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40代ミニマリストの「10年服」7選|消耗品と定番を分けるとクローゼットは一気に軽くなる

服を減らしたいのに、減らせない40代へ

服を減らしたい。
クローゼットをすっきりさせたい。

頭では分かっていても、実際にはなかなか減らせない。
実は、40代になるとビジネスもプライベートも、それなりに使い分けのシーンが増えてくる。
そうなると余計にそう感じる。

ミニマリストとして生きている僕でさえ、
「もっと減らせないか?」と、いまだにクローゼットの前で立ち止まることがある。

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40代からのミニマルライフ|暮らしを整える“思考のシンプル化”

実は、服は「減らす数」を目標にするより、
“10年着たい服”を少数だけ決めるほうが、人生は軽くなる。
消耗品と、長く着る定番を分けて管理することで、「今日何を着るか」で悩まなくなるからだ。

この記事では、実際に僕が選んだ「10年服」7選をもとに、
40代にフィットする少数精鋭ワードローブの組み方をまとめている。

TPOにも季節にも左右されず、“自分らしい7着”を選ぶための考え方の参考になれば嬉しい。

10着理論が、そのまま自分に当てはまるとは限らない

フランス人は10着しか服を持たない。

そんな本を読んで、一時期は本気で“10着生活”を目指したことがある。
けれど、40代のビジネスマンとして日本に暮らしていると、現実はもう少し複雑だ。

真夏は灼熱。
冬は冷え込む。
スーツもあれば、オフもある。
プライベートにもカジュアルな場と、かしこまった場が同居している。

そんなあらゆるシーンで困らない服の構成を考えた時、
僕は「10年着る服」と「消耗品としての服」を分けて考えることにした。

結果として、今の僕のワードローブは 年間22着。
(下着を除き、靴も含めた全アイテム数。)

そのうち、「10年着る」と決めて購入した服は10着にも届いていない。
その代わり、闇雲に「減らさないと」と焦るのをやめてから、クローゼットに向き合うストレスが激減した。

関連記事:
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服を「消耗品」と「10年服」に分ける考え方

服に対する考え方を変えたのは、ある引っ越しがきっかけだった。
キャリーバッグひとつに「本当に大事な服」だけを入れるとしたら、何を残すか。

そう自分に問いかけてみると、答えは意外とシンプルだった。

  • 毎年買い替えてもいい服
  • 10年単位で着ていたい服

この2つに分けて考えればいい。

なぜなら、引っ越しでも持ち出したい服は大事な服。
逆に処分してもいい服は消耗品。

そこから、ワードローブの思想をこう決めた。

①消耗品:季節やトレンドに合わせて“ガシガシ使って入れ替える”

②10年服:お気に入りだけを厳選し、“投資する感覚で長く着る”

そうすることで、「全部で10着しか持たない」のではなく、
「10年着る服は10着までは持つ」 という発想に切り替えた。

この考え方に変えてから、5年ほどが経つ。
今、手元にある “10年服候補” は7つ。
消耗品服は15着。

参考記事:
節約を目的にミニマリストになるのは危険?|思考と暮らしを軽くする3つの視点

枚数よりも「役割」と「時間軸」で服を選ぶ

ここで大事なのは、
「何着持つか」ではなく「どの時間軸で、何を着るか」 だ。

  • 1~3年で入れ替える「消耗品」
  • 5~10年スパンで付き合う「10年服」

このレイヤーを分けておくと、こんなメリットがある。

  1. 無駄な出費が減る
  2. 「今日着ていく服がない」というストレスから解放される
  3. クローゼットが“自分らしさ”で統一されていく

私服の制服化、までいかなくてもいい。
私服とビジネス服のローテーション化が“自分専用のシステム”として機能し始める。

関連記事:
40代ミニマリストはテレビを持たない|“余白”が生まれる生活のリアル

僕の「10年服」7選

ここからは、実際に僕が10年単位で付き合いたいと思っている7アイテムを紹介してみよう。
なぜ7つなのかというと、40代男性のTPO(仕事・外食・運動・私服)をすべてカバーしつつ、クローゼットが最も軽くなる“最小構成”が今のところ7点だったからだ。

個別記事にもしていくので、よかったらそちらもチェックして欲しい。

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40代ミニマリストが選ぶ「語れるモノ」|人生を映す5つの相棒たち

