ディレクション入門

「好き」と「得意」は実は別物!?自分の得意を分析して生産性を爆上げしよう!

年の瀬が近づくと、一年を振り返ることは多い。
なんとなくの締めくくり、あるいは新しい年の始まりを思うと、自然とそんな気分になるから不思議だ。

その場合、今年一年何をしてきたのか。あるいは、来年は何をしようか。そんな自分のやってきたことを振り返るのが普通だと思う。
でも、自分の内面や得意、不得意をあらためて振り返ることって、実は少ないんじゃないだろうか?

今回は、ぜひ、自分の「好き」と「得意」を振り返って、2020年の飛躍の起爆剤にしてもらいたい。
そんな想いを込めてのエントリー。

「好き」と「得意」は同じじゃない

けっこう勘違いしている人が多いのだけど、「好き」と「得意」は必ずしも一致しない

例えば、歌を歌うのが「好き」な人は多いと思う。
でも、その人が上手いかどうかはまた別だ。
カラオケで歌うことは「好き」だけど、歌そのものは「得意」ではないのがこの状態。

これはスポーツなんかは顕著。
ゴルフをするのは「好き」だけど、全員が全員「得意」かどうかは別。

逆もある。

黙々と10キロ走るのは苦手じゃない、つまり「得意」だけど、べつに「好き」ってわけじゃない。
健康のために仕方なくやってる状況なんかはこれ。

他にも、お酒を飲むのは「好き」だけど、すぐに酔い潰れるから「得意」というわけじゃなかったり、人と話しをするのは「好き」だけど、話が上手いわけではなかったり、聞く方が「得意」だったり。

好きなことが全て得意であるわけではないし、得意なことをすべて好きになるとも限らない。
でも、ボクらは時としてこれを混同しがちなんだ。

だから、スポーツが得意な子はみんなスポーツが好きだと思い込んでたりする。
家で絵をかく方が好きな、スポーツ万能の子供だっているはずなのに。

「好き」と「得意」の定義

「好き」は長時間没頭できること。で、どれだけやっても苦痛にならないこと。

「得意」は知らないうちに出来てること。無意識のレベルでこなせること。

この差を理解していると、自分が何が「好き」で何が「得意」かを見つけやすくなる。

そう言う意味では、実は「好きじゃない」ことの中にも、自分の「得意」は混じってたりする。

例えば、もう何年も経理を仕事をしていて、ストレスを感じてなくて、ミスも少ないとする。
その場合は間違いなく「得意」だ。
そのクオリティで、その期間やれることが「得意」であることの証拠みたいなもの。

「好き」なものと違って、「得意」なものは無意識でもできてしまうから見つけにくい。

逆に言うなら、これを見つけ出すとかなり強い。
自分だけの売りにできるから。

「得意」の見つけ方

自分の「得意」は自分ではみつけにくいから、一つは人に聞いて教えてもらう方法がある。
これはできるだけ複数人に聞いて、重複する答えを探すようにするといいかも。
Aさんの前では几帳面なのに、Bさんの前では大雑把ってことはよくある。
他人は自分の一面をよく見てるけど、自分はその一面が多くのレイヤーになって構成されているからね。
いろんな角度から分析してもらった意見を聞いてみよう。

そしてもう一つは、自分の性格から分析する方法。
これは絶対じゃないけど、比較的その人個人の性格は、本質的な才能に直結すると思ってる。

<性格=得意>
・きちっとしてる=進行把握
・きれい好き=状況整理
・愛想がいい=関係作り
・元気がいい=モチベーター
・細かい=経理計算

みたいな感じで、自分の性格をざっくりひとことで言ってみると、その分析の糸口がつかめるかもしれない。

「好き」と「得意」を掛け合わす

好きと得意を見つけることができたら、それを掛け合わせることを考える。
そうすると、自分だけの唯一無二の武器ができる。

例えば、関係作りが得意なデザイナーさんなら、SNSだけでなく、リアルなオフ会やコミュニティでの活動の方が能力を発揮しやすいかもしれない。
デザイン×関係作りを意識して、新しい売り込み方ができる。

進行把握が得意なライターさんなら、自分が記事を書く以上に、他人の執筆進行の管理や取材調整の方が能力を発揮しやすいかもしれない。
そしたら編集側に回ることで、多くの取材記事をチェックして、自分の「好き」な書くことを「編集」に生かすことだってできる。

もちろん、これらはあくまで一例。
好きと得意の掛け算の仕方は無限にある。

大事なのは、自分をいまの場所に縛りつけすぎないことだと思う。

ここでしか活動できない。
この仕事しかんできない。
他にできることはない。

みたいに、自分の可能性を縛ると、せっかくの能力にも気がつかないし、掛け算することすらできない。

自分では気がついていないだけで、あなたには数多の能力ががる。

使う使わないは別で、気がつかなければ使うとすら思えない。

ぜひ、「得意」をさがしてみてほしい。

笑顔がすてき
挨拶がいい
返信が早い
仕事が丁寧
気がきく
強気
思慮深い
行動力がある
器がおおきい

どれもすべて「得意」につながる性格だ。
才能は、無意識から生まれてくる。

もっと自分を信じてみよう。

 

ABOUT ME
Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。