの彩りが綺麗で美味しく見せられるからです。
ただキレイに盛り付けるだけでなく、わざと刷毛で油を塗ってジューシーに見せたり、湯気をためてからフタを開く、などの細やかな技術を使ったりもします。

道具では大道具や小道具です。
ドラマみたいなものを作る時は世界観を作り込まなければいけないので、小道具が必要だったり、単純にスポンサーの関係で、例えば市販のお茶のペットボトルを見せられないのであれば、オリジナルのラベルを作ってもらったりします。

道具さんがいなければ、自分でラベルを剥がすだけだったりするので、少しずつクオリティーが変わってくる所ですね。
撮影したものを編集する時は編集を専門にしているプロの方がいます。

編集

今は誰でも編集が出来るし、ソフトさえあれば映像を繋ぐというのは難しくありません。
とはいえ、プロの方というのは知識と経験等を持って編集するので、作業スピードや仕上がりの丁寧さが違ってきます。

もちろん、技術の高い人は一時間の拘束時間が高く、逆に始めたばかりの人だと安く済ませたり出来ます。
でも、安く済ませたせいで、任せたけど自分がやったほうが良かったな、という人にも出会うことがあります。
そのあたりもクオリティーと予算のすり合わせかなと思います。

凄くシンプルな話、首を振ったカットを繋ぐのは誰でも出来るのですが、目の動きまできちんと見て繋ぐかどうかみたいな所ですね。
本当に上手い人というか、これは知っていないと出来ない技術という事になりますね。
こちらを見ているカットからこちらを見ているカットに付くとパッと飛ぶ。当たり前なのですけどそれをうまく位置フレームまできちんと見て繋いでくれるかどうか、これがクオリティーの差になってくるという所です。

デザイナーというのはテロップをデザイン的に入れたりしてくれる人ですね。テレビでいうと、フリップをキャスターが出しますが、そのフリップをデザインする仕事です。道具さんのカテゴリーに入ることもありますけど。

アニメを動かすときはイラストレーターやアニメーターさんが出てきたりします。この辺りは映画に近くなってきますね。

VFXで擬似3Dや本物の3Dの宇宙船を出したい、といえばVFXのプロに頼みます。もちろん、相当お金は掛かる感じです。
さすがにWeb動画ではそこまで見たことがないですけど。

ポスプロ

編集が終わったら、次はポスプロです。ポスト・プロダクションの略ですね。
料理で言うところの盛り付けやテーブルセッティングのようなものだと第一回でご説明した部分です。

MAは、マルチオーディオスタジオと言って、音声を調整してくれる所です。例えばロケ物は色んな場所で撮っているので音声のレベルがガチャガチャなのです。それをプロの方が同じレベルに揃えてくれる、後はLRにきちんと振り分けるようになっています。

ミキサーさんがその作業をする人で例えばBGMやサウンドエフェクトで音を入れたものも全部引っ括めて綺麗に整えてミックスダウンをしてくれるオペレーターです。
ナレーションの時はナレーターのプロが入った方が、素人が読むよりキレイに聞きやすいです。

音楽効果はサウンドエフェクトのこと。SEという言い方をしますけど例えばクリック一つする音を入れるか入れないかとかですね。ロケをして撮ったカメラマイクの音だと拾えてない時があるので敢えてカチッと音を一つ入れるだけで臨場感が出るみたいなそういう所です。

サウンドクリエーターはBGMを作る方です。
今はフリー音源がたくさんあるので、持ってきて使うことは出来ると思いますが、やっぱり1分間で作った動画に対して綺麗に1分で終わると気持ちいいです。
それを無理やり絞って終わらせるよりは聞いた時のクオリティーのレベルが違うのでそういう意味では作曲はしてもらいます。

後は使用の権利を頂けるのは楽なので、込み込みでお願いすることが多いですね。
細かい事を言えばまだまだあるのでしょうけど、まずは人が増えていくとお金は掛かるってことですね。

映画はもの凄く人数が要るので、何億とかのお金が掛かるのはそのような理由です。

ざっと駆け足で説明してきましたが、やはりディレクターとして、どんな画が撮りたくて、どんな仕上がりにしたいのか、を具体的にイメージしてスタッフィングをすることは重要です。

Andy
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さて、次回は「企画」をみていきましょう。
ABOUT ME
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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。