1|Quartzのダウンジャケット(カジュアル × スポーツ)

実は、冬のプライベートは、ほとんどこれだけで過ごしている。
シーンとしては、カジュアルとスポーツを兼用するので、12月〜2月の外出はほぼこの1着だ。
中はロンTやシャツ1枚で十分という、まさに“布団をまとっている”レベルの温かさが魅力。
カナダグースと同等レベルの高機能だが、みんなと被らない点も気に入っている。
結局のところ、冬のアウターは枚数を持つよりも、「1枚を徹底的に信頼できるかどうか」 が大事だ。

すでに7シーズンくらい着ているけど、まだまだ現役。
考え方によっては、10万円でも10年着たら元は取れるのだ。

ちなみに、今は高機能で薄手のダウンも増えてきた。
Mont-bellNorthfaceなどの本格アウトドアブランドのダウンは、10年服の代表選手だ。

例えば Amazon で「ダウンジャケット メンズ ロング」「アウトドア 防寒 -20度」などで探すと、日常使いとスポーツを兼ねられる1着が見つけやすい。

2|The RERACSのコート(ビジネス × インフォーマル)

一方で、ビジネスシーンや、ちょっと品のある私服兼用として活躍しているのがThe Reracsのコートだ。
一枚でシルエットが決まるので、インナーが多少ラフでも、全体が整って見えるのがいい。
さらに、ドメスティックブランドであることもお気に入りの理由の一つ。
実は、最近は国産品の良さをあらためて見直している。

関連記事:
40代ミニマリストが国産革カバンを選んだ理由—海外ブランドより大切にしたかったこと—

ちなみに、ビジネス用のジャケパンは“消耗品扱い”にしている。
2〜3シーズン着たら躊躇なく買い替えるからだ。
代わりに、「外側のコートだけは10年服にする」 というイメージで新調した。

ベーシックなステンカラーコートやチェスターコートは、10年服として投資する価値がある。
Amazon なら「ステンカラーコート メンズ ウール混」「ビジネス コート シンプル」などで検索すると、無地・膝丈・黒かネイビーの長く使える1枚が見つかりやすい。
予算3万円〜5万円くらいならナノ・ユニバースや、タケオキクチなんかも使いやすいと思う。

3|Hurleyのジップブルゾン(スポーツ × アウトドア)

ジムやランニング、軽いアウトドアで使う薄手のブルゾン。
春にはバッグに忍ばせて、体温調整用にも使える。
海・山・川・キャンプ・BBQなど、汚れてもいいシーンで活躍するのはいうまでもない。
ここは「気兼ねなく使い倒せる」ことが大事なので、消耗品と10年服の中間のようなポジション。

スポーツブランドの軽量ブルゾンは、“1枚あると助かる服”の代表。
Amazon では「ランニング ジャケット メンズ」「撥水 パーカー 薄手」などで、パッカブルタイプのものを選ぶと、旅行やジム通いでも重宝する。
僕のお気に入りはHurleyだが、OAKLEYNIKEも比較的リーズナブルかつ長く使用できるアイテムが手に入る。

4|BALENCIAGAのフーディ(カジュアル × インフォーマル)

カジュアルにも、少しインフォーマルな場にも使っているフーディ。
シルエットの美しさはさすがで、どこに着て行っても様になる一着だ。
パーカーは間違いなくヘビーユースするので、思い切って投資した。
4シーズン目だが、まだまだ現役だ。
BALENCIAGA の良いところは、多少のダメージも「そういうデザイン」に見えてしまう懐の深さ。
だからこそ、破れても補修しながら使うつもりでヘビーに使える。

「パーカーは一軍だけを持つ」くらいでちょうどいい。
ロゴは控えめで、シルエットがきれいなものを1枚だけ。
Amazon なら「オーバーサイズ パーカー メンズ 無地」「ヘビーウェイト フーディ」などで探すと、10年服候補になりうる1枚に出会いやすい。

5|Yohji Yamamotoのスラックス(カジュアル × インフォーマル)

カジュアルとインフォーマルの両方で使える黒いスラックス。
ラインが美しく、履くだけで“きちんと感”が出るので重宝する。
フーディにも、The RERACSのコートにも相性がいいのが最高だ。
これは一度ほつれたけど、修理して使い続けている。

