COLUMN

ディレクション思考で考える「クリエイタータイプ別分類」の話

先日、Twitterに投稿したこちらのクリエイター分析。

クリエイターには「作家型」と「職人型」の2タイプがいるんだけど、そこに「感情型」と「論理型」ってY軸が存在することが最近わかってきた。

つまり

A)職人・感情
B)作家・感情
C)職人・論理
D)作家・論理

の4カテゴリーに大別出来るってこと。
これは優劣ではなく、あくまでその人の基礎性質。

実はこの投稿のぶら下がりコメントで、それなりに細かい解説も載せていたつもりなんだけど、そこまで見ない人も多かったみたいなんですね。
で、「どう分析すればいいかわからない」って声がちらほらあったので、今回はそのまとめです。

ディレクターとして、これまで数々のクリエイターさんとお仕事を一緒にしてきたボクの目線での分類になります。
特に科学的根拠などはありませんので、あしからず。

4種の分類解説

A)職人・感情タイプ

近しい人間関係や、濃い繋がりのあるコミュニティ内での仕事に向いてる。
「お友達価格」もそれほど嫌だと感じず、その人のために全力を尽くし、自分のスキルで喜んでもらえると嬉しいタイプ。
自分の持ってるスキルは惜しみなく提供し、困っている仲間は放って置けない人情派。

B)作家・感情タイプ

「才能」という言葉だけで語るなら、このカテゴリーは天才属性。
ただし、仕事や業務として上手くこなすのはやや苦手。
素晴らしい作品を生み出す力は別格だけど、世の中に知られるまでには時間がかかるかも。
理論や理屈の前に、まず自分の「創りたい」を作ろうとする本能派。

C)職人・論理タイプ

Twitter内で目立ってるクリエイターさんのほとんどは多分ここ。
フリーランスでも会社員でもやっていけるだけの知識とスキルと対人へのバランス感覚を持っている。
セルフプロデュースが出来る客観力と具現化力、論理思考を合わせ持つ。
爆発力は無いが、仕事には困らない戦略派。

D)作家・論理タイプ

正直ここは希少属性のはず。
作家性と論理性は基本的にはどこかで相反するものでもあると思うから。
でも、時としてここを超越してるクリエイティブ・モンスターが現れる。
多くはCかBからのアップデートか、そうでなければ世紀の天才か。
いずれにしても、努力を努力と思わない才能派。

D)については投稿から少しリライトしましたが、伝えたかった部分はかわりません。
そして、何度もいいますが、これは能力の優劣や、仕事の出来る出来ないを示しているものではありません。

「本質的な立ち位置(性質)」がそこであるというだけで、努力次第でも、スキル次第でも、いくらでも変化出来る部分だと思っています。
自分の基本性質を理解することは、自分の能力を引き上げるためのスタートラインになる、という考え方です。

あるいは、すでにキャリアを積んでいたり、平均水準以上のスキルやコミュニケーション力を持つひとは、クライアントにあわせてAになったり、Cになったりするような器用さも持っていると思います。

自分のエリアが自分の求めている場所、目指しているエリアでなかったとしても、それは別に何の問題にもなりません。

基本性質を知り、目指す先を知ることが大事、というわけです。

作家と職人

さて、4種分類のついでに、もう少し横軸に関して詳しく説明しておきましょう。
つまり、作家型と職人型の違いについてです。

職人型

まず、ここで言う「職人型クリエイター」は、例えば、決められた制作作業をハイスピードでこなしていくのが好きな人である場合が多いです。
効率主義で、定期的な案件や、量産デザイン、テンプレ運用に向いてるタイプですね。
ただし、もちろんこれはゼロベースでデザインやクリエイションをしないと言うことではありません。
本質的に「テンプレ量産」を苦にせずできる=得意と言う捉え方です。
ちなみに、後述の作家型はそもそもそれ(テンプレ量産)を苦手とします。
そう言う意味で、スキルとスピードの左脳型クリエイターという印象なんですね。

作家型

一方で、作品ベースの作家型クリエイターは、自分の作品にこだわりを持っています。
だからテンプレ作業が苦手か苦痛だと感じます。
人から指示されたものではなく、自分が思うようにクリエイションしたいからです。
なので、作家型クリエイターはメインビジュアルの作成や、個別のオリジナルデザイン、コンペなどに向いています。
感性と表現力の右脳型クリエイターとも言えると思います。

何度も言いますが、これは本質的な性質の話をしてます。
どちらのレベルや立場が上とか、どっちが良い・悪いとかの比較の話ではありません。

感情と論理

次に縦軸の解説です。
これはシンプルですね。
例えば、目の前にあるデザインに対して「なんかダメ」というか、「XXXXだからダメ」と言うか、というシンプルな差で考えてもらって良いと思います。
感情、感覚が先にくるか、論理が先にくるかの差です。

これは言語化出来るかどうかはまた別の能力です。
論理型だから全員が言語化出来ているかというとそうでもないからです。
逆に、感情、感覚で「ダメ」と感じたとしても、それをきちんと言語化して人に伝えられる人だっているはずです。

あるいは、タイトルと本文テキストのジャンプ率を考えるとき、「なんとなく」で決めて調整をかけるのは感情、感覚型。
自分の中にある程度の数値パターンを持っていて、それをベースに調整をするのは論理型。と言えるのではないかと思います。

何度も言いますが、優劣ではなく、基本の性質です。
自分のデザインのコア、核となる発想のよりどころが「感情起因」なのか「論理起因」なのかがポイントになるわけです。

ちなみに、ボクは自分の思考を丁寧に言語化して伝えるのが得意な方なので、「論理型」とみられがちですが、何かしらのアイディアを考えるときは実は「感情・感覚型」です。
思いつきを伝えるための手段として、論理的な説明をしている感覚ですね。
もちろん、キャリアもあるのでクライアントさんや、パートナークリエイターの方にあわせて立ち位置を変えることも出来たりします。
このあたりはいろいろ積み上げてきた結果だろうな、とは思います。

最後に

これは完全に余談ですが、ボクのこの分析はあくまでお遊びレベルなものなので、もし本気で才能の自己分析をしようと思ったらこちらの書籍がオススメです。
ウェブで能力診断もしてくれますよ。

ちなみにボクの能力第一位は「着想」
アイディア、思いつきが大好きです。
これ、めっちゃ当たってます!

この本の内容分類は、ちゃんとリサーチデータに基づいたものなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

それでは、また。

ABOUT ME
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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。