みなさんは「チャンス」をどのように掴もうとしてますか?
運任せ?
人任せ?
流れ次第?
もちろん、それも悪くはないと思います。
でも、ちょっとした意識でチャンスが自分の思うままに掴めるとしたら?
それは試してみる価値があるとは思いませんか?
以前、ツイッターでこんな投稿をしました。
ボクが新人の頃、チャンスを得るために心がけていたことは3つだけ。
・挨拶、返事をしっかりする
・誰でも出来る仕事こそ完璧にこなす
・やってみるか?と言われたらYESで即答これを徹底したら、どんどん仕事を任せてもらえる。
力量を超える仕事はちゃんと先輩や上司に確認しながら進めたらOK。— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) January 5, 2020
ボクがまだ新人の頃の話ですが、今回はここから「チャンスの掴み方」を紐解いていきたいと思います。
挨拶、返事をしっかりする
ここでのチャンスとは、仕事においてのチャンスのことだと定義します。
・新しい仕事
・やりたい仕事
・収入の良い仕事
・将来につながる仕事
言うなれば、他人も欲しがるような仕事をどうやって自分に来るようにするか、ということですね。
これはフリーランスだけでなく、会社員としても同じだと思ってます。
だって、やりがいのある仕事をしたいですよね?
チャンスを掴むための一つ目の方法は、「挨拶、返事をしっかりする」です。
何を当たり前のことを…と思いますか?
でも、これがちゃんと出来ている人が周囲に何人いるでしょう?
リアルベースだけではありません。
チャットやコミュニティ、SNSでも同じことが言えると思ってます。
逆に言うと、この挨拶、返事がしっかり出来ない人に、仕事を任せようと思うでしょうか?
お願いしても反応が無い人と、即座に返事をして取りかかる人、次の仕事を任せるとしたら、あなたならどちらを選ぶでしょうか?
大事なのは、当たり前のことをちゃんとできること。
むしろ、無理なくこれが出来るように成長してきた人だからこそ、チャンスを掴める可能性が増えるわけです。
ボクも先日、Twitterを使ってアシスタントさんやライターさんの募集をさせていただきました。
その中で重視するのはやはり最初のやりとりです。
挨拶があるか
募集要項をちゃんと読んでいるか
読んだ内容を正確に理解しているか
事前に不明点を質問してくるか
必要情報を簡潔につたえてくるか
細かいことを言うときりはないですが、これらはすべて、やりとりでのその人の印象を作り上げます。
テキストだからと言ってバカにできないのです。
ちなみに、今回応募いただいたみなさんは、本当にしっかりとしたやりとり連携をしてくださいました。
人数の関係上、アシスタントさんなんかは選抜せざるを得ないのが惜しかったです。
ぜひ、いつかみなさんとお仕事ができるような環境の構築をしたいとこころから思ってます。
余談でした。
誰でも出来る仕事こそ完璧にこなす
二つ目は「誰でも出来る仕事こそ完璧にこなす」です。
これも当たり前のことなんですが、ちょっと仕事を覚えた頃になるとバカにしがちなポイントです。
クリエイティブであれば、例えばアシスタントさんに撮影現場のお弁当の発注をお願いしたりします。
人数を確認し、弁当屋に発注します。
それだけのことですが、やはりここにも出来る・出来ないが見え隠れします。
例えば、楽だからといって、いつも同じ弁当屋に注文するのはどうでしょう?
仮にレギュラーの撮影案件だとしたら、スタッフも出演者も「またか・・・」と思う可能性があります。
飽きたと言われるかも知れない。
もちろん、考え方によってはそれは単なるわがままです。
でも、現場のみなさまに気持ちよく仕事をしてもらうため、と考えたらどうでしょう?
