ディレクション入門

SNSなどで何かを発信するときは、自分の得意な受信感度を知っておく方が良いかもね。

みなさんは普段よく使うSNSって決まってますか?
Twitter、Instagram、TikTok、note、YouTube・・・それこそいまは千差万別、いろんなサービスが出てきています。

この中で、自分が発信するのが得意なメディアってのは必ずあるはずなんです。

例えばテキスト重視ならTwitterやnote。
写真などのイメージベースならInstagram。
映像ベースならYouTubeやTikTok、みたいな感じですね。

たぶん、発信側はそこまで意識してないと思うのですが、やはり自分の得意とする「発信感度」のサービスをチョイスしてメインに使っているはずなんですね。

さて、今回はこの「発信感度」「受信感度」の話をすこし掘り下げます。

感度のレベル

人は情報の発信と受信のそれぞれに「文字」「映像」「音」の3つで「至上」「得意」「不得意」があると思っています。

まず、発信について、文字(テキスト)にして伝えるのが「至上」「得意」「不得意」の3パターン。
映像(ビジョン)にして伝えるのが「至上」「得意」「不得意」の3パターン。
音(音声)にして伝えるのが「至上」「得意」「不得意」の3パターン。

この9種類ですね。
厳密にいうと、写真やイラストなどの「ビジュアル」もあるのですが、ここでは動画の(ビジョン)に含めて考えます。

つまり、人に何かを伝えるとき、テキストが楽な人はメールや報告書をベースに考えるし、音声が得意な人は電話報告をするし、ビジュアル(ビジョン)伝達が得意な人は写真を提示したり、概略図のようなイラストを添えて提出する。みたいな感覚ですね。
きっと日常の業務でも無意識に報告の仕方を選択していると思います。

なので、この発信の得意不得意には個人差があるわけです。

もし、いま自分が何かのSNS発信をしていて、どうしても続かないとか、何をどう発信していいかわからない、みたいなジレンマに陥ってるとしたら、この発信感度を一度見直すと良いかも知れません。

テキスト発信が苦手なのにTwitterやnoteを続けてもたぶん苦痛なはずです。
それより映像が得意ならYouTubeやTikTokにした方がいいし、音声伝達が得意だと思うならVoicyとかstand.fmを使う方が続くはずです。

受信感度

発信感度にたいして、同様に受信感度もあると思っています。

これはどのチャンネルで受け取るのが楽か、ということですね。

テキストで受け取るのが「至上」「得意」「不得意」の3パターン。
映像(ビジュアル)で受け取るのが「至上」「得意」「不得意」の3パターン。
音声で受け取るのが「至上」「得意」「不得意」の3パターン。

この9パターンですね。
で、先ほどの発信感度と掛け合わせて、それぞれの発信・受信感度に組み合わせがあるわけです。

だから、発信は音声だけど、受信は映像が楽とか、発信はテキストが至上なんだけど、受信は音の方が得意とか、個人で組み合わせが変わるわけですね。

そして、何かしらのメディアあから情報を受け取るときは「受信感度」が高い方、つまりは自分の得意メディアを通して情報を得るほうが、理解度が高かったり、得るものが大きいというわけです。

例えば最近は書籍を音声読み上げしてくれる「オーディオブック」なんかも流行っています。
ですが、例えばボクの場合は受信感度が「映像」>「テキスト」>「音声」の順なため、あまりこのオーディオブックには向いていません。
いくら通勤中の電車で手軽に聞けるとはいえ、頭の中に残るものは少なく、下手をすると単なるノイズになってしまうのです。

こうした感じで、自分の発信・受信感度が高いメディア、チャンネルを探せると発信力も受信力も上がるだろうと思うわけですね。

動画を記事化する

さて、この考えがベースにあって、動画→記事の流れってのを以前からやりたいと思っていました。
その第一実験として書いてもらった記事がこちらです。

これは単純に「発信するSNSが違うからいろんな人が見てくれる。」ではなくて、受信の得意媒体が違うから発信形態を振り分けた方がいいだろう、という判断からスタートしています。
そうすることによって受け手は自分で自分の得意な受信チャンネルを選択できるようになるからです。

