COLUMN

マンガ「左ききのエレン」に学ぶ、集中力の質とルーティーンの話

「左ききのエレン」というマンガがかなり好きです。
広告代理店を舞台に、天才になれなかった凡人のあがきと葛藤をこれでもかというくらいリアルに、でも胸踊るように描く名作です。

で、このマンガ、ストーリーや内容が面白いのはもちろんなんですが、そのなかにちょいちょい「ビジネス書」に通じる実に深い考察や推論からなる「教え」が描かれるんですね。
そこがものすごくためになる。

特に、「集中力の質」の話は本当におもしろくて、集中力を「深さ・早さ・長さ」に区分して、それぞれの適正を探すというもの。
元ネタがあるのか、作者のオリジナル理論なのかはちょっと調べてないので不明確ですが、とにかくこの理論が素晴らしいんです。

で、作中にはさらに、その集中力を使いこなす術として、「ルーティーン」が登場します。
人が集中状態に入るためには、お決まりの所作のことなんですね。

これがまた、めっちゃくちゃためになるわけです。
集中力の質は知っていたとしても、それを使いこなすことが出来ないと意味が無いからです。
今回はこのエピソードから、集中力を使いこなすための「ルーティーン」について少し考えてみたいと思います。

Andyのルーティーン

まずは自分のルーティーンを分析してみました。
このツイートは、完全にネタとして出しましたが、おそらくボクのルーティーンとしてはけっこう当たっていると思っています。

ルーティーン1
朝起きて、まず一番にするのがタスクチェックです。
メールやチャットツールの受信を確認して、それからシャワーを浴びます。
そうすると、シャワーを浴びている間に思考が今日の仕事の段取りに入るんですね。
このときは一番「浅く」て「(没入が)早い」集中状態だと思います。
でも、いろんなことをしてるから「長く」は続きません。

ルーティーン2
で、そこからコーヒーを入れることが多いです。
ツイッターを開いてるのもこのときですね。
なので、上の投稿はそのときに行ったものです。
このタイミングでは集中力は一回途切れています。
ただ、これってけっこう次のステップに繋げる重要なギャップかも、と思っていて、ここをすっ飛ばすと意外と集中が長く続かないんですよね。

ルーティーン3
さっき一度軽く切れた集中力を再接続するのが「タスクの書き出し」です。
ボクはタスク管理に1日1ページの文庫サイズの日記帳(マイブック)を利用しているのですが、そこに今日やるべきことをどんどん書き出していきます。
ここで少し深い集中へと降りていく感じですね。
ここでかなりエンジンがかかります。

ルーティーン4
で、デスクトップに処理するファイルをすべて移動します。
これ、けっこう自分のなかでポイントです。
ボクは常にデスクトップが空じゃないと嫌なんですね。
だから、そこに散らかったファイルは次々と処理したくなる。
つまり、片っ端から仕事を始めるきっかけ、トリガーを自分で作るわけです。

ルーティーン5
で、最後に使用するソフトをすべて先に立ち上げる。
これはルーティーンというよりは、もしかしたら集中を切らさないための予防線かも知れません。
例えば、作業中にイラレが必要になったとき、そこから立ち上げるとけっこう時間を取られますよね?
その間でボクの集中力は切れてしまうんです。
それをさせないために、おおよそ使うと予想されるソフトは最初にすべて立ち上げておきます。
フォトショ、イラレに限らず、メモ帳とか、エクセル(スプレッドシート)もそうですね。
そうしないと異なるプロジェクトのタスクをシームレスにつないでいくことができないんです。

このルーティーン、これまで完全に無意識で行っていたのですが、エレンを読むことでものすごく腹落ちしました。

思考だけでなく、無意識の行動も言語化しておくと武器になるんですね。

Andyの「集中力」の質

ちなみに、上記のルーティーンは、実は「事務処理」をメインに行うときのものです。
つまり、左脳をメインで使うとき、こうすると集中状態に入りやすいということです。

一方で、「企画を考える」「コンセプトを考える」「ネーミングを考える」みたいな「発想」を必要とするときはその限りではありません。
むしろ、こうした右脳発想を必要とする「考える」方のルーティーンは、正直まだ見つけられてないのです。

