最初は口だけのお笑い担当ポジションで登場したサタンですが、最終的には本当に地球を救うという大役を果たしました。
果たしてそれは運か?実力か?
今回はミスターサタンから、大衆の支持をあつめる圧巻のセルフブランディング術を学びましょう。
①圧倒的な自信
まず、サタンのすごさはその圧倒的な自信です。
自分より強い人間はこの世界には存在しないと本気で信じているし、その考えを変えようとはしません。
この、「圧倒的に自分を信じる」という力は、セルフブランディングをするなかではかなり重要です。
自分がどうあるべきか、と同様に、自分が「どう見られるべきか」も徹底して考え抜く必要があるし、それをやり抜き続ける自信と精神力が不可欠になります。
ここがブレたらうまくはいかないでしょう。
現代の著名なインフルエンサーさんのほとんどが、炎上すらエネルギーにするメンタルモンスターです。
圧倒的な自信を持ちましょう。
②メディアを利用するのが上手い
いくら自分をブランディングできたとしても、それを他人に知ってもらわない限り意味はありません。
そう、「発信力」があることはとても大きな意味を持つわけです。
サタンはテレビというマスメディアの使い方が非常に上手でした。
常にカメラがどこにあるのかを意識してましたし、戦いが始まる直前にはアナウンサーにそばに来るように伝え、リアルな声をリポートさせようとしました。
いつ、どこで、何を伝えるか、つまりは大衆に「何がもとめられているのか」をちゃんと理解しているからこそできることです。
ただの目立ちたがり屋ではありません。(たぶん)
現代の私たちにとっては、メディアの使い方は当然ですが、SNSということになります。
一口にSNSと言っても、Twitter、Instagram、facebook、YouTube・・・いろんなメディアがあります。
ここで重要なのが、ちゃんと自分の得意メディアを選んで発信できるかどうか、です。
例えばサタンがテレビではなくラジオだと、あれだけの人気は出ていない可能性が高い。
やはり、マスにリーチするテレビの影響力です。
なので、SNSに置き換えるならサタンはYouTuberになるべきでしょう。
テキストや写真では、その実力が最大限に発揮されるとは思えないですから。
自分の発信と相性の良いメディア選択が大事です。
③パフォーマンスが上手い
メディアの特性をつかみ、自分との相性を理解したあとは、やはりパフォーマンスが大事になります。
「自分の得意をどうみせるか」この一点突破があってこそ、「あの人は●●の人」みたいな認知が広まります。
ここがあってはじめて、セルフブランディングは核ができます。
ネット上の有名人の多くは「〇〇の人」と言い換えられると思います。
それはスキルや、著書や、印象だったりです。
例えば…
上司ニシグチさん(@jyoushi_n )はストーリージェニックな名刺。
コロさん( @coro46 )はイラレ職人。
大谷さん( @niepce356 )は神レタッチ。
これが「認知」の強さです。
サタンは「地上最強」という認知をこれでもかというくらいに繰り返しアピールします。
そのわかりやすい例として「瓦割り」をやったりするわけです。
ぶっちゃけ、瓦が何枚割れたところで、地上最強の証明にはなりません。
ですが、わかりやすく表現する。という一点においては、素晴らしい演出です。
セルフブランディングの大きなポイントとして、認知を高めるためには、一点突破できる武器が必要です。
そして、その武器をわかりやすく発信するのがパフォーマンスというわけです。
これを本能的に行なっている人と、頭で考えて理屈で行なってる人がいます。
サタンは本能型でしょうね、きっと。
④鈍感力が並じゃない
ボクがサタンを最大級に評価するポイントとしては、この「鈍感力」です。
つまり、周囲とのレベル差に気が付けない、いや、気がつこうともしない精神力というべきかも知れません。
良い悪いではなく、自分しか見えていないのです。
だから、相手が誰であっても関係ないわけです。
ベジータがドン引きするくらいの鈍感力ですから、これはおそらく宇宙一でしょう。
だからこそ、サタンはセル戦でもブウ戦でも、悟空たちに臆することがありません。
おそらく、戦闘力的にはラディッツに殺された農夫の倍がいいところだと思うのですが、そんなことはサタンには関係がないのです。
レベル差を気にしていたら、上のレベルには到底近づけません。
過剰なまでの鈍感力があるからこそ、そのレベルに平気で入っていける。
これがサタンの本質的な強みではないかと思います。
ここまでの鈍感力を身に着けるのは難しいですが、個を立たせるには、少し意識してみてもいいのかも知れません。
⑤やるときはやる
ここまで単なる虚栄とハッタリだけの印象のサタンですが、やるときはやります。
セル戦では人造人間16号を悟飯の側に運び、覚醒のきっかけをつくりました。
怖いと言いながらも、自分ができることをしっかりとやる。
