予約してきた。
2021年7月29日。
ついにLEICA Q2を予約してきた。
まだちょっと興奮しているのが自分でもわかる。
届くのには一ヶ月くらいかかるらしい。
これまでにも十分購入を検討して、焦れに焦れてきたというのに、ここからまた、恋い焦がれなくてはならないのか・・・
と、思いつつも、もはや迷いのない今の状態は、本当に清々しい。
LEICAに恋して。
LEICAに恋をしたのは、いまから5年くらい前。
ちょうどiPhoneを無くし、カメラが欲しいなと感じていたときだった。
どうせならちょっと良いものを買おうかな。と思いつつも、あまりに大きすぎて持ち運びにくいものは避けたい。
そんな悩みを瞬時に解消してくれたのがLEICA D-Luxというコンデジだった。
中身はパナソニックだとか、パナライカだとか言われていたけど、LEICAというブランドに憧れたボクにとっては、そんなことはあまり関係がかなかった。
何より痺れたのは、LEICAのキャッチコピーに「風が撮れるカメラ」みたいなものがあったからだ。
記憶は曖昧だし、検索してもうまくヒットしないのが不思議なのだけど、このワードはボクの心に深く刺さったことだけは真実だ。
なぜ、いまLEICAQ2なのか
LEICA Q2をはじめて触らせてもらったのは、忘れもしない2021年の7月10日。
緊急事態宣言明けの隙間を縫って開催した展示会に訪れてくれた映像クリエイターでフォトグラファーの村田さんが所有していたのがLEICA Q2だった。
その時のトークはこちらの動画にも残っているので、良かったら参考までに見ていただきたい。
動画の中で紹介した、村田さんの作例をご覧いただけただろうか?
美しく映える黒。
繊細なまでの描写表現。
なのにコンパクト。
これほどまでに魅力的な写真を生み出すカメラに、恋をしないわけがない。
そして、レンズの付け替えができないことも魅力の一つに感じた。
これ以上、レンズ沼にハマらなくて済む(かもしれない)からだ。笑
画素数は100万もするLEICA M10よりも上だし、何より防滴防塵というのも嬉しい。
これ一台で、すくなくとも10年は新しいカメラを欲しいとは思わないはず。
それでも、即購入を決めるにはいたらなかった。
葛藤
値段がかわいくないのはまぁ仕方ないと思った。
やはりLEICAだ。
レンズだけでも50万、100万の世界。
そう思えば、ボディがついてきて75万なんて破格な気すらしてくる。
むしろお釣りがもらえるレベルでは・・・?笑
それより、ボクにそのレベルのカメラが使いこなせるのか?の方が葛藤は大きかった。
それなりに学生の頃からカメラは好きで撮ってはいたけど、深く踏み込んだことはなかった。
レンズを変えたこともないし、絞りもよくわかんない。
シャッタースピードは理解できるけど、それを駆使したこともない。
基本的にはオートフォーカス、設定もオートがメイン。
カメラのポテンシャルをどれだけ引き出せているか、という基準値があるとすれば、ボクは戦闘力5くらいのものだろう。
それが、53万の戦闘力を持つ人達がつかうようなカメラを持つなんて、宝の持ち腐れにならないか・・・
この葛藤が一番大きかった。
でも、考え方が変わった。
いや、むしろカメラの性能頼みだからこそ、より良いカメラを持つべきなのでは?
最低限のスキルで最高の表現をしてくれるカメラなら、そこからのスキルの伸びしろ次第では自分の想像を超える世界を見せてくれる可能性がたかい・・・
そう思えば、もうLEICA Q2はボクのためにあるようなカメラな気すらしてくる。笑
葛藤2
次に気になるのは、現在持っているSony α7Ⅲとの差別化、あるいは共存だ。
7Ⅲも言わずもがなの名機。
持ってるレンズも増えてきて、ほとんど毎日のように撮り歩いている。
LEICA Q2が手に入れば、7Ⅲの使用頻度が激減するのは自分でも痛いほどよく分かる。
かといって、手放すようなことはしないだろう。
やはり、重要なのはカメラの棲み分けだ。
そこで、いろんなシーンをシュミレーションしてみた。
まず、普段使いのカメラはQ2がメインになるだろう。
どこにいくにもカバンに忍ばせ、あるいは首から下げて、日常を切り取る。
いや、むしろ日常を切り取るためにQ2が欲しいのだ。
これは仕方ない。
日常に潜む風景を「作品」として切り出すこと。
それこそが、いまボクが一番やりたいことなのだ。
では、7Ⅲはどうか?
まず、仕事として必要な写真素材の撮影は間違いなく7Ⅲで行うだろう。
癖のない仕上がりが最適なのはもちろん、いろんなシーンに応じてレンズを付け替えられるのは7Ⅲの強みだ。
仕事用の機材と考えるなら、多少使用頻度が落ちるのは仕方ない。
あとは動画撮影をどうするか。
Q2でも4K撮影が可能だというが、レンズの種類を考えると7Ⅲの方が動画撮影には向いている気がする。
このあたりは使いながら検証していきたいところ。
けんしょう。
そう、結局のところ、現時点では想像でしかなく、購入してみないとその先はわからないのだ。
一ヶ月も待てない
そんなこんなで、いろいろ思考を繰り返してみたものの、結局のところ「Q2が欲しい!」という純粋なる欲求には勝てなかった。
もう、最後はただそれだけだった。
カメラ屋には置いて無くて、その場で予約をしたが、届くのは一ヶ月後だと聞いて驚いた。
このLEICAに焦がれる気持ちを、またここからあと30日も抱えていなくてはならないなんて・・・!
ああ、LEICA。
ボクの恋したカメラ。
早くこの手にー
後日談
ついに購入してきました!
こちらの動画では購入当日の様子を公開中です。
よろしければぜひ御覧ください。