その辺りも色々探ってみてはいるのですが、一つのキーポイントとしては「他者との会話」があるように思ってます。

話しながら考える方がボクはアイディアが出やすいんですね。
なんなら思考より先に言葉が出てたりまします。
その言葉に意味づけを行う(あとから最適な言葉を探し当てる)作業を追加することで、その発想に命を吹き込んでいるような感覚なのかも知れません。

そういう意味では、ひとりでベストアイディアをひねり出すタイプではないんですよね。
集中も他人がいる方がしやすい。
家やオフィスで一人で作業しているときよりも、カフェで考え事をしているときの方が「深い」集中に入っているように思えます。

また、前もって準備していたスライドを話すトークイベントなんかでも、結構アドリブで新しい説明の仕方を加えたりしています。
これはまさに「話しながら考える」に当たる部分。
思いつきが加速する部分なんだと思います。

もう一つには、書きながら考える方が集中しやすいというのがあります。
他者から見たら落書きみたいな線を人が話しているときにわちゃわちゃ書くクセがあります。
これ、若い頃は集中しろって怒られたことがあるのですが、もしかしたら逆で、集中しようとしているルーティーンだったのかも知れません。

余談として

これは余談ですが、ボクは趣味で社会人バスケをしていて、たまに公式戦とかに出場するのですが、ごく稀に「打てば入る」みたいなゾーン(にとても近い)状態になることがあります。
ほんのたまに、たぶん2〜3分くらいの短い時間ですけど。

で、これは高校の現役時代のクセだと思うんです。
当時はもっと長くゾーン(にとても近い状態)に入れていたので。
現役時代はまだ公式戦が20分ハーフだったので、たぶん前半だけで最長15分とかは入っていたはず。
前半だけで35得点とか、トータル54得点とかしたことがあるからですね。
(もちろん、全然ゾーンに入れない試合の方が多いですよ)

で、バスケで超集中状態に入るときのルーティーンはなんとなくわかってるんです。

①チームが負けている状態で、追い上げの雰囲気になる
②相性の良いパスを出せるチームメイトがいる
③1本目のシュートが入ることでスイッチが入る

仕事の打ち合わせ(アイディア出し)のときにもこの状態に入れたことがこれまで何回かあるんですよね。
もう、アイディアが出てきて止まらない、みたいな。
これが再現できたら最強なのになぁ・・・といつも思ってしまいます。

右脳スイッチのルーティーン、探したいです。

自分のルーティーンを探す方法

さて、自分で自分のルーティーンを探すのって、ちょっと簡単ではないと思います。
ヒントは、「常に無意識にしていること」ですね。

1日の行動をおもいかえして、数日記録してみると、必ず仕事をする前にやってることを見つけるのは一つの手かも知れません。
あるいは「クセ」を他の人に聞いてみるのもありです。
特に考え事をしているときのクセは、集中に導くためのルーティーンである可能性が高い。
(だから本人は気がつかない)

常に持っているペンやノート、お気に入りのiPadのメモアプリなど、何かしらがルーティーン、あるいはルーティーンを呼び込むトリガーになっている可能性は高いです。
ちょっと意識して探してみると良いかも知れません。

良い仕事をするために集中力は大事です。

そして、それを自由に操ることができたら、きっといまの仕事の数倍のパフォーマンスを発揮できるはず。
その可能性を探る意味でも、このルーティーンやトリガーは意識して探してみたいですね。

ボク自身もまだまだ探りの段階ですが、このことを意識出来てるか出来てないかは今後の大きな差になりそうな予感がしています。

引き続きもっと探っていきたい部分ですね。

マンガから学ぶことはとても多いです。

 

ABOUT ME
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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。