この軸があるからこそ、ヒーローになれるわけです。
これができない人が実は多い。
ブランディングとは、無いものを無理やり生み出すことではありません。
その人の中に眠る本質をちゃんと言語化、ビジュアル化してわかりやすく伝えることです。
だから、どんなにハッタリや虚勢で着飾っても、中身がない人はすぐにバレます。
本質が大事になるわけです。
サタンには「戦闘力」はありませんでした。
死ななかったのが不思議なくらいにセルに瞬殺されています。
ですが、「勇気」は持っていた。
だからこそ、「ヒーロー」というブランディングがうまくハマったわけです。
これが戦闘力はあっても、勇気がない人物ならサタンはここまで愛されないはずです。
⑥運を味方につける
運も大事です。
というか、運も実力のうちなんですよね。
サタンはこの時流に乗るのがうまい。
もちろん、考えての行動ではないでしょう。
セルを倒したのが自分だと言ったのも、計算ではなく、天然だと思います。
でも、それが言える場面にいることもまた、その人の実力です。
そして、サタンが「勝利の瞬間」そこに居ることができたのは、やはり「勇気」があったからです。
全人類の期待を背負ってそこにいたからこそ、相手がどんなに強くても逃げ出さなかった。
だから、あの勝利インタビューの際に「私が倒した」と言えたわけです。
運を味方につけることもまた能力なのです。
ちなみに、サタンをフォローする訳ではないですが、セルを倒した悟飯の超サイヤ人2への覚醒のきっかけを作ったのは、サタンの勇気ある行動(16号を投げる)でした。
ベジータさんですら足手まといだったあの状況で間接的とはいえ、かなりセル打倒に貢献したことは間違いありません。
なのでOKです。
よく、「あいつは運がいいだけだ」と他人をディスる人がいます。
でも、それは本当に運だけでしょうか?
少なくとも、その運を拾えるだけの行動をした人にしか、幸運は舞い込みません。
家でネットからセルの悪口を書き込んでる人より、現場に赴いたサタンの方がそのチャンスを得るのは当然なのです。
運を味方につけたいのなら、行動しかありません。
サタンはおそらくそれを本能としてやっている。
だから世界は注目するし、そのブレイクのタイミングが訪れるわけです。
行動する人の失敗を笑うヒマがあるなら、自分も一歩を踏み出しましょう。
セルフブランディングはその行動から始まります。
⑦譲れない信念がある
サタンの戦闘力はクリリンどころか、ヤムチャさんより遥かに下です。
亀仙人にも遠く及ばない。
たぶん普通の人間の少しだけ上。
ですが、譲れない信念を持っていて、それは曲げません。
だからブウにも人を殺したり、建物を壊さないように言うし、犬を傷つける人間を許さない。
戦闘力がインフレし過ぎてて、ちょっとボクらも麻痺してますが、この時サタンは実は「銃を持った男二人組に素手で立ち向かっている」のです。
普通であればこれはめちゃくちゃすごいことです。
普通の人間に真似できるでしょうか?
少なくともボクには出来ない。
間違いなく怖くて足が竦みます。
だからサタンは人間に支持されるのです。
カリスマになれるわけですね。
悟空や悟飯みたいにぶっ飛んだ戦闘力がなくても、実際に次元の違う戦いをして地球を救わなくても、サタンのように「譲れない信念」を持っている人にボクらは憧れるのです。
この信念が、サタンのブランド力だとボクは思っています。
⑧真の救世主になる
サタンのすごさは、自分のレベルがどうこうと言い訳をせず、常に自分ができることを本気でやり抜くことです。
地球を木っ端微塵にできるやつがゴロゴロいるなかで、自分一人レベルが違うからと気後れしていても何もできません。
それより、無我夢中でくらいつく。
だからすごい。
悟空やベジータの呼びかけではどうにもならなかった元気玉ですが、サタンが呼びかけることで地球中の元気を集めることに成功しました。
結果、サタンは再び間接的とはいえ、地球を救うことになるのです。
セルの時に続いて2回目です。
これはもう、まぐれとは言えない。
サタンは真の救世主です。
そして、みなさんお気づきでしょうか?
この時点で、地球上で唯一「死んだことがない」のもサタンだけのハズです。
つまり、ドラゴンボールで復活させてもらったことのない、唯一のキャラクターと言う事です。
ここがサタンの最大にして最強の凄さです。
運と信念。そして人間の中では上位の実力。
それら全てを兼ね備えたサタンが、地球上でもっともカリスマとして崇められるのにはやはり理由があるのですね。
様々な要素をうまく積み重ねた上に確立したサタンのセルフブランディング(たぶん天然)。
真似できる本質は多そうです。
さ、まずはみんなで唱和しましょう!
「ナンバー・ワーン!」
画像引用元
DRAGON BALL
©️鳥山明/集英社
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