1週間ワードローブ検証の記録

40代になると、部屋を片づけても、持ち物を減らしても、
整いきらない感覚が残る日がある。

モノは少ない。
管理もできている。
それでも迷いが消えない。

その理由を確かめるために、11月のある日、「パッキングパーティー」を試した。

服を減らすことが目的ではない。
迷いを減らすことが目的になる。

もし、どう減らそうか迷っているとか、
あるいは減らしているはずなのに迷いが残っているのなら、
この記録は参考になるかもしれない。

パッキングパーティーとは何か

パッキングパーティーは、一度すべての持ち物を箱に詰め、
必要になったものだけを取り出して暮らす方法のこと。

確かアメリカのミニマリスト二人組が遊び半分で編み出した手法だけど、
実はこれがなかなかに有益だ。

判断の基準はすごく単純だ。

  • 箱から出たものは、生活に必要なもの
  • 箱に残ったものは、生活に必要ないもの

頭で考えるより、生活に判断させるやり方だ。

今回は「服だけ」でやった

本来はすべての持ち物で行う。
引っ越しとかがあると良いタイミングだ。

今回は、そこまで大掛かりにもできないので、服だけに絞った。

なぜなら、40代の暮らしで迷いが出やすい場所の一つが
ワードローブだと思っている。
TPOが増え、役割が重なり、服の判断が複雑になるからだ。

そこで、

1週間、実際に着た服だけをすべて記録する

という形で、パッキングパーティー式のワードローブ棚卸しを行った。

「無理に減らさないミニマリズム」という前提は、ここで効く。
捨てる前に、生活の中での出番を見つけるほうが早いのだ。

この考え方は、この記事で整理しているので、よかったら参考にしてほしい。

参考記事:
断捨離がうまくいかない40代へ|減らさないミニマリズムを選ぶ

1週間の記録から見えたこと

ここからは、実際の一週間の記録(厳密には5日間)を見ながら、
必要不要の判断軸の解説をしていこうと思う。

スタートの時点で、箱に詰めたワードローブは24アイテムあった。
服だけでなく、靴も含めての数だ。

ちなみに、さすがに下着は今回は数に含めていない。
着用してスタートしている。

DAY1|最低限の生活着

まずは寝るためのスウェット上下を選んだ。
寒さ対策として必要最低限になる。

全部で24アイテムとなると、おそらく一般的な所有数としては多くないと思う。
それでも個人的には「多い」と感じていた。

ただ、何が多くて、何が不要なのか、
までは言語化できていない。

例えば、コートとダウン。
アウターと言う意味では、どちらかは手放せそうだ。
でも、本当にそうだろうか?

段ボールから取り出したスウェット上下を着用しながら、
まずは一つ目の仮説が浮かんだ。

減らすべきなのは数ではなく、役割なのではないか?

DAY2|外に出る日の“軸”の服

今日から月曜日。
しばらくはビジネススタイルが続く。

この日はステンカラーコート、セットアップ、黒ニット、革靴を選んだ。
きちんとした場に出る日の組み合わせになる。

この服は迷いが出ない。
間違いなくワードローブの軸になる。

不足しているのは服ではない。
軸で対応できない場面の整理になる。
これは初日の仮説通りだ。

実際に、この日から金曜日までは
服を追加しなくても過ごせてしまった。

生活に変化がなければ、服は増えない。
では、週末の暮らしで必要なものがどれだけあるか、
ここがポイントになりそうだ。

DAY3|スポーツは別カテゴリ

金曜の夜はジムへ行った。
段ボールからサーフジップパーカーとショートパンツ。
そして運動用のスニーカーを選ぶ。

当たり前なのだけど、スポーツウェアは通常のワードローブと役割が違う。
スーツやジャケットでジムには行かない。
この「行かない・行ける」の判断軸が、
曖昧になるのがプライベートなのだろう。

