COLUMN

クリエイティブ思考をビジネスに活かす手段についてディレクション目線で考える

ここ数年、よく「クリエイティブ思考」という言葉を耳にします。
「クリエイティブ思考」というと概念的ですごく難しく聞こえるかもしれません。
でも、本質を理解したらそんなに難しいものじゃないです。

例えばその一つに「誰かの成功事例を探さない」ってのがあります。
過去から学ぶのは大事だけど、二番煎じではクリエイティブ思考にならないからです。
そう聞くと、なるほど。と思うかと思います。具体的なので。
ただ、難しいのは理解することより使いこなす方かなとは思います。

今回はそんな、「クリエイティブ思考」の概念についてのお話。

クリエイティブ思考(シンキング)ってぶっちゃけなんなの?

簡単に解説するのは確かに難しいけど(笑)あえて簡単に解説すると・・・

「クリエイティブ思考」を究極シンプルに説明するとしたら、「新しいものを生み出す」考え方のことですね。
でも、これまで「前例」の成功トレースで走り続けてきた人たちにとっては簡単なことじゃないわけです。
だから創造や創作、表現者やアーティストといった0→1思考を学び、ビジネスに取り入れようって部分がフォーカスされています。

そして、そのクリエイティブ思考は4つの大きな要素から構成されています。

クリエイティブ思考の4大要素①温故知新

いつの時代も、過去から学び、今を知り、未来に活かすこと以外に新しいものは生まれません。
イノベーションは既存の技術の組み合わせから生まれるわけで、過去を知らない、知ろうとしないのはナンセンスですね。
過去のリソースがあるからこそ、未来の可能性を探れるわけです。
ただ、これは過去の成功事例をそのまま真似することとは違います。
時代は常に変化しているので、過去がそのまま今に当てはまることはないからです。

クリエイティブ思考の4大要素②創造

ここがないと何がクリエイティブなのかわからないですよね。
そして、創造するためには自己と向き合うことが必要になります。
これは個人も企業も同じです。
自社のアイデンティティがわかってないのに、新しいサービスを生み出すことは出来ないわけです。
また、仮に出来ても一過性のものになってしまいます。
なんのために?が言語化出来ないと、大事なものが上に積み上がらないわけですね。
これは今までの大量生産、大量消費を目的としているビジネスとは大きく異なる部分です。
売ればいい。はクリエイティブ思考ではないからです。

クリエイティブ思考の4大要素③表現

創造はまだ自分の中の妄想、考え、アイディアにすぎません。
この思考を第三者に理解してもらう必要があります。
そこで必要なのが表現です。
言語化、イラスト、動画、音楽…表現方法は無限ですが、それを理解してもらえるかはその次のステップ。
多くの共感を得るパワーが必要になります。
そのためには、できるだけ多くの人に理解してもらえる共通言語=表現が必要になるわけです。

クリエイティブ思考の4大要素④拡散

また、どれだけ素晴らしい表現が出来たとしても、それが周囲に伝わらないと意味がありません。
説明にはロジックが必要ですが、それを超えた拡散力も必要になります。
むしろ、良いアイディアは意図しなくてもSNSなどで拡散されていく時代です。
狙うのではなく、そうあるべきアイディアであることの方ですね。

時代の変遷について考える

戦後昭和

戦後日本の右肩上がりの成長は失敗を恐れない、いや、むしろ失敗って何かわからないくらいのいけいけドンドンのエネルギーで成り立っていました。
それがバブルが弾け、平成になって経済が成熟し、「失敗」がわかりやすくなってきたわけです。
つまりは利益を損なうこと=失敗の時代の到来です。
失われた時代の始まりとも言えます。

平成ゆとり

いつしかボクらは平成のぬるま湯の中にいました。
ゆとり世代を揶揄しながらも、実は昭和に生まれたボクらが平成ゆとり真っ只中だったっていう悲しいアイロニーですね。
9.11も、3.11も、何度も変わるチャンスはあったわけです。
でも、変わり切ることはできませんでした。
これはいい悪いじゃなく、まさに「そういう時代だった。」ということだと思います。
ある意味では、平和な時代でした。

令和恐慌

今、令和になって思うのは、そんな平和や安泰なんて長く続かないってことですね。
戦争のない時代に生まれたことに感謝しつつ、未曾有の災害や厄災の時代と戦うことになりました。
どちらが幸せとかではなく、今、生きる時代の中でボクらは自分の幸せを探すしかないわけです。
ポストコロナは世界が一変する時代ですね。

ポストコロナ

この先、怒涛の倒産ラッシュが来ますよね。すでに来てるかもですけど・・・
でも、その次は「再起の時代」の始まりになります。
一度は倒産した企業経営者も、捲土重来の思いで復活してくる人が多いはずです。
また、倒産ギリギリの絶望の淵を経験した企業経営者は死に物狂いで再建を図ります。
新しいビジネスが、一気に加速する時代になります。
その時必要なのが、「クリエイティブ思考」だというわけです。

クリエイティブをあらためて見直す時代へ

クリエイティブ思考に限らず、経営者の方ほど、クリエイティブの概念は勉強した方がいいと思ってます。
例えば同じサービスや商品でも、コンセプトがあるかないかで大きく変わるからです。
一発屋で良いなら構わないですが、ちゃんと長く愛され、楽しんでもらう商品やサービスを世に送り出すには、それ相応のコンセプトが必要だと思ってます。

経営者の方はアイディアが豊富なので、コンテンツ思考が先行します。
あれをやりたい、これをやりたい。
でも、そのやりたいことをそのままやるだけだとごちゃ混ぜの幕の内弁当ができ上がります。
そのお弁当のメイン(魅力)は何なのか?
ここがないと記憶に残らないわけです。
だからコンセプトを決めてコンテンツを一串で貫く必要があるのです。
そうすることで、全てのコンテンツに存在意義が生まれます。

こうした「軸」作りこそがクリエイティブだとボクは考えます。

単なる表層的なデザインではなく、あくまで「その商品、サービスがこの世にある意義や意味」をわかりやすく表現すること。
そこに経営者の思いや哲学が丁寧に込められていること。

これからの時代には、そうした「価値」があるものしか売れない、生き残れないと感じます。

企業経営者の皆さん、ぜひ一度御社の「クリエイティブ」のあり方を見直してみてください。

まだまだ、創造・表現しきれていない「思い」、コアがきっとあるはずです。

 

クリエイティブに興味がある方はこちらもオススメ

ビジネスには「正しい悩み方」がある。
仕事が成功せざるを得ない状況を作り出す技能。
クリエイティブなやり方って具体的にどういうことなのか。
日本を代表するクリエイティブディレクターであり、
電通クリエイティブのトップである古川裕也氏、初の書籍。

ABOUT ME
アバター
Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。