はじめまして。
フリーランスで写真撮影や撮影講座などをしている宇野 真由子と言います。
詳しい自己紹介はこちらを見ていただくとして・・
最近は週に1度、YouTubeで「スマフォトbefore → after」というスマホ撮影のコツを配信しています。
動画より文章で見たい方もいると思うので、こちらではその内容に補足を付け加えたものをお届けしていく予定です。
どうぞよろしくお願いします!
カメラマンとしては、もちろん撮影を依頼していただくのが嬉しいのですが、日々のSNSやちょっとした告知写真は自分で撮れた方が良いと思います。
商品の写真や、お子さんの写真や食べた物の写真などを、良い感じに写せたら嬉しいですよね?
そういった方に、取り入れやすい方法をお伝えしていくので、少しでも役立てば嬉しいです。
今回のテーマ「グリッドの効果的な使い方」
グリッド自体はご存知の方も多いと思いますが、イマイチ使い方がわからない・・という声も聞きます。
建物などを歪まないように撮りたい時に使う、というのがオーソドックスな使い方。
でも、実は構図を整える時にも便利なんです。
この2枚の写真を見てほしいのですが、こういった物を撮る時には並べ方で印象がかなり変わります。
afterの写真は、グリッドを使ってある法則に添って並べているだけです。
まずグリッドの表示の仕方ですが
iPhoneの場合はホーム画面の「設定」→「カメラ」→ グリッドをONにすればOKです。
※Androidの方はカメラのモードの中に入っている場合もありますし、もし見つからない場合はネットで「機種名 グリッド」で検索してみてください。
カメラを開くと、縦と横に2本ずつ線が表示されます。これがグリッドです。
この線付近や、線と線が交差する4つのポイント付近に物を配置すると、構図が決まりやすくなります。
こういった構図を「黄金分割」や「三分割構図」と呼びます。
写真だけでなく、絵画などにも使われている法則です。
並べる時の考え方
このチョコレートの場合、箱だけを撮ると中身の想像がつきにくいので、中のチョコレートも一緒に並べていきましょう。
ただ、beforeのような並べ方だとちょっと中途半端な感じがするので、グリッドのポイントを参考に変えていきます。
① 右上のポイント近くに箱をおき、中身のチョコレートは少し離す
チョコレートは4つなので、3つと1つに分けてアンバランスな感じにするのがお勧め
② 左下の3つのチョコレートの位置もグリッドのポイント近くでバランスを整える
ちょっとバラけた感じにしましょう
③ 箱を少し斜めにする
そうすることで、左側のチョコレートとのバランスが良くなります
④ それに合わせて右下のチョコも移動
向きが揃いすぎているところはあえてずらしていきます
⑤ 全体を微調整して完成
beforeの写真は揃い方も中途半端なので、もし斜めにせずきっちり撮りたい場合は、きれいに揃えて並べることをお勧めします。
よく「並べるセンスがない」と言う方もいますが、これは慣れです!
いろいろな写真を参考に、たくさん試してみてください。
風景にも使えるグリッド
グリッドは風景を撮る時にも役立ちます。
beforeの写真は真ん中に風車を置き、afterの写真はグリッドの右の線付近に風車を置いています。
もちろん、beforeも悪くないです!!
でも、いつも真ん中に物を置く癖がある方は、グリッドを使ってどちらかに寄せると雰囲気の違う写真が撮れます。
この場合、風車が向いている方向を開けると広がりのある写真になるのでお勧め。
これは人を撮る時も同じなので、ぜひ覚えておいて欲しいです。
水平線を撮る場合は、どの辺りに水平線を置くかがポイント。
そんな時も、グリッドの下の線や上の線付近に配置すると印象が変えられて便利ですよ。
beforeは空の広さを、afterではこの場所の状況を伝えることができます。
どちらが良いかは自由なので、その風景を見た時の印象を元に決めてみてください。
グリッドのポイントまとめ
・写真の傾きに気付けるため、水平線や建物などまっすぐ撮った方が良いものを撮影するときに便利
・縦線と横線が交差するポイント近くに物を配置すると、構図が決まりやすくなる
今後もこういった情報をお届けしていきますので、よかったらお付き合いください。
動画では実際に並べるところも撮影しているので、興味を持っていただけた方はこちらからどうぞ。