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嫉妬を良質な活動エネルギーに変える3つの心得。ーエレンに嫉妬した一人の男の告白ー

人は誰しも嫉妬する。
これはもう本能だと思う。

どんな聖人だって、嫉妬という感情を持たなかった人はいないんじゃないかな。

例えばキリストとブッダが同じ時代、同じ場所に生まれていたら、お互いに嫉妬しあってたかもしれない。

「ヤベー、あいつの経典めっちゃわかりやすいわ」
「あれ、オレの経典の内容が軽くパクられてない?思いついたのオレが先なのにっ!」
「なんであいつのほうが信者多いんだよっ」
「マジか!あいつに先に悟られたわ・・・。なんでオレじゃねーんだよ!」

まぁ、これはもちろん冗談だけど、それくらい嫉妬というのは誰もがもちえる感情だということ。

もちろんボクも例外じゃない。
むしろ嫉妬するなと言う方が無理だ。
だって人間だもの。

大事なのは、その嫉妬というエネルギーを負のまま抱え込むか、正に転じて自分にとってのプラスにすることができるか、だと思う。

今回はそんな、嫉妬(ジェラシー)をコントロールし、ディレクションし、飼いならすためのマインドセットの話。

心得① 嫉妬をみとめよう

この世の中、すごいひとは多い。
とてもかなわないという人はゴロゴロいる。

それこそTwitterの中だけでもそうなのだから、リアルな社会に出たらそんな人は星の数ほどいるのだろう。
単純にその人が発信してないから、気がつかない、自分が知ることが出来ない、ただそれだけのことだ。

まずは自分の嫉妬心を認めることから始めたい。

ボクもよくやる。

「あー、これはいいアイディアだなぁ!くやしいっ!」
「なるほど、こんなアプローチがあったのか!ちくちょうっ!」
「マジか!この見せ方は思いつかなかった!」

と言うか、他人のクリエイティブを見ていたら、もう嫉妬しかない。
常にハンカチを噛み続けているイメージだ。

ボクの場合、最近で言うなら「左利きのエレン」に関する一連のプロモーションは、ぶっちゃけのたうち回るくらい悔しかった。

なんて面白いプロモーションなんだっ!
なぜ、ボクはこれを仕掛ける側にいれないんだっ!?
いや、仮に、100万歩譲って、仕掛ける側に回れたとして、これ以上面白いアイディアを出せたか?
1000万歩譲って、アイディアまでは出せたとして、それを実行して完結するだけのクリエイティブ・ディレクション力を発揮出来たか?

嫉妬にまみれ、自問自答し、タイムラインに流れてくる「エレンプロモーション」をことごとく無視していた。
だって悔しいんだもん。笑

ちなみに、嫉妬してたと認められたのもつい最近のことだ。

「嫉妬してる」と言う事実は、心で感じるだけでなく、口にも出した方がいいと思ってる。
「あー、悔しい!」までをふくめて、一度感情として表に出すのがオススメなのだ。

胸の奥に抱え込んでしまうと、そのままどす黒く濁っていくのが嫉妬の怖いところだから。
でも、表に吐き出したらその感情はピュアなまま、短時間だけど鮮度を保てる。

そして、その感情がまだ新鮮なうちに、次の行動に移りたい。

そもそも、「嫉妬する」ということは、自分でもできる可能性があるのでは!?と、どこかで思ってるってことの裏返しだ。
自分とまったく違う界隈、業界、能力の人に嫉妬することは、たぶんない。

例えば、将棋の羽生善治九段が永世七冠を達成しても、ボクは心からすごいなぁと言えるし、お祝いできる。
ラグビーの日本代表がW杯のベスト8に入ったことは喜びこそすれ、悔しい思いなんかするはずがない。

同様に、小説を書かない人にとっては村上春樹がノーベル文学賞を取っても悔しくないはず。
これらは自分と関係のない世界の出来事だからだ。
でも、ちょっとしたブログなんかを書いている人からしたら、別のブロガーさんが出版すると聞くと悔しくなると思う。

一気に自分ごとに変わるから。

自分でも関わり合える可能性のある範囲の人や、その周辺の出来事に、ボクらは嫉妬するようにできている。

ただ、何度も言うけど、嫉妬そのものは別に悪いことじゃない。
悔しい、まだ自分もできるはず!という向上心とも似たエネルギーのひとつの形だから。

良くないのは、そのエネルギーをマイナスの方向に使ってしまうことなのだ。
他人の足を引っ張ったり、陰口を叩いたところで、自分のレベルは上がらない。
なんなら下がる可能性すらある。

まずは嫉妬を認めよう。
そして、それをどう活かすかを考える。

その方がとても健全だし建設的だ。

心得② 嫉妬の理由を具体的に分析する

さて、声に出して嫉妬を認めることができると、不思議と心は軽くなる。
ボクの「エレンプロモーション」に対する嫉妬もそうだった。

ioCEOと打ち合わせをしているときに、思わず口にした言葉が「だって、あれに関わるの悔しんだもん。」だったのだ。

そこでようやく自分の嫉妬に気がついた。
おこがましいのは重々承知。
でも、この純粋な気持ちは、絶対に良い方向に向かわせたい。
心の中で飼いならしたり、マイナスに向けないことが重要なんだ。

さて、嫉妬を認めたら、その嫉妬の理由をもっと深く分析してみるのがオススメだ。

嫉妬したのはその人の何に対してか?
どんな能力に対してなのか?
行動力?発言力?人脈?文才?思考?お金?努力?

