断捨離しても人生は変わらなかった|40代ミニマリストが15年ぶりにサーフィンを始めた理由

ものを捨てるとスッキリする。
これは間違いない。
断捨離というと、
不要なものを捨てて、身軽になることを思い浮かべる人が多いと思う。
でも、人生まで変わるか?となると、少し話は別だ。
断捨離をしても、人生は変わらなかった
僕はたぶん世間的にはミニマリストと呼ばれるくらいモノがない。
部屋にはベッドとソファーと小さなデスク。
サーフボードはあるけど、それ以外は特にめぼしい持ち物がない。
広々とした空間に暮らすようになったのは、4月に地元に戻ってきたから。
それまでは都内の狭いワンルームに、より少ないものと一緒に住んでいた。

写真は東京時代の部屋
ものを捨てることで人生が変わったように思えたのは、20代の頃、サーフィンを手放したときくらいだ。
20代の僕は、サーフィンを手放して仕事を選んだ
当時は千葉に住んでいて、車を持っていた。
でも、仕事が忙しくなり、帰れない日も増えてきた。
当然、海に行く時間なんかない。
あっても、そんな気分になれない。
これは仕事に打ち込む人生のタイミングだと割り切り、
車を手放し、使い込んだウェットスーツを処分した。
そして、千葉から都内へ引っ越した。
テレビも電子レンジも冷蔵庫も、このとき手放した。
サーフボードだけはどうしても手放せず、実家の倉庫に置いてもらった。
それ以来15年。
家電は特に買い足さなかった。
唯一、ロボット掃除機を試して、また手放したくらいだ。
参考記事:掃除機はいらない?ワンルームで手放した40代ミニマリストの結論
この時、確かに人生は変わった。
ただ、正確に言えば、人生を変えたのはモノを捨てたことじゃない。
趣味を手放して、その時間をすべて仕事に振ったわけだから、当然と言えば当然かもしれない。
さらに転職をして、収入も増え、キャリアも積んだ。
20代の頃のままサーフィンを続けていたら、今の人生にはなっていなかったと思う。
ただ、それが良かったかどうかは、また別の問題。
もちろん、当時はそれがベストだと思っていたし、後悔しているわけじゃない。
地元に戻って、もう一度すべてを手放した
40代も半ばを過ぎて、ふと立ち止まって考えた。
仕事しかない人生。
これでいいのだろうか、と。
東京を離れ、地元に戻ったのは、そんな葛藤の最中だった。
地元に戻ったけど、実家のお世話になる気はなくて、
一人また家を借りた。
家賃は半分になって、
部屋の広さは倍以上になった。

全ての家具家電を手放しての引越しだったから、
荷物は段ボール3つ。
ここでも人生が変わるのか?
と思ったけど、意外とそうでもなかった。
結局は仕事しかない人生。
何か夢中になれるものがないと、人生なんてそうそう変わらないのだと気がついた。
ものを手放すだけではダメなのだ。
15年間、捨てられなかったサーフボード
夏の終わり。
ふと、倉庫に置きっぱなしのサーフボードが目に入った。
15年前、全部を手放したときに、唯一捨てられなかったものだ。
最初は、もう捨てようかと思った。
でも、その前にもう一度、波に乗りたいと思えた。
15年ぶりで、体力も筋力もあの頃とは比べるべくもない。
柔軟性だってなくなったし、体重も体脂肪も増えた。
それでも、もう一度だけトライしたくなって、地元のサーフィン教室に申し込んだ。
結果、これがハマった。
なかなか上手くは乗れなかった。
それでも、海に入る幸せと、波に乗る喜びを思い出した。
波に乗る浮遊感は、陸上のどんな乗り物でも代替できない。
波乗りが中毒になるのは、この浮遊感のせいだ。
そこからの行動は早かった。
中古のサーフボードを購入し、冬用のウェットスーツをオーダーした。
もう、一年かけてサーフィンをする覚悟だ。

捨てられなかったものの中に、答えがあった
実際、人生はものを捨てるだけでは変わらない。
ただ、ものを捨てると、余計な思考や無駄なものが視界に入らなくなる。
そうすると、本当に自分にとって大切なものが見えやすくなる。
僕の場合、それは捨てたものの中にはなかった。
どうしても捨てられなかったものの中にあった。
断捨離は、人生を変えるためのきっかけだった
捨てることは答えじゃない。
答えに気づくための、きっかけだ。
断捨離をすれば人生は変わるか、と聞かれたら、僕は「半分正解」と答えるだろう。
僕の場合は、捨てた後に見つけ直した波乗りのおかげで、またものは増えた。
ただ、それは自分の人生にとって、実はとても大切なものだった。
多分、もう手放すことはない。
ここから10年、20年、細く長く続けていくつもりだ。
本当に大切なものは、
もしかしたら、まだ捨てられずにいるものの中にあるのかもしれない。
断捨離は、人生を変えるためにするものじゃない。
余計なものを手放した先で、自分が本当に残したかったものに気づく。
僕の場合、それは15年間捨てられなかったサーフボードだったわけだ。
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