ドラゴンボールビジネス論

ドラゴンボールビジネス論10ピラフ大王に学ぶ、夢を叶えるために必要な3つの鉄則

みなさんは、ピラフ大王をご存知でしょうか?
連載初期に悟空たちとドラゴンボールを奪い合い、願いが叶う一歩手前までいった敵キャラです。

実に3度挑戦し、3度失敗。
その失敗から、夢を叶えるための鉄則を学びましょう。

鉄則❶夢をしっかり声に出して伝える

ピラフの夢は「世界征服」でした。

「大王」というくらいなので、おそらくピラフはかつて王国の統治者だったのでしょう。過去形なのは、いまでは従者がシュウとマイの二人しかいないから。
あるいは何世代も前に王国を築いていたけど、代々弱体化して、いまに至っている可能性もあります。
だからこそ、王国の復活、そして世界征服は祖先の悲願だったのかも知れません。

そして、従者は減りましたが、堅牢な城と開発資金、そして高度な科学力は残していたようです。
これらを駆使して、悟空たちが集めたドラボンボールを横取りすることで7つ集め、神龍を呼び出すまでに至りました。

しかし、あと一歩のとこころで、横から先に願い事を叫んだウーロンに願い事を先取りされてしまいました。

惜しい。

あとひと息早く口に出してさえいれば叶ったのに。

さて、ここが一つの学びです。

みなさんは、自分の夢を声にだしてますか?

恥ずかしい、おこがましい、否定されたくないいろいろな理由で夢を胸に秘めたままの人がたくさんいます。
でも、それはめちゃくちゃもったいない。
自分の夢はしっかり口に出して伝えましょう。

達成率が上がります。

では、なぜ達成率が上がるのか?
まずはそこを紐解いてみましょう。

一つは、自分への適度なプレッシャーです。

口に出さなければサボってても分かりません。
でも、宣言したからにはやらなくちゃいけない。

これは三日坊主になっても大丈夫です。
それを10回繰り返したら1カ月分ですから。

何より、やるといったからにはやる。
人間はそんな風に出来ています。

二つ目の理由が、応援してくれる仲間が出来ること。

声に出さない限り、他人はあなたが何を成したいのかわかりません。
でも、口に出して伝えることで、それを応援したり、手伝ってくれる仲間が現れたりします。

究極、自分は言ってるだけでも、色んな情報は集まるはず。
どんどん発信しましょう。

三つめに、これが一番大事なのですが、「人の脳は自分が思い描いた通りの未来を叶える」ように出来ています。

「無意識の力」です。

その力は、頭の中で思い描いているより、口に出したほうがはるかに強く働きます。
そして、いつでも瞬間的に口に出せるように、キャッチコピー化しておくのがかなり有効です。

有名なところでは、漫画は違いますが、「海賊王にオレはなる!」とかは良い例ですね。

そして、これは、流れ星を見た瞬間に自分の願いを3回繰り返せるかどうか、にも通じる話です。
それだけ強く思っていて、叶わないわけがないのです。

さぁ、迷ってるヒマはありません。
今すぐ空に向かって大声で叫びましょう。

「ギャルのパンティおくれー!」と。

鉄則❷夢の解像度を高くする

歌手になりたい。社長になりたい。サッカー選手になりたい。

その夢を持つことは素晴らしいことです。
❶でもお伝えしたように、どんどんイメージして、どんどん声に出していきましょう。

でも、大事なのは「その夢を叶えたあと」です。
夢は、叶えた瞬間から日常に変わります。
その先をどれだけ具体的に思い描けるか?

あのサッカー元日本代表の本田圭佑選手は、「プロ選手になる」ではなく、「ヨーロッパのビッグクラブで10番を背負う」を小学生の頃からの夢に描いていたそうです。

そうなると、他人にとってはプロは夢でも、本田選手にとっては通過点。
叶えて当然のものになります。
出来るだけ夢の解像度を高く持ちましょう。

残念ながらピラフ大王はここが曖昧でした。

シュウから「世界を征服したら何をするのか?」と聞かれても、明確な答えがありませんん。

これは夢の解像度が低いからです。

だから、ドラゴンボールを集める。という具体的な目の前の目標に対しては情熱を注ぎやすく、具体的な実行に移すことが出来ますが、世界を征服した後の具体的な展望がないのです。

ここに夢に対しての情熱の差が出て来てしまうワケです。

夢の先の、夢も見る。

これはとても重要なことです。

鉄則❸他人のために動けるか?

