COLUMN

デザイン超入門 ーデザインは課題解決ってどういうこと?ー

ボクの本業はディレクションです。
ディレクターと呼ばれるポジションですね。

でも、各種のクリエイティブについてのディレクションが出来るようになるために、デザインなども勉強しています。
職業としてのデザイナー活動をすることはないですが、個人の趣味レベルであればちょっとしたデザインなどもして遊びます。

今回は、そんなディレクター目線からの「デザイン超入門」を語ってみたいと思います。

ちなみに、スキル的な内容はほとんどありません。
あくまで「デザインについての基本的な考え方」について書いてます。
そもそもデザインって何?っていう疑問を持ちつつも、デザインが気になる。そんな「デザイン超初心者」の方のお役に立てたら幸いです。

デザインって何だろう?

さて、そもそも「デザイン」って何でしょう?

美しいビジュアルをつくること?
目を引く広告をつくること?

実はこの問い、今は情報が出回りすぎてて、検索すればいくらでも答えが出てきます。
一般的な模範解答としては「問題解決」ってところでしょうか?

でも、いきなりデザインが課題解決だと言われてもピンと来ないですよね?
大事なのはその回答ではなく、なぜデザインが問題解決になるのか。
その間にある部分ですね。

デザインと課題解決の間にあるものは「情報整理」です。
伝えたい相手に、適切に伝えたい情報を正しく伝えること。
それをスムーズに行うために、その情報を綺麗に整えて表示します。

それをするためには情報の「収集」、「分析」、「整理」、「選択」、「再配置」といった工程が必要になります。
これを上手に行うことがデザインをする。ということです。

では、なぜそれが「課題解決」につながるのでしょうか?

デザイン(情報整理)を行う理由としては、クライアントさんの要望に答える。という部分が必要不可欠です。
このクライアントは自分自身の場合もありますし、友人や知人である場合もあると思います。

ようは「要望」を持っている人のことです。
で、例えばその要望は「次回のライブの集客をしたい」とか「この商品を宣伝したい」とか、「ウェブのアクセスを伸ばしたい」とか、様々です。

つまり、このクライアントさんの「要望」とは、そのまま「解決すべき課題」なんですね。

集客したい。ってのは、いまのままでは集客に課題があるということ。
宣伝したい。ってのは、いまのままでは宣伝に課題があるということです。
もちろんアクセスも同じ。

で、その課題を解決するために、デザインが必要であり、正しいデザインをするための「情報整理」を行う、ということになります。
なので、正しくデザインされたアウトプットはすべて「課題を解決する」手段であるべきです。

こうした流れを含め、「デザイン =課題解決」という公式が生まれてきます。

デザインを学ぶとき、みんなフォトショやイラレの使い方から入り、見た目だけ整ったアウトプットを作ることに執心します。

それはそれで否定するつもりはありませんが、この基礎基本というべき考えを理解しているかどうかはプロとアマの大きな差になると思います。

これはデザイナーだけでなく、ディレクターを目指す人も知っておいて損はないと思います。

デザインは特別なものじゃない

さて、デザインと聞くと敷居が高いもののように感じませんか?

芸大や専門学校を出て、特別な訓練を積んでいないと語ってはいけない。そんな印象を持っているとしたら、それは思い込みです。

そもそも、デザインはごく自然に日常に溶け込んでるし、みんな無意識にデザインをしています。
その意識部分をちょっと掘り返してみましょう。

デザインは身近にたくさん存在している。とはどういうことでしょうか?

例えば、ペットボトルのラベルの有無を考えてみましょう。

あなたがコンビニで水を買おうと思った時、ラベルのある水とない水、同じ100円で販売されているとしたらどちらを購入するでしょうか?
普通は特に何も考えず、ラベルがある方を選ぶのではないでしょうか?

あるいは「南アルプスの美味しい天然水」と書かれたペットボトルと、「東京都の水道水」と書かれたペットボトル、どちらも150円で売られていたとしたら?
なかなかここで「東京都の水道水」を選ぶ人は少ないのではないかなと思います。

これが、日常にあるデザインであり、デザインの持つ力ですね。

つまり、そのラベルからボクらは「認知」「ブランド」「信頼」「安心」「イメージ(美味しそうなど)」といったいろんな情報を得ているわけです。
その様々な情報を受け取ることで、「東京都の水道水」よりも「南アルプスの美味しい天然水」を無意識に選ぶわけです。

そして、ペットボトルに限らず、このデザインはいたるところにあふれています。

どのカップラーメンを買うか
どのポテトチップスを選ぶか
どの缶ビールをチョイスするか

これらは全て、デザインの力が発揮されているからこそ、数ある商品から自分が欲しいと「思う」ものを手に取ることができるわけです。

一方で、自分たちも無意識にデザインを行っています。

例えばブログ記事の見せ方なんかはそうですね。
どこに写真を配置するか。
改行をどこに入れるか。
サムネイルを選ぶこともそのままデザインを選ぶ行為と同じです。

「より良く見せる」という意識は、そのままデザインをしようとする感覚と同じです。
そのために「情報整理」を行なっているからです。

ブログに限らず、イラストを描くときも、写真撮影の構図を決めるときも、全てはデザインの考え方に紐付きます。

「そんなクリエイティブなことは日常ではやってないよ」と言う方は、スマホ画面の中の「アプリの並べ方」はいかがでしょうか?