美味しいと評判の弁当屋をいくつかリサーチしておくだけで、この仕込みができるわけです。
このあたりから、「誰でも出来る仕事」に差がついていくわけですね。
同様に、当日の弁当を「焼肉弁当」だけにするか「焼肉弁当」と「焼き魚弁当」を半々にするか、などでも受け取る印象は変わりますよね。
選べるのもそうですが、もしかしたら肉の気分じゃ無い人がいるかも知れない。
モデルさんが食べ物に気を使っているかも知れない。
もちろん、気にし出したらキリはありません。
だから限度をみつけることは重要です。
でも、やっぱりもう一歩先まで考えた弁当発注ができるかどうか、で評価が変わることがある、というのは意識しておきたいところです。
そう言う意味では、発注数なんかもそうですね。
例えば、撮影スタッフとクライアントが全部で18人だった場合、18個しかお弁当を頼まないのは危険です。
余裕を見て20個くらいは発注しておくようにします。
これならクライアントさんが急に一人増えた、とか、出演者のマネージャーがチーフマネージャーを連れてきた、とかの不測の事態にも対応できます。
かといって、30個も発注するのはさすがにやりすぎでしょう。
不測の事態をどこまでで収束させるか。
そのあたりの勘所はじつはこのあたりで養われます。
当然、予算とかもあるので、独断で判断するのは危険ですが、上司や先輩にちゃんと理由を話した上で、「2〜3個多めに発注しますか?」とか提案できたら、「おお、こいつは自分で考えることができるやつだ」という評価になるわけです。
そうすると、次はもう少し大事な仕事を任せてみよう。と思うんです。
単純だけど、すごく大事なことですね。
やってみるか?と言われたらYESで即答
最後にこれが一番大事です。
「やってみるか?と言われたらYESで即答」。
ためらっていたらチャンスは他の人に流れていきます。
この時大事なのは「自分でできるかな?」と迷わないことです。
初めての仕事なんて、出来て3割、なんとか5割。7割できたら天才です。
ここでの考え方としては、できるできないではなく、やりたいか、やりたくないか、です。
で、出来ない部分はちゃんと上司や先輩に相談しながら進めること。
こちらの方が大事です。
ちゃんと相談してくる後輩を邪険に扱う先輩や上司はそうそういないはずです。
それより、ちゃんとコミュニケーションをしてくるヤツだと認識されたら、ますます仕事を任せてもらえるようになります。
だから、やりたい仕事はYESで即答。
これでいいのです。
確かに、フリーランスの場合はなかなか上司、先輩に相談というわけにはいかないと思います。
そんなときはコミュニティを利用してみるのも手です。
自前の宣伝みたいで恐縮ですが、江戸クリ(江戸クリエイター交流会)なんかに参加してもらえたら、そのあたりを優しくフォローしてくれる先輩クリエイターさんと知り合うことも出来ます。
全ての仕事を全部自分で抱えようとせず、一緒にプロジェクトを進行してもらう。みたいな意識があれば、フリーランスだって新しい仕事にどんどんチャレンジできるはずです。
良かったらぜひ遊びにきてください。
チャンスを掴むのは普段の自分の心がけ
さて、ここまでの記事では特に難しいことは言ってないと思います。
結局、チャンスを掴む人=自分のやりたい仕事を任される人は、普段からそうなるように行動している人だということですね。
これはボクが新人時代に先輩に言われたことですが、「弁当発注すらまともにできないやつにディレクターなんか任せない」って言葉はいまでも胸に刻まれています。
もちろん、これは単にお弁当を必要な数だけ発注するという目の前の仕事のことではありません。
その裏にある、個数や味、店舗選びの配慮など、いろんな要素をふくめたとても深い言葉だったんです。
これに気がついてからは、ボクもどんな仕事であっても、次の仕事のために一生懸命やろうと誓いましたし、結果としてそれがいまにつながっているのだと思います。
もし、現状の仕事に納得できず、自分の力はこんなもんじゃない、と腐っているとしたら、それは周囲のせいではないかも知れません。
まだ、周囲にあなたの存在感や仕事力をうまく伝えきれていないということになります。
変えるべきはまず自分。
チャンスはきっと、そこから掴めるはずです。
弁当発注でもトイレ掃除でも会議のコーヒー入れでも、チャンスの糸口はそこら中に転がっています。
そう考えたら、今の仕事も捨てたものではないはず。
認めさせましょう。
こいつはこれだけの仕事をさせておくにはもったいない人材だと。
そこらから、快進撃の始まりです。
チャンスは、自分で掴むのです。