だからテキスト受信が得意な人はこれまで通りに記事を読めば良いし、音で聴くのが得意な人は動画を再生すればいい。
このメディアのチャンネル選択って考え方はこれからもっと主流になっていくと思っています。

単に世間が動画に流れたから動画。って短絡的な判断じゃなくて、もう一歩奥の思考を試していきたいという考えですね。
このやり方はここ1、2年で個人メディア発信の主軸になっていく可能性はあるだろうなと思ってます。
一億総発信時代において、誰にどうとどけるか、そのチャンネルルートのデザインは不可欠になると思っているからです。

また、得意を受信することができる選択肢を持つことは、チャンスロス(機会損失)を減らすことにも繋がってくると思っています。

例えばYouTubeにしかコンテンツがない場合はその動画を見るしかないわけです。
でも、受信感度がテキスト至上の人は、その動画受信が億劫で後回しにしてしまう可能性は高いと思います。
また、仮に聞いてもらえたとしても、頭には残りにくい。
やはりテキストでの情報入力の方が楽なわけですから。

でも、その動画の内容が記事にも書いてあれば、テキスト受信が至上の人は記事を読んだ方が楽だと感じるから、必然的にそっちを選択するはずなんですね。

この2重のロスがなくなるのは発信側にとっても、受信側にとっても良いことだと思うわけです。
メディアが違う中でコンテンツを横展開していくだけでチャンスロスを減らすことが出来ると考えてるのはここがポイント。
もちろん、発信量も2倍になるわけで、単純に接触率も上がります。

TPOへの対応

また、単純に受信感度の得意不得意とは別視点で考えるなら、このメディアチャンネルの選択はTPO(時間や場所)によって使い分けることが出来るのもメリットになりそうです。

例えば、音が出せず、イヤホンも使えない(授業中や会議中?)ならテキストで読めるし、満員電車なんかでスマホの取り出すのか難しいときは音声で、みたいな使い分けは出来るはずです。

あとは、さくっとテキストで概要を把握しておいて、あとから音声で詳しい解説を聞く、などの使い分けも出来るかも知れません。

こうした個人の受信感度をベースに、TPOでメディアを使い分けるシーンも今後は増えてきそうです。

こうすることで、ユーザーさんの満足度は上がりますし、コンテンツと発信媒体の相性で、意外とテキストの方がわかりやすかった。とか、テキストのあとで音声聞いたら理解が深まった。みたいなことも出てくるでしょう。

音声受信なら、ながらでも出来るメリットがありますし、テキストなら一部引用して他人に送ったり、自分の記事のなかで引用紹介するみたいな、それぞれの長所も活かせるわけです。

メディア横断でのコンテンツ展開は、ファンの横展開が起きるのもメリットですね。

もちろん、発信側には負担は増えるわけですが、受信側としては自分の楽な受信方法を選べるので理解や知識の浸透も楽になります。

なので一つのコンテンツも各種でアウトプットする方が、ユーザーさんやファンにとっては得意の受信で得ることが出来るようになるので親切なアウトプットになることは間違いありません。

あとはこれを実践するためのシステムとスタッフが必要なのですが・・・笑

もう少し内容を突き詰めて、4月以降で多チャンネル稼働したいというのが目標です。

音声から記事化してくださるライターさんも合わせて募集中ですので、もしよろしければお声かけください。
書き起こしではなく、音声を聞いての感想1500文字記事をお願いする、みたいな方向で考えています。
(書き起こしの方が楽ならそれでもOKですが・・・)

そんなわけで、引き続き発信をがんばりたいなと思う今日この頃。
今後もどうぞよろしくお願いします。笑

ABOUT ME
Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。