14ステップで体系化されたブランディング講座ティザー
はじめに:多くの中小企業が抱える“迷走の根本原因”
「売上を上げたい」「認知度を広げたい」「問い合わせを増やしたい」──
中小企業の経営者が抱える課題はさまざまですが、実は共通する“根本原因”があります。
それは、登る山(=目指す方向)が決まっていないことです。
山に登ろう!だけでは迷子になる
「とにかく山に登ろう!」と言われても、人は迷います。
富士山に登るのか、高尾山に登るのかで、準備も装備も全く異なるからです。
ビジネスも同じ。何を目指すのか(=山の選択)が曖昧なまま走り出すと、社員はそれぞれ違う方向に動き、結果としてエネルギーが分散します。
ブランド戦略は“方向性を決める地図”
ブランド戦略とは、企業の持つ価値を整理・言語化し、
社員全員を同じ目的に向かわせるための経営設計図です。
- Mission(ミッション):経営者が大切にしている考え方
- Vision(ビジョン):組織全体に共有された使命感
- Value(バリュー):日々の行動を支える共通の価値観
この3つを土台に、ブランドの「本質的価値」「機能的価値」「情緒的価値」を定義します。
単なるスローガンではなく、ユーザーの頭の中にどんなイメージを残すかを設計する行為です。
ブランドは“広告”ではなく“体験”
かつては「広告を出せば売れる」時代でした。
しかし、今はテンプレート通りの広告ではユーザーの心は動きません。
求められているのは、思想・姿勢・価値観が感じられるブランド体験です。
爆発的に売るマーケティングから、長く愛される設計へ
| 種類 | 概要 | 目的 |
|---|---|---|
| マス広告(イメージ広告) | 世界観・ブランドの印象を訴求 | ファン化・長期的効果 |
| ダイレクト広告(レスポンス広告) | 機能や価格を訴求 | 即効性・短期成果 |
どちらも正しい手法ですが、ブランドの目的に応じた使い分けが重要です。
ブランド設計の14ステップ
Dot.の「ブランド戦略講座」では、経営とマーケティングを貫くブランド設計を
次の14ステップで体系的に学びます。
| No | ステップ | 主なテーマ |
|---|---|---|
| 1 | イントロダクション | ブランド戦略の全体像と目的整理 |
| 2 | Mission・Vision・Value | 企業の軸を固める |
| 3 | ブランド定義の基礎 | 本質価値・機能的価値・情緒的価値 |
| 4 | ブランドメッセージ① | ブランドステートメントの構築 |
| 5 | ブランドメッセージ② | コピー開発とキービジュアル設計 |
| 6 | 現状分析① | 市場・競合分析の方法 |
| 7 | 現状分析② | ポジショニングとゴール設定 |
| 8 | ターゲット分析① | デモグラフィック分析(年齢・性別など) |
| 9 | ターゲット分析② | サイコグラフィック分析・ペルソナ設計 |
| 10 | マーケティング戦略 | 何を・誰に・どう売るか |
| 11 | プロモーション① | メディア戦略とチャネル選定 |
| 12 | プロモーション② | クリエイティブの一貫性とVI設計 |
| 13 | 検証フェーズ | ブランド仮説の検証・改善サイクル |
| 14 | 長期育成 | カスタマージャーニーと持続的ブランディング |
ブランドは「経営者の想い」から「みんなの共通言語」へ
ブランドの出発点は経営者の理念ですが、
それが社員全員の行動指針として機能して初めて、企業としての一体感が生まれます。
- 社長の使命感 → 経営理念(Mission)
- 社員の共感 → バリュー(Value)
- 社外への発信 → ブランドステートメント
この3つが一貫したとき、ブランドは広告を超え、体験として伝わる力を持ちます。
中小企業こそ「ブランド戦略」を武器にする時代
ブランドづくりは大企業だけの特権ではありません。
むしろ中小企業こそ、自分たちの価値を言語化し、正しく発信することが差別化になります。
ブランドとは「登る山を決めること」。
そしてブランド戦略とは、その山をどう登るかを示す地図です。
次回からの連載では、この14ステップをひとつずつ掘り下げ、
実践的なテンプレートと事例を交えて解説します。
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