色別に並べるとか、機能が近い順でグループにして並べるとか、自分なりの「情報整理」を行なっていないでしょうか?
これもまた「デザイン」の考え方です。
つまり、無意識に「情報整理」をして、自分なりに「課題解決」を行なっているということ。
ここでに「課題解決」は「スマホ(アプリ)を使いやすくする」ですね。
機能や色でまとめることで、ランダムに配置された画面よりも、使いたいアプリがどこにあるか探しやすくなるため、使い勝手が向上しているわけです。

デザインをするときに意識したい基本原則

さて、長々と「デザイン」の大前提を語ってしまいました。
いかにもディレクター的だなと我ながらに笑ってしまいます。笑

さて、ここからは少しだけ座学を。

デザインのスキルに関しては、基本的にはイラレやフォトショ、あるいはパワポやKeynoteなんかを使って、実際に手を動かしながら学んでいくことがオススメです。

その上で、頭にいれておきたい基本情報をちょっと整理してみましょう。

デザインの4つの原則

デザインには「4つの原則」があると言われてます。

「近接」「整列」「コントラスト」「反復」の4つですね。

近接近しい情報をまとめて表示します。
整列情報・画像を整理してきれいに並べて表示します。
コントラスト最も伝えたい情報を大きくするなど、メリハリつけて表示します。
反復繰り返しのパターンを利用して表示することで統一感を出します。

色の3属性について

色の3属性も軽くあたまに入れておきましょう。

色相色味のこと
明度明るさのこと
彩度鮮やかさのこと

全体での色の統一はブランディングの第一歩にもなる大事な要素です。

また、初心者、入門者の場合は色をたくさん使うと難しくなります。
3色くらいにおさめておくのが良いかも知れません。

色の選び方の基準は

ベースカラー7割
メインカラー2割ちょい
アクセントカラー1割以下

と言われてます。

メインカラーを先に決めるのがオススメです。

また、たくさんの色を扱う必要があるときはどうするか?
その場合は「トーン」を意識します。

「トーン」とは、明度と彩度の複合概念ですね。
彩度を揃えてガチャガチャ感を軽減するなど、ちょっとテクニカルな領域へはいっていきます。
入門編は無理しないでOK
全体の色バランスは常に意識しましょう。

フォントにこだわる

また、フォント選びは重要な要素です。

明朝が良いのか、ゴシックが良いのか。
手書き風が良いのか、デジタル表現が良いのか。

「なぜ、このフォントを使うのか」を意識してチョイスしてみましょう。

目的意識があるかないかで、その制作物の「厚みや深み」が全然変わってきます。
これはデザインに使用する色や形なども同じですね。
自分のこだわりを言語化して説明してみましょう。

上達するための方法

デザインの上達には、好きなデザインの模写がオススメです。

サイト丸ごととか大げさに考えなくてOKで、まずはバナーやトップ、アイコンやサムネなど、ちょっとした所から真似してみましょう。
(ただし、Webに乗せるときはちゃんとオリジナルにアレンジしてください。)

何より、まずは楽しんでやることが大事です。
フォトショやイラレを使うのも良いですが、基礎的なデザインの練習ならパワポやキーノートでも出来ちゃいます。

まずはそのあたりから試してみるのも良いかも知れません。

さて、冒頭でもお伝えした通り、デザインとは課題解決です。
そのため、デザインにはそれぞれの目的があり、結果があります。
それを自分のなかで定義、言語化出来ると強いです。
いわゆる「コンセプト」と呼ばれる部分ですね。

デザインはスキルも大事ですが、それがどうしてそのデザインであるべきか、というコンセプトもとても重要です。
この部分もぜひ意識してもらいたいなと思いつつ、簡単ではない部分でもあります。

まぁ、まずは楽しんでデザインしてみることが一番ですね。
「コンセプトの作り方」についてはまたあらためて記事にしてみたいと思います。

ではでは、また次回の「超入門」でお会いしましょう。
どうぞお楽しみにっ!

プレゼンテーションが苦手!という人にはこちらの記事がオススメです。

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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。