COLUMN

何者にもなれずに悩むあなたに送る、自分の色(個性)=の見つけ方

最近の発信を通して感じることは、「何者にもなれなくて悩む人は多い。」という事実です。
実際にはボクも20代の頃はそれで悩んでいたので、共感しかないのですが、これだけインターネットが拡大し、どんな情報でも得られる時代になったにもかかわらず、その悩みそのものは変異も遷移もしていないことには少し驚かされました。

なかなか20代の頃には気がつけないのですが、実は「何者にもなれない」ことと、「自分が武器を持っていない」ことはイコールじゃないんです。

人には誰しも本質的に持ってる武器がある。とボクは思ってます。

何者かになる人、有名になる人は、その自分だけの武器の使い方が上手なんですよね。
だからこそ、それに気づくかどうか、どう使うかどうか、その選択の差でしかないと思っています。

その武器に気がついて欲しくて始めた新連載が、はじめてのディレクション 〜スペシャリストでないあなたが「見えないスキル」を形にする方法〜でした。

この連載は、プロライターであり編集者であるあさのみさんのお力を借りながら、ボクのディレクションという資質に対しての考え方をわかりやすく紐解いてもらい、「何者にもなれない」「武器がない」と悩む方への少しでものヒントにしたいという思いからスタートさせました。

ぜひ、今後の連載にも注目いただきたいですし、お悩みなどあれば質問箱などから連絡いただけたらと思ってます。

少し話がそれました。
今回は、その連載の第1回をリリースしたあとに感じた反響を元に、ボクなりの「武器の見つけ方」を掘り下げてみたいと思います。

自分の色(個性)=の見つけ方

ボクは、トークイベントや講演をするとき、デザイナーさんやイラストレーターさんには「これ」という特徴、得意、自分の色を押し出すようにオススメしてます。

特にSNSの世界の中では、その方がわかりやすいし、仕事にもつながりやすいと思ってるからですね。
一方で、ディレクターはいろんなことをどんどんやる方が良いと思ってます。

これはブランディングではなく、スペシャリストとジェネラリストの特性の差があるからです。

スペシャリストは出来るだけ一色で魅せる方がわかりやすいんです。
なので、こちらの方は逆に言えば武器を見つけやすい。

フォトショレタッチなら大谷さん。
イラレアピアランスならコロさん。
と言えば、SNS界隈のクリエイターさんなら「ああ、あの人ですね!」となるレベルです。

もちろん、いきなりあのクラスになることはできません。
でも、ひたすらその色(個性)を示し続けていたら、その頂はそこに通じているんですね。

もっというなら、まだ武器になってないものでも、ひたすら磨いて武器にすることができるとも言えます。
もちろん、好きなことであれば最強ですが、得意なことでも良いし、仕方なく長時間やり続けてることでもいい。
一つを積み上げることがこそが、自分の色をわかりやすく提示するシンプルな方法です。

そして、一つの色を積み上げていった先には、そこから横展開でスキルに幅を持たせることだってできるわけです。

基礎があっての応用。そこからのオリジナリティ。
守・破・離の考え方です。

一方で、ジェネラリストは多色か無彩色の方が良いとボクは思ってます。
色がないことが色というか、どんな色にも染まれることが、多種多様なプロジェクトを生み出す鍵になるからです。

これはSNS上ではなかなか色を示すのは難しい。
ああ、◯◯の人ね。とはなりにくいわけです。

もちろん、ディレクションする職種や業態を絞り込むことで特化することも出来ます。
そうすればディレクションでも色(個性)は出せます。

ただ、基本的にはディレクターに向いている人って、何か一つだけのことをやり続けるのが苦手というか、いろんなことに興味が移りまくる人なんじゃないかと思ってます。
だからこそ、自分の色はなくていい。というのがボクの考え方です。

むしろ、ディレクションで「◯◯の人」となれる人は、ジェネラリストではなく、スペシャリスト側の人ではないでしょうか?

もちろん、逆にスペシャリストの中にも「なんでも出来る人」はいます。

どっちつかずのスキルをいくつも持ってるのならジェネラリスト。
錆びず、色褪せないスキルをいくつも手にしてるならマルチ型のスペシャリストといった感じでしょうか。

どこまで極めるか、はその人次第ですが、極めるほどの応用範囲が広がるのは当然ですし、その分時間はかかります。

スペシャリストになれない悩み

では、スペシャリストになれないからダメか?と言われるとそれはまた別だと思っています。
実際に自分がスペシャリストなのかジェネラリストなのかは相対的な感覚での評価でしかないからです。