突き詰めていくと、必ず「自分がいま出来てないこと」にいきつくと思う。

つまり、本当は自分もそうしていたかも知れないのに、その場所にいたかも知れないのに、それが出来たかも知れないのに

これがほとんどの嫉妬の原因だ。

何度も言うけど、間違ってもそのエネルギーを心の奥底に閉じ込めてみて見ぬふりをして、ネットに悪口を書き込んだりしない方がいい。
それは何の得にもならないから。

どこかに悪口やイヤミを書いたり、エアリプをしてその人を貶めたところで、自分が上がるわけじゃない。
だったら、その悔しかったエネルギーを行動に変えた方が良い。
そのエネルギーを自分のために使う方がいい。

「悔しい!だからやるっ!!」

動き出すためのきっかけとして、嫉妬ほどピュアで高出力なものはないのだから。

心得③ 未来への行動に移そう

嫉妬の原因が具体的になれば、それを埋めるための具体的な行動に移したい。

動くか、動かないか。

このわずかな差が、嫉妬を正のエネルギーに変えるか、負のエネルギーのまま自分の中に止めることになるかの大きな違いになる。

行動力に嫉妬したのなら、自分も動いてみる。
文才に嫉妬したのなら、自分も文章を書いてみる。

勝てるかどうかとか、成せるかどうかとか、そんなのは動いた次の話だ。
まず動こう。

一番良くないのは、嫉妬に囚われすぎて何もできなくなることだ。
特に、「動いても自分が結果を出せないかも知れない」と思うと、怖くなるだろう。

恐怖や不安から、人は行動を止めてしまう。
実は、人を行動から縛るのは、嫉妬ではなく、未知への恐怖だ。
だって、成功するとわかってたら、誰だってやっているもの。

そもそも、人は、未知のモノを怖がり、否定したがるように出来ている。
既知のモノに安心して抱え込み、変化を拒みたくなる。
仕方ない。それは人間の本能のようなものだから。
そこに嫉妬が加わると、行動がマイナスの方にいってしまうこともあるだろう。

でも、少しだけ考えて欲しい。
人類がこれまでどうやって進化、進歩してきたのかを。

それでも地球は回る、と言ったガリレオ。
黄金の国ジパングを信じたマルコ・ポーロ。
新大陸を目指したコロンブス。

数多くの先人たちが、未知を乗り越えることで、素晴らしい未来を手に入れてきた。
怖さの先の未来は、きっと、もっとステキになるのだ。

もちろん、いまからボクらが新大陸を発見したり、万有引力の法則を見つけることはないだろう。
それよりも、もっと簡単にできることからやればいい。

今を生きること。
それが唯一の、自分の未来をデザインする方法だ。

どんなに否定しても、今の自分の人生は、過去の自分の選択の繰り返しから出来ている。
過去の積み重ねが今日であり、今日の積み重ねが未来になっていく。

つまり、今日を変えられないと、未来は変わらない。

逆に言えば、今日と同じ日を繰り返しても、未来は今日のままだ。
今を否定する必要はない。
嫉妬を見て見ぬフリする必要もない。
そのエネルギーを自分に向けて、少しだけ今日を変える努力をしよう。

そうすることで、少しずつ未来を変えていこう。

未来を変えるための取捨選択は大事だ。
出来るだけ削ぎ落とし、研ぎ澄ますことは本質を捉える。
自分がしたいことにフォーカス出来る。

未来に向けての思考と歩みは止めちゃダメだ。

一方で、心の余裕も大事になる。

未来はこれしかない。なんて思う必要は無い。
失敗したと思おうが、成功したと思おうが、人生は続いていくのだ。
むしろ。失敗を積み重ねることで、成功の確率は上がるのだ。
嫉妬をうまく高出力のエネルギーに変え、行動に移すことで、未来はクリエイトできる。

そのためにも、今日をデザインする。
だから嫉妬をディレクションする。

自分の人生だもの。
自分の好きに、クリエイトしていかないと、楽しくないでしょ?

未来を変えるための行動についてはこちらの記事でも紹介してます。

明日やろうは馬鹿野郎。の意味の捉え方を変えると、少しだけ未来が変わるかもしれない話

ABOUT ME
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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。