ボトムスのほとんどは消耗品だと思っている。
とはいえ、「とりあえず安いもので」と選ぶと、全体の印象が崩れやすい。
1本だけ“気合いの入った黒スラックス”があると、勝負所は全てこれ1本でいけるため、他を削りやすくなる。

Amazon では「テーパード スラックス メンズ 黒」「ウール混 スリム スラックス」などで探すと、仕事にも私服にも使える1本が見つかる。
ここは数を増やすより、1本だけ“格の違うもの”を選ぶのがおすすめ。

6|Levi’s 501(カジュアル × ゆっくり育てる一本)

スポーツ寄りのカジュアルとして使っているデニムは、
長く、ゆっくり育てる一本として購入した。

これはHurleyのジップブルゾンとも、BALENCIAGAのフーディとも相性がいいのでヘビロテしている。
実は、501はまだ購入して1シーズン目。
ここからの色落ちが楽しみだ。
デニムは、年を重ねるごとに「履き込んだ一本」の存在感が効いてくる。

王道のストレートデニムは、10年服の“教科書”的存在。
Amazon では「Levi’s 501 メンズ」「ストレート デニム 14oz」あたりで探してみてほしい。
502や505など、体型に合う一本を見つけたら、あとは育てるだけだ。

参考記事:
40代からの腕時計論──The CITIZENとGrand Seiko、“時間の思想”をめぐって

7|LOUIS VUITTONのローファー(ビジネス × インフォーマル)

使用頻度こそ少ないが、確実に“格上げ”してくれる一足。
これは、経営者交流会、大事な商談、プレゼンなど“ここぞ”のときだけ履くようにしている。

スーツやジャケパンがそこまで高価でなくても、足元だけで全体が締まるのが最高だ。
だから、何もスーツを全部ハイブランドにしなくていい。
つまり、足元だけ「10年もの」を持っておくだけでも安心感が違うのだ。

本革ローファーは、きちんと手入れすれば10年単位で付き合える。
Amazon なら「ローファー 本革 メンズ ビジネス」「グッドイヤーウェルト ローファー」などで、シンプルな黒を一足選ぶだけで、ビジネスシーン全体の印象が変わる。

関連記事:
40代ミニマリストが“10年使ったApple Watch”を手放した3つの理由

服は「最適化」こそがミニマリズム

服は、少なければいい、というものでもない。
むしろ大事なのは、自分にとっての最適化だと思っている。

誰かが10着だから、自分も10着にする。
本に書いてあったから、その通りに減らす。

それを鵜呑みにすると、
本当に必要な場面で“チグハグな自分”になってしまうかもしれない。

本質はいつもシンプルで、大事なのは

  • 自分の生活
  • 自分のTPO
  • 自分の体温・感覚

に合わせた 「消耗品」と「10年服」のライン引きだ。

そして何より、クローゼットを開いたとき、
「どれを着ても、自分らしい」と思える状態が理想だ。

そして、それこそが40代ミニマリストとして目指すべきゴールになる。

断捨離する前に「10年着たい服」を決める

この記事を読み終えたら、
クローゼットの前で、静かに5分だけ時間をとってみてほしい。

今持っている服の中から、「10年着たい」と思える服を3つ選ぶ。
それ以外は一度、「消耗品」とラベリングしてみる。

足りないカテゴリ(たとえば“勝負用の靴”など)があれば、
今日ではなく、“次の買い替えタイミングで10年服にする”と決める。

“10年服候補”を探すなら、具体的には

冬ならダウン
オールシーズンならデニム
ビジネス重視ならローファー

このあたりから、いちばん出番が多いカテゴリから選ぶのが、おすすめだ。

40代は、服の“量”ではなく“選択の静けさ”が心を守ってくれる時期でもある。
あなたの最適な7着を、ゆっくり選んでほしい。

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ABOUT ME
yohaku
余白のある生き方を探しながら、 40代の暮らし・働き方・持ち物を“整える”ための思考を書いています。 ミニマル思考、Quiet Luxury、道具から学ぶ哲学。 心と生活が軽くなる視点を、日々の実践から発信中。 元ドキュメンタリー番組ディレクターを経て、 現在はブランド設計・クリエイティブの仕事に携わっています。 「ものを減らす」の先にある、 “どう生きるか”を一緒に考えるための場所です。