そもそも、スペシャリストかジェネラリストかは2極構造ではなく、緩やかなレイヤーの中の相対的な位置関係でしか語れないものであるとも思ってます。

簡単に言うなら、スペシャリストからジェネラリストに伸びるX軸の上のどの位置に立ってるかってだけの話で、どちらかしかないわけじゃないんですよね。
だから、スペシャリストになれないことを嘆く必要はないわけです。

また、ここにY軸に対外的・対内的の要素を置くと、それぞれの職業に必要な要素が大枠で見えてくるわけです。

例えばディレクターは対外的でジェネラリストのBの領域だと思うし、デザイナーやイラストレーターさんは基本Cのエリアだけど、ディレクションも出来る人はAのエリアに寄ってくイメージです。

そしてチームの時代へ

さて、最後に、スペシャリストになれないジェネラリストとしては、これからの時代にどう生きていけば良いのか?という部分を少しだけお話ししてみたいと思います。

あくまでボクの主観なので、一つの考え方くらいに捉えてください。
あまり捕われすぎないように。

まず、「個」の時代と言われていた令和ですが、すこし状況が変わってきてるように感じます。
一つにはコロナ禍という特殊な状況が生んだ強制イノベーションの結果もあると思います。これを恩恵と捉えるか、障害と捉えるかで次の時代の働き方は大きく変わってくる可能性がありますね。

まず大前提として、「個」のチカラ、能力が大事なことは変わりません。
ジェネラリストだからと言って、何も学ばないならどんどん時代に置いていかれるでしょう。

なので、あくまで個の力ありきの話として、そこからさらに他者と有機的、多面的につながって仕事をしていく、「個」×「個」、まさにチームの時代になっていくと思ってます。

そんなサービスもたくさん生まれると思うし、実際にそうなってきています。
ボク個人の周囲だけでもそうなのですから、全国規模でみたらもっと大きなうねりになっているはずです。

また、この先はフリーランスクリエイターの営業方法も変わってくると思います。

個人が直に企業とつながる直営業だけでなく、「チーム」をつくる能力のあるディレクターやプロデューサーと人脈でつながっておく「リファラル営業」も一気に増えてくるはずです。
これは現時点でダイレクトな企業営業が苦手な人は特に意識した方が良いと思っています。

ちなみに「リファラル営業」はボクの造語です。笑
HR界隈でよく聞く「リファラル採用」と考え方としては同じですね。

直接仕事を取りに行く企業営業よりも、TwitterやfacebookなどのSNSから感性でつながった人と一緒に仕事ができるのは少しハードルが下がると思います。

入り口も難しいことはなく、まずは友達になることから始めたら良いわけですし、そこでスキルを見てもらい、信頼を積むことができます。

ポイントは信頼の築き方ですね。
その人から声をかけてもらうことも大事ですけど、やっぱり待ってるだけだと足りないわけです。

なので、自分の能力や経験を超えた仕事のディレクションやプロデュースを依頼して、自分も参加して信頼を積む手だってあると思います。
これならオーバースペックな仕事でもチームとして対応できますし、自分の成長にも繋がる。

あと、余談として。

おこがましいんですが、ボクは「左ききのエレン」の「アントレース」に憧れていました。
個として最強で、チームとして最強。あれがボクの理想でした。

ただ残念ながらボクは神谷さんや八谷さんみたいな天才じゃない。
でも、それは別に最高のチームをつくるのを諦める理由にはならないんです。

チームは「最強」でなくていい。
チームが「最高」であればいい。

そう考えたら、いろんなプロジェクトに対して、アサインしたいのはクリエイティブのスキルだけじゃなくなるんですね。

チームとしての相性や人柄、個々のコミュニケーションの質だって大事な能力の一つとなります。

つまり、個性や性格すらも自分の色(能力)にすることが出来る時代がやってくるわけです。

「個人の武器」がますます活きる時代が待っています。

最後に

「やりたいことが多すぎて・・・」
「何一つ極められないんです・・・」
「器用貧乏なのが悩みです・・・」

そう悩んでるあなたは、もしかしたら「マルチポテンシャライト」かも知れません。
ボクもこの言葉を知るまでは、一つのことを極められない自分に劣等感を覚えてました。
でも、ここで解説されている内容を読めば読むほど自分に当てはまる。

そうすると、この「マルチポテンシャライト」という性格すらも、一つの技能、才能のように思えてきたのです。
もし良かったら、参考までに。

 

マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法

もちろん、「はじめてのディレクション〜スペシャリストでないあなたが「見えないスキル」を形にする方法〜」の連載の中でも、あなたの持つディレクション力をどんどん言語化していくつもりです。

ぜひ、今後の連載も楽しみにしていただけると嬉しいです。

それではまた。

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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。