ディレクターという仕事とは?
ディレクターという役割の本質
「ディレクター」と聞くと、テレビや映像業界の職種を思い浮かべる方も多いでしょう。
実際、テレビ番組制作におけるディレクターは、企画から撮影、編集まで全体の進行を統括する役割を担っています。
近年では「Webディレクター」「アートディレクター」など、
さまざまな分野で“ディレクション”という考え方が浸透しつつあります。
ディレクションとは、直訳すれば「方向づけ」や「指揮」。
つまり、目標達成に向けてチームやプロジェクトを正しい方向へ導く行為そのものです。
言い換えれば──“目的達成のための舵取り”です。
ディレクションがわかりにくい理由
「カメラマン=撮る人」「ライター=書く人」といったように、
専門職の多くは成果物で役割が明確になります。
一方でディレクターは“何かを生み出す人”ではなく、“生み出す仕組みを整える人”。
目に見えにくい構築・判断・調整といったプロセスが中心となるため、
その重要性が伝わりづらいのです。
しかし実は──この「方向づけ」の考え方は、どんな仕事にも共通しています。
すべての仕事に「ディレクション」は存在する
たとえば、魚屋さんが仕入れる魚の種類や値付け、売り方を決める。
農家が何を育て、どのタイミングで収穫・出荷するかを判断する。
これらもすべて“ディレクション”です。
つまり、仕事とは本質的に「選択と方向づけの連続」なのです。
経営者だけでなく、現場リーダー、個人事業主、さらには一般社員にとっても、
このスキルは成果を大きく左右する要素と言えるでしょう。
これまで語られてこなかった「ディレクションというスキル」
多くの現場では、「センス」「経験」「感覚」に頼ってきた領域。
体系化されず、個人の能力に依存していたのが実情です。
しかし、現代のビジネス環境ではチームのスピードと精度が競争力を左右します。
“誰もがディレクションできる組織”をつくることが、成長企業の条件になりつつあります。
Dot.では、20年以上の現場経験をもとに、
経営・採用・広報・マーケティングなど、あらゆる領域に通用する
「ディレクションの考え方」を体系化して発信していきます。
次回予告:なぜ、チームが迷走するのか?
次回の記事では、「チームやプロジェクトがうまく進まない理由」を
ディレクションの観点から紐解きます。
目的のズレ、情報共有の欠如、意思決定の遅延…。
そこに共通する“方向づけの欠如”を可視化していきます。
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