DAY4|インフォーマルが増える

土曜日。
この日は友人の写真個展へ行く。

選んだのはヨウジヤマモトのスラックスとニット、
アウターはDAY2と同じ、ステンカラーのコートだ。

カジュアルすぎない。
きちんとしすぎない。
40代は、この「どちらでもない場面」が増える。

何より、ここで必要なのは、
感性と礼儀を同時に満たす服になる。

もちろん、DAY2と全く同じビジネススタイルで行くこともできた。
でも、それが良いかというと、ちょっと違う。

これは、他人の目が気になるとかそういう事だけじゃない。
その場に相応しく、自分をどう見てもらいたいか。
服が担う役割には、昨日以外の情緒としての価値もある。

どうやら、僕はもう少しだけ、
文化的な服選びをしたいと思っているようだ。

DAY5|完全なプライベート

日曜日。
この日は完全にオフなので、近所の図書館に行ったり、
カフェでブログを書いたりして過ごした。

BurberryのVネックニットにLevi’s 501の組み合わせ。
羽織ものとしてフーディをチョイスした。

カジュアルだけど、それなりにキレイ目。
ビジネスには行けないが、知人に突然会っても問題のないスタイル。
でも、DAY4よりはくだけている。
これが僕の完全にオフの日の装いになる。

この頃には結論の輪郭が見え始めた。
どうやら、不要な服はほとんどない。
足りないのは「方向の整理」だけになる。

この1週間で出た答え

この一週間のパッキングパーティーを通して
僕なりに得た結論は以下の通りだ。

まず、不要だと判断されたアイテム

  • MA-1のジャケット(若すぎる)
  • 黒のスニーカー(スニーカーはジム用一つで良かった)
  • スウェット(寝具用1着で事足りた)
  • ストライプシャツ(中途半端にカジュアル)
  • レザージャケット(使用シーンが思いつかない)

これらは即断捨離した。
結果として、残ったワードローブは使わなかったダウンと冬用のコートを含めて19着にまで減ることになった。

真冬に何か追加したとしても、
春夏に追加はなくてすみそうだ。
気になるなら、春にもう一度パッキングパーティーをしてもいい。

ちなみに、僕の場合はすでにものが少ないから一週間で試したが、
大量の持ち物を少しでも減らしたい人は1ヶ月とか、
ワンシーズンで試してみるのがおすすめだ。

自分の生活の輪郭を掴むところから始めるといい。

さて、そろそろまとめに行こう

結論:40代のワードローブは「数」では決まらない

24着あっても多く感じる日がある。
逆に足りないと感じる日もある。

原因は服の量ではない。
生活の型が定まっていないことになる。

40代ミニマリストのワードローブ設計・4つの軸

  1. 外に出る日の“軸”を1セット決める
     → 迷いを消す基準になる
  2. スポーツ・アウトドアは別枠にする
     → 目的が違うカテゴリになる
  3. インフォーマルで自分らしさを作る
     → 感性と礼儀の両立になる
  4. ラフな私服は素の自分を支える
     → オンとオフの切り替え装置になる

役割が決まると、服の数は自然に最小構成へ寄っていく。
闇雲に捨て始めるより、
「使い方」を先に決めるほうが、実は整理は早い。

服の考え方をもう少し具体に寄せるなら、この記事が補助線になると思う。
40代ミニマリストのワードローブ選び|服は“使い潰す”から美しい


迷走の原因は「物」ではなく「方向」になる

今回のパッキングパーティーで見えたのは、次の3つになる。

  • 減らすことが目的ではない
  • 最適化の答えはカテゴリ設計になる
  • 迷わない仕組みが暮らしを軽くする

捨てる前に、考える前に、使ったものだけを見る。
それだけで、ワードローブの整理が進む。

合わせて読みたい

断捨離がうまくいかない40代へ|減らさないミニマリズムを選ぶ

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ABOUT ME
yohaku
余白のある生き方を探しながら、 40代の暮らし・働き方・持ち物を“整える”ための思考を書いています。 ミニマル思考、Quiet Luxury、道具から学ぶ哲学。 心と生活が軽くなる視点を、日々の実践から発信中。 元ドキュメンタリー番組ディレクターを経て、 現在はブランド設計・クリエイティブの仕事に携わっています。 「ものを減らす」の先にある、 “どう生きるか”を一緒に考えるための場所です。