COLUMN

感情と要因(ファクト)を分けて考えるための思考転換術。

ボクは、感情と要因(ファクト)を切り離して考えるのが比較的に得意です。
これは先日のツイッターへの投稿。

この思考を利用して、自分の今後の働き方を見つめ直したタイミングがまさに直近であったのでご紹介したいと思います。

思考から要因(ファクト)を抽出する

今回の課題とするのは、ボクが感情をまだ交えたままにツイートしたこちらの内容です。

ちょっとツイッター投稿の内容を再掲出しますね。

ボクは代理店からの無茶振りが嫌なんじゃないんだな。
その無茶振りを何のコントロールも出来ないままパートナーであるデザイナーさんやイラストレーターさん、コーダーさんにそのままお願いしなくちゃならない状況に著しいストレスを感じる。
理由も言わずに無理を強いる側と同じことをするのが苦痛。

同じ無茶振りでも、ちゃんと理由を説明し、絶対に必要なことを共有しあった上で、お互いに納得してから仕事をしてもらいたい。
それはスケジュールでも、金額でも、クオリティでも、モチベーションでも、どこかで納得してもらえるならOK。
それが出来なくて何がディレクターだよ。っていつも思ってる。

だから代理店が2つも3つも入って、クライアントの要望や願いが削ぎ落とされ、「作業」だけになって降りてくる案件を撲滅したい。
代理店ワークを切りたい理由はこれ。
自分が嫌な思いをするからではなく、パートナーさんに気持ちよく働いてもらえない環境が嫌で、転じて堪え難いストレスになってる。

これまで単発に生じたこうしたストレスは見て見ぬ振りをしてきたけど、今それが複数案件発生してて、ようやく自分が「険」とする原因が見えた。
突き詰めたら、姿が見えない人とは仕事してもつまらないんだよ。
代理店がいくつも入るのは結局そういうこと。
仕事は人と人との熱量でやるから面白い。

この本質に気がつけて良かった。
極端にいうなら、仕事の熱量や苦悩、クライアントさんの願いがダイレクトに感じられて、「どうにかしてあげよう!」と思えるならいくつ代理店が入ったって構わない。
むしろその熱量を届けてくれる人とならどんどん仕事がしたいから。
仕事って、その方が楽しくない?

さて、この思考経路は少し複雑で、実は自分でも処理に時間がかかりました。
では、どんなプロセスで感情とファクトを分解したのか、少し補足してみます。

感情を書き出す

こうした時にまずやることは、自分が「不快」に思ってる感情の書き出しです。
思考で済ますこともありますが、リアルに紙に書き出すとスッキリするのでオススメですね。

この時のボクのメモはまぁ、酷い書きなぐりの古代象形文字なので割愛しますが(笑)、書き出した要点としては以下の通りです。
一つの感情(今回はムカつく)から、いろんな要因(ファクト)を「なぜ?」とすることでバラバラに分解してくイメージです。

・代理店の無茶ぶりがムカつく

なぜムカつく?

・納品日の当日に急ぎの変更とかありえない

なぜありえない?

・作業担当者さんに負担とストレスをかけてしまう

なぜストレス?

・時間もなく、ミスにつながる可能性もあるのに無理をさせてしまう

なぜ無理をさせてしまう?

・代理店が複数入ってて、誰もそれをコントロールできてないのが原因

なぜコントロールできない?

・変更理由が不明瞭で、必須な修正指示なのかが見えてこないから自分で不要と判断できず、修正を押し戻せない

なぜ押し戻せない?

・代理店も作業として流してくるから必要理由を検討しあえない

という感じです。
(実際には一つの感情から多数のファクトを引っ張り出しますが、今回は簡易的に一つの流れにまとめました)

ここから導き出されたのは、自分の「ムカつく」という感情をベースにした「思考」です。

思考を整理する

上記の思考を情報として整理すると、以下のようになりました。

無茶ぶりを不快に思う理由は
ー納品日変更のリスク
ー極端な短時間作業の強制
ーミスのリスクを抱えるのはこちら

そこから転じて
ー自分がされて嫌なことをパートナーさんにも強いている現状
ー自分に力がないことを認める必要がある
ー必要理由が明確ではない「作業」への違和感

結論としては
ー作業だけやっても仕事は楽しくない
ー熱量を持った仕事をしたい
ー自分がコントロールできる裁量が欲しい

という感じです。

行動へと反映させる

ここまで思考が整理できたら、あとはそれを叶えるために行動に移すだけですね。
そのためにボクは目標を立てました。

1)一年以内にコントロールできない代理店ワークを全て切る
2)直クラ案件をベースに、自分のコントロールができる案件のみにする
3)自分と同じ熱量の代理店さんとなら別枠でOK。ただし、クライアント打ち合わせから必ず関わるようにする
4)同じ熱量と向き合ってくれるクリエイティブ・パートナーさんと一緒に仕事をする

という感じです。

まだまだ思いつきの領域を超えてませんが、ここからさらに思考整理して、具体的な活動に落とし込んでいく予定です。

まとめ

感情はエネルギーです。
でも、ムカつくとか、悲しいとか、その表面的なエネルギーに支配されると、人は思考を止めてしまいます。

そこで、一度感情は切り離して、「なぜ自分がそう感じるのか?」をしっかり深掘りして、要因(ファクト)を洗い出し、それを改善するための「対策」を立てます。

今回のように、一年がかりの壮大な「計画」にまで昇華することもあるでしょう。

これが仮に、「ムカつくから代理店ワーク全部切る」で即行動していたらどうなるでしょう?

売り上げが無くなるのは当然ですが、本質的に改善すべきところに気がつけてないから、きっと未来も変わりません。

今度は直接クライアントさんとやりとりをしてるのにも関わらず、「クライアントの無茶ぶりがいやだ」とか言って、仕事そのものを嫌になってる可能性すらあります。

大事なのは、自分を突き動かす感情をどう上手くコントロールするか、です。

それができたら、感情は要因(ファクト)の宝庫です。
一つ一つ分析することで、自分自身の人生を改善することができます。

負の感情そのものはもちろんボクも嫌いです。
でも、それが成長の糧となるとしたら・・・?

嫌な言葉や態度を仕掛けてくる人にすら、少しだけ感謝したくなるかも知れませんよ?笑

感情と要因(ファクト)の切り離し。
もちろん一朝一夕に身につくものではないと思います。

でも、気が付いた時に少しだけ試してみてください。
未来とは言わないけど、一時間後の自分は、その時よりはるかにハッピーになっているはずです。

 

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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。