SNSのゲームから降りて「自分のメディア」を持つという選択
スマホを開けば無数の情報が飛び込んでくる時代。
誰もがSNSで発信でき、誰もが自分のメディアを持てる──そんな便利な時代になりました。
けれども、その一方で感じませんか?
「情報が多すぎて、本当に大事なものが届いていない」と。
情報が届かない時代に何が起きているのか
TikTokやYouTubeショートのスワイプ消費。
AIが提示する“あなた向け”のおすすめ。
便利なはずなのに、気がつけば受け取る情報は偏り、深く考える前に次の動画へと進んでいる。
企業発信も同じです。
「とりあえずSNSを更新しているけど、成果が見えない」
「フォロワー数は増えているのに、問い合わせが増えない」
──そんな相談を、経営者の方からよく聞きます。
発信は「調理」しないと届かない
私はテレビ番組ディレクターとしてキャリアをスタートし、
その後Web広告・SNS運用を経験してきました。
昔は「出せば届く」時代でした。
テレビ、ラジオ、新聞、そして初期のWeb。
でも今は違います。情報が飽和し、**「雑音の中で埋もれる」**ことが当たり前になっている。
発信も食べ物と同じで、“調理”が必要です。
栄養価のある食材も、そのままでは食べてもらえません。
同じように、企業の理念や製品の強みも、
**「どう切るか、どう盛り付けるか」**で届き方が変わります。
中小企業がまずやるべきこと
- 発信の目的を一言で言えるようにする
「採用したいのか」「取引先にアピールしたいのか」を決めましょう。 - 1つのメディアを“拠点”にする
SNSは便利ですが、情報が流れて消えていきます。
だからブログやオウンドメディアを“母艦”にし、SNSはそこへの導線にしましょう。 - 無理をしない仕組みを作る
毎日更新は不要です。週1回でも、ターゲットが知りたい情報を整理して届けることが大切です。
私自身の取り組み
私も一度はSNSに埋もれていました。
だから、改めて「メディアを自分で持つ」ことにしました。
- ブログ:思考とノウハウの母艦
- Instagram / Threads:日々の視点をスナップとして発信
- YouTube:思想や体験を可視化
- X:メディア論・発信の実験場
これにより、「数」ではなく「届く人」を重視する発信に変えています。
結論:文化としてのメディアを持つ
バズやフォロワー数に一喜一憂する時代は終わりました。
これからは、必要な人に届き、意味を持つ情報が評価される時代です。
SNSのゲームから降りて、文化としてのメディアを持つ。
それが、中小企業や個人にとって、長く続けられる広報のあり方だと考えています。
あなたの会社の強みは何ですか?
それを届けたい人に、ちゃんと届いていますか?
もし迷っているなら、まずは“自分のメディア”をつくるところから始めてみてください。
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