夢を描くとき、最初は自分のやりたいこと、イメージすることが中心になります。
それは全然OKです。

でも、その夢がやがて多くの人を助けたり、幸せにするとわかると俄然叶う確率が高くなります。
なぜなら、周囲に応援してくれる人が増えるからです。

そして、自分のためにがんばるのには限界や諦めがあるけど、他人のためにがんばれるエネルギーは不思議と湧いてくるものです。

ピラフ大王が2回目のドラゴンボール集めをしているのと同じ時期にドラゴンボールを集めていた悟空の夢は「ウパの父親を生き返らせる」でした。

100%他人のためです。

ここまで純粋に他人のために動けるのは悟空だからこそではありますが、このマインドがあるかないかは大きいですね。

他人を幸せにすることはそのまま理念や行動指針につながります。

起業するのであれば、会社組織のビジョンやミッションの根っことなる大事な部分です。

あのスティーブ・ジョブズが創設したAppleも、最初はガレージでつくった自前のPCの販売からスタートしています。
最初は単純に楽しかったからやっていたのかも知れません。

でも、mackintoshを始め、革新的なものを生み出し続け、iPodやiPhoneなど、いつしか世界中のファンを虜にするプロダクトを提供するようになりました。

これもジョブズに「世界を変える」という揺るぎない信念があり、自分はもちろん、世界中のファンを驚かせたい、喜ばせたいという「他人のため」という想いの核があったからこそです。

起業は、創業者の夢をたべて成長します。

その夢が他人の夢も取り込めたら、それは間違いなく大きく育つことでしょう。

この部分こそが、夢を叶えるために一番大事なことかもしれません。

最後に

これも鉄則に入れても良いのかも知れませんが、「仲間選び」は慎重に行いましょう。

自分たちだけで「世界征服」という夢が叶えられないと判断したピラフ大王が、3度目の正直でドラゴンボール集めに挑戦した時、仲間に選んだのは「ピッコロ大魔王」でした。

しかし、残念ながら選ぶ相手を間違えました。

少なくとも仲間を集めるときは対等な立場であるべきです。

最近ではギブ&ギブ&ギブ&なんていいますが、少なくともギブ&テイクができること。
これは最低条件です。

ピラフ大王には力はありませんでしたが、強力な科学力がありました。
それを求めている人物と組むべきだった。

しかし、ピッコロ大魔王はその科学力を求めていません。
舞空術で空は飛べるし、エネルギー波で都市の一つくらいなら破壊できてしまいます。

自分が役に立たない相手にすり寄っても、何の価値もないわけです。

これはタラレバ論でしかないのですが、ピラフ大王はレッドリボン軍と組むべきでした。
レッドリボン軍もドラゴンボールレーダーは持っていましたが、かなり大味の作りでした。
おそらくドクターゲロがあまりドラゴンボールに関心をもってなかったのでしょう。

それより人造人間をつくりたかった。

余談ですが、実際に当時登場した人造人間8号はすでにそうとうの完成度でした。
あとは人格コントロールだけだったので、この研究が完成していたらドラゴンボールなんかなくてもレッドリボン軍は世界を征服できていた可能性は高いです。
ドクターゲロがドラゴンボールに興味を示さない理由はわかります。

ですが、実際にはレッド総帥は「背を伸ばしたい」という理由でドラゴンボールを探してました。

そして、必要だったのは「高性能」のドラゴンボールレーダーと、悟空からドラゴンボールを隠すための「ドラゴンボールの波長をカットする収納ボックス」でした。

この二つをピラフ大王は持っていた。

なので、その科学力を売りに、うまくレッドリボン軍と交渉していれば、世界の半分くらいはわけてもらえていたかも知れません。

惜しい。

夢を叶えるには、自分の夢だけでなく、他人の想いや、仲間選び、そして交渉なんかも大事になります。

間違っても乗る船を間違えて、途中で空から放り出されることのないように気をつけたいですね。

 

画像引用元
DRAGON BALL
©️鳥山明/集英社

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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。