いまだに終息の目処どころか、感染拡大に歯止めが効かない新型コロナウイルス。
そんな現状の中で、少してもクリエイティブで世の中のお役に立てたら・・・
そんな想いは常々持っていました。
そんな中、今回はこんな素敵なキャッチコピーの応募がツイッターで開催されてました。
\コピーライターのみなさん/#外出禁止がポジティブになるコピー を募集します。
おうちで考えてください。後日YouTube #コッピーTV賞 でコピーを見ていき、外務省にも共有します。いちばんポジティブだなと思ったコピーを書かれた方には、Amazonギフト券10000円をプレゼントします。 https://t.co/ewB7D0V3Ep— コッピー✏️長谷川哲士゛ (@aseetsu) March 28, 2020
ボクも早速参加。
いくつか考えたものを今回は解説してみたいと思います。
あまり練って考えたものではないですが、どんな視点で、どんな発想でこのコピーを生み出したのが、少しでも参考になれば幸いです。
Stay Homeを訴える
まず、一番に頭に浮かんだ単語は「Stay Home」です。
シンプルですし、これ以上削る必要のないミニマルなメッセージですね。
ただ、あまりにシンプルすぎて刺さらない、というマイナス面もあります。
なので、ここでは「誰が言うか」と言う視点を導入しました。
つまり、偉い人や有名な人がこの言葉を言うとしたら、少しは刺さるかな、と言う発想ですね。
で、真っ先に思いついたのが、あのスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチです。
Stay hungry, stay foolish
and
Stay Home
#外出禁止がポジティブになるコピー とまでは言えないですが(笑)
尊敬するあの方のお言葉より引用。 pic.twitter.com/NIfcOJryut— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) March 28, 2020
ステイ。をここに並べてコピーとすることで、単なる「Stay Home」に価値を持たせるような戦略ですね。
自宅警備をポジティブにするコピー
次は、そもそも家に居続けることが賞賛されるような視点から思考してみました。
日本には引きこもりが多いから感染拡大が遅い。といったネタとも言えるようなニュース記事を見ていたのが発想の原点です。
自宅に居続けたことを誇るコピーですね。
お父さん、お母さん。
二人の反対を押し切り、
ボクが長年守り抜いてきたこの家が、
今、世界で一番安全な場所になりました。
お父さん、お母さん。
二人の反対を押し切り、
ボクが長年守り抜いてきたこの家が、
今、世界で一番安全な場所になりました。#外出禁止がポジティブになるコピー pic.twitter.com/RFVZxgSCU5— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) March 28, 2020
優しさを切り出したかった
3つ目は全く逆方向に振りました。
つまり、この休みは天からの贈り物だと捉える視点です。
とは言え、世界中で拡大し、死者も出ている。
あまりにハッピーすぎでもまた違和感があります。
なので、イメージを家族に限定し、「意地悪」と言う言葉を添えることでニュアンスを出しました。
神様がくれた、
ちょっと意地悪な春休み。
神様がくれた、
ちょっと意地悪な春休み。 pic.twitter.com/G3dLHKxjL3— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) March 28, 2020
パリピに苦言を呈す
次は、外出自粛の要請を無視して遊びまわるパリピに釘を刺したいと言う視点からのコピーです。
これの元ネタは、「鳴くセミよりも、鳴かぬ蛍が、身を焦がす」と言う古事・ことわざからです。
口に出してあれこれ言う者より、口に出して言わない者のほうが、心の中では深く思っていることのたとえですね。
これに引っ掛けて、外で遊びまわるパリピよりも、家にいる、オタク(お宅)の方が安全だよ。と言うメッセージに昇華させたものですね。
鳴くパリピより
鳴かぬオタクが
身を守る。
鳴くパリピより
鳴かぬオタクが
身を守る。 pic.twitter.com/cpVz3Jkf9g— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) March 28, 2020
これは元ネタを知らないとあまり刺さらないと思うので、ちょっと世代ターゲットイメージとしてはミスマッチだったな、とは思います。
まぁ、遊びなのでそこまで気にしなくても良いとは思うのですが、一応ね。笑
リスクがないことを伝える。
ここまできたら一周回ってふたたびシンプルなメッセージの発信になります。
誰もが一度は聞いたことのあるフレーズの逆打ちですね。
リスクなく、リターンが大きい。をダイレクトに表現してます。
No,Risk,
High Return.
No,Risk,
High Return. pic.twitter.com/PY85JWbc4K— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) March 28, 2020
個人的にはこれは結構好きなのですが、ちょっと言葉のニュアンスとして家にいることを伝えきれなかったりしたのがマイナスだったかもですね。
もう少しわかりやすさが必要だったのかも知れません。
イメージ画像についても再考の余地はありそうですね。
ちなみに、ボツにしたネタもいくつかあります。
オレが家に居るんじゃ無い。
オレが家をまとっているんだ!
とか
アミューズメント ホーム
とかですね。
あまりブラッシュアップの余地がなかったのでそのままお蔵入りにしました。
一応ここで日の目を見れて喜んでいると思います。笑
クリエイティブの力を信じている
さて、まだまだ東京も日本も予断を許さない状況です。
経済の損失も大きく、ここからの回復は容易ではないでしょう。
でも、ボクらは前に進むしかありません。
その前に進むための力をブーストしてくれるのがクリエイティブの力です。
まだまだ、ボクらにはやれることがある。
ここからですね。
ぜひ、一緒にがんばりましょう。
Office io のお仕事実績
ブランド設計編
「I」をデザインする。株式会社インプレシャスさまブランディング案件【前編】
「I」をデザインする。株式会社インプレシャスさまブランディング案件【後編】
その他クリエイティブ編
告知
Office io では、中小・零細企業さま向けのミニマル・ブランディング・サービスを提供しています。
企業や商品販売、プロジェクトのコンセプトから設計し、揺るぎない方針を提案します。
・企業イメージを統一したい
・運営施設の内装を整えたい
・プロジェクトのコンセプトが欲しい
そうは思いながらも、月間100万単位のブランディング費用はとてもかけられない・・・という企業さま、ぜひ一度お気軽にご相談ください。