「明日やろうは馬鹿野郎(バカヤロー)」という言葉がある。
実はこれは、
「先延ばしが、未来の時間を静かに奪っていく」という教訓だ。

つまりこれは、
“今やらない選択を重ねることで、
未来の選択肢が静かに減っていく”
という意味でもある。

でも、若い頃の僕はこの言葉をただ単に、
「先延ばしするな」という注意喚起として受け取っていた。

40代になった今、ようやく分かった。
この言葉は、実は時間の断捨離の話なのだ。

そして、本当に後回しにしてはいけないのは、
タスクではなく やりたいことのほうだ。

タスクを優先し続ける人生は、驚くほど静かに停滞する。
逆に、やりたいことを先にすると、未来は少しずつ動き出す。

今日はその気づきを、
ミニマリズムの視点で書いてみたい。

「明日やろうは馬鹿野郎」の意味とは何か─モノではなく“時間”を片付ける言葉

「明日やろうは馬鹿野郎(バカヤロー)」の一般的な意味はこうだ。

  • 先延ばしをするな
  • 今日できることは今日やれ
  • 即決・即行動が大事

もちろん正しい。

ただ、さらに深く考えると──
現代の僕たちが失っているのは、やりたいことの時間だ。

タスクに追われる生活では、
やりたいことほど真っ先に犠牲になる。

そして、時間が散らかると未来が散らかる。
この経験から、僕はこの言葉の本質に気づいた。

タスク優先の人生は、驚くほど何も変わらない

40代にもなると、タスクは無限に湧いてくる。

  • メールやチャット
  • 会議や打ち合わせ
  • 事務処理や経理
  • 部下の相談
  • 上司との付き合い
  • その他雑務

片付けても片付けても、次が来る。

だから、タスクを優先している限り、未来を変えるやりたいことは永遠にできない

しかも多くの場合、
後回しにしたやりたいことは二度とやらない。

やりたいことを先にするだけで、人生は動き始める

例えば…

  • 2日後締め切りの書類(やるべきこと)
  • 趣味で始めたいYouTube(やりたいこと)

ほとんどの人は書類から始める。
だが、その途中で別の業務が割り込む。

そして、YouTubeは永遠に始まらない。

でも、順番を逆にするとどうなるか。

  • YouTubeを先にやる
  • その後に書類をやる

書類は「必ずやらなければならない」ため、締切には間に合う。
そしてYouTubeは、今日始めたという未来が残る。

明日やろうは未来を生まない。
今日やると未来を動かす。

この差が本質だ。

この考え方は、先延ばしだけの話ではない。
暮らし・仕事・選択すべてに通じる“思考の整理”の話でもある。

詳しくは、
40代からのミニマルライフ|暮らしを整える“思考のシンプル化” をどうぞ。

固定時間にすると、人生は静かに変わる

大切なのは、できる時にやることではない。
固定時間にすることだ。

作家・朝井リョウさんは、
会社員時代、毎朝ファミレスで小説を書いてから出社していたという。

僕も同じだ。
午前中は自分の時間と決めている。

  • ジムで身体を起こす
  • シャワーでリセットする
  • カフェで思考を整える

そして、

  • WEの記事を書く
  • 企画や構成を考える
  • その日の思考を整理する

ここは完全に未来の自分のための時間だ。

午後は他人のための時間。
午前は未来の自分のための時間。

この配置を徹底しただけで、
やりたいことが一生できない生活は終わった。

補足:もし「明日やろうは馬鹿野郎」と言われたら

この言葉は、相手を責めるための言葉ではない。
本来は、自分に向けて使う言葉だ。

だから、誰かに言われたときは、
「そうだね、今日少しだけやってみるよ」
それくらいでいい。

反発しない。
でも、受け流しすぎない。
それが一番“未来を減らさない”返し方だ。

ミニマリスト視点:先延ばしは“時間のゴミ”だ

ミニマリズムとは、モノを減らすことではない。

  • 迷いを捨てる
  • 判断を減らす
  • 無駄を削ぐ

こうした思考と時間のミニマル化が本質だ。

先延ばしはその逆だ。
頭の中に残り続けるノイズそのものだ。

だから僕は、
優先順位を重要度ではなく未来の更新度で決めている。

  • やりたい → 先にやる
  • やるべき → 後でやる(必ず終わる)

これだけで、未来は途切れず動き続ける。

やりたいことを先にするための道具は、未来への投資だ

先延ばしをしない行動には、
思考を止めない道具が欠かせない。

僕が道具にこだわる理由はそこにある。

  • LAMY 4色ペン
     切り替えが早く、思考が途切れない
  • MDノート
     余白が多く、発想が広がる
  • iPad mini
     移動中でも思考の場を持てる
  • Plotter mini6
     即メモで先延ばしをゼロにする

行動を生む仕組みは、未来のための道具が支えている。

思考を止めないために使っている道具については、
10年支えてくれたシャーペンの話──思考を深める“仕事道具”の選び方
でも詳しく述べている。

結論:未来は今日最初の1つで決まる

ミニマリズムとは、
モノを減らすことではない。

  • モノの散らかりを減らす
  • 思考の散らかりを減らす
  • 時間の散らかりを減らす

そして最終的に、
やりたいことを先延ばしにしない人生をつくることだ。

未来を動かすのは、
今日の最初の一歩だけだ。

明日やろうは時間の無駄だ。
未来を変えたいなら、今日の1つを先にやろう。

合わせて読みたい

もし「今日の1つ」が思いつかないなら、
まずは“手放すこと”から始めてもいいかもしれない。

40代ミニマリストが手放した“いらなかった10のモノ”

ABOUT ME
yohaku
余白のある生き方を探しながら、 40代の暮らし・働き方・持ち物を“整える”ための思考を書いています。 ミニマル思考、Quiet Luxury、道具から学ぶ哲学。 心と生活が軽くなる視点を、日々の実践から発信中。 元ドキュメンタリー番組ディレクターを経て、 現在はブランド設計・クリエイティブの仕事に携わっています。 「ものを減らす」の先にある、 “どう生きるか”を一緒に考えるための場所です。