この激動、収縮の新時代に重要となるビジネス要素は「SMAP」だと思ってます。
え?いきなりなんの話?ってなりそうですが、いたって真面目です。
ポストコロナの時代において、ビジネスは一気に変革されること間違いナシです。
そんな怒涛の時代を生き抜くには、すごく当たり前で、とても大事な、「基礎基本」に立ち返る必要があるのだろうと思っています。
今日はボクがこのツイートで伝えたかった真意をもう少し掘り下げてお伝えしたいと思います。
この激動、収縮の新時代に重要となるビジネス要素は「SMAP」だと思ってる。
①Speed
②Mind
③Action
④Progressいつの時代でも変わらない普遍的な要素だからこそ、この揺れ動く激動の時代でも通用する考え方。
それぞれが寄り集まるとさらに強い力を発揮するから、一つも欠けちゃだめなんだよね。 pic.twitter.com/8L3Pzqzk6d— Andy(クリエイティブ・ディレクター) (@we_creat) April 11, 2020
4つの頭文字「SMAP」
ここでの「SMAP」は、以下の英単語の頭文字をとって並べたものです。
①Speed
②Mind
③Action
④Progress
これらは特に目新しい単語ではないです。
でも、いつの時代も変わらない普遍的な要素だからこそ、この揺れ動く激動の時代でも通用する考え方なのだと思うわけです。
一人一人でもすごい。
でも、それぞれが寄り集まるとさらに強い力を発揮する。
まさにあの伝説のアイドルグループ、「SMAP」みたいな要素だと思ってます。
だからこそ、一つも欠けちゃだめなんですよね。
POINT①Speed
この先の時代でまず求められるのは経営判断の速さになります。
これが遅いと一気に取り残されるわけですね。
例えば、契約には「紙の契約書」と「ハンコ」が必要で、それを許可するにも度重なる会議や稟議、承認のステップが必要だとします。
この流れを旧時代のまま保持しようとすると一気に他社に遅れを取るわけですね。
他者はトップダウンでクラウドサインを使い、どんどん契約をすすめていきます。
いっぽうで自社はハンコ待ち。
勝てるわけがありません。
そのうち、紙の契約書の会社とは取引しない。という企業も出てくるでしょう。
冗談ではなく、リアルな話だと思ってます。
いくら日本のトップがハンコ文化を必死で残そうとしたところで、若年層が経営陣を占める企業が増えてきたら確実に無視されます。
まずは古いしきたりの紙とハンコの文化を捨て去りましょう。と、上司に提言しておきましょう。
紙やハンコは物理的なものですが、経営判断そのものにもスピードが必要になってきます。
その場で決めて、その瞬間に動き出す。そんなスピード感です。
ちょっと持ち帰って検討します。みたいな悠長な時間はなくなるでしょう。
何しろ、持ち帰るにもオフィスが無い可能性だってありますから。
その場で決める。
それだけの裁量をより多くの人が持つようになると思います。
そこは年齢とかは関係ありません。
自分で考え、自分で行動し、自分で責任を取れる人にだけ、仕事が集まります。
どんどん高速で仕事をまわしていかないと追いつかない。
自ずと経営判断、ビジネス判断は早くなります。
一方で、その決断ができない人は「オペレーター(作業者)」としてしか働けなくなります。
これも年齢なんか関係ないわけです。
どんどん新しいものに興味を持ち、新しいことを取り入れていくスピードがある人しか生き残れない時代がやってくるでしょう。
また、経営判断が早くなるということは、現場対応のスピードも上がるということです。
「オレはオペレーター(作業者)でいいや・・・」と思っていても、裁かなくてはならない仕事は山のようにやってきます。
朝決まったことが夕方には変更になる。
まさに朝令暮改の世界で、その判断スピードについていけるか?
作業だけでも質とスピードが同時に求められるわけです。
のんびりしている暇はありません。
ポストコロナは、圧倒的ビジネススピードの時代です。
POINT②Mind
このコロナ禍の影響で、確実に「大量生産・大量消費」の時代が終わります。
まぁ、すでにもともと終わりかけていたのですが、それなりに多くの人が見て見ぬふりをしてきた部分ですね。
でも、それが完全に終わるわけです。
もう、物を作っても売れない時代がくる。
では、何が売れるのか?
よく言われる話ですが、その商品の持つストーリーです。
つまりはモノ以外の価値。
それが必須になります。
そして、その価値を生み出すのは、生産者側の想いです。
なぜ、この商品を売るのか?
なぜ、このサービスを提供するのか?
そこに理念や志、想いがないと売れない時代になるわけです。
そして、ここでは経営者のマインドだけではなく、それを取り扱う社員全員のマインドが一致することも大事になってくるでしょう。
従業員が一丸となって同じ方向を見ていること。
そこに強いブランドが生まれます。
これはボクの語る「3つのシコウ」の話に通じる部分ですね。
企業でいうところの「志向と思考と執行」
個人で言うところの「嗜好と思考と試行」
この3つのシコウが正しく組み合わさった企業が強い時代になります。
企業の求めるビジョンに、そこで働く人がどれだけ共鳴できているか?
その実現のために自分ごととして考えることができるか?
そうした理念の共有が必須になるわけです。
それを成すには理念の言語化が必須になります。
ミッション、ビジョン、バリューを最適化し、それに共感する仲間を増やす。
そこから生み出されるサービスやプロダクトをユーザーさんに気に入ってもらい、ファンを増やす。
この過程はそのままブランディングと呼ばれる流れになります。
組織をデザインする必要性があるのはこのためです。
ボクの提唱する「3つのシコウ」についてはこちらを参照ください。
POINT③Action
当たり前のことすぎてじゃっかん引くかもしれませんが、「Action」はとても大事です。
動かないと何も始まらないのはいつの時代も一緒ですね。
それでも、旧時代は仕事がありました。
会社なり、上司なりが与えてくれる、やるべきことが日々あったわけです。
でも、その方法論が変わってきます。
接待やご挨拶みたいな概念もなくなるし、いつしか名刺も不要になる時代です。
そこで自分なりの最適なアクションが何かをいち早く感じ、行動に移さないと置いていかれるわけですね。
この先の時代にはただ与えられる仕事なんて無くなるでしょう。
仕事は誰もが自ら創り出す時代になるわけです。
それは大企業だろうが中小零細企業だろうが、個人事業主だろうが変わりません。
一億総ビジネス創出時代の幕開けです。
だからこそ、Actionの質も問われるようになる。
これまでは、動かない人が多かったから、ひとまず無心にただ動けば勝てた時代でした。
ここからは、もはや闇雲に動くのでは勝てない時代になるわけです。
新しい技術をどこまで自分のものにできるか。
新しい仕組みにどれだけ興味を持てるか。
新しいことにどれがけ関心を示せるか。
そうした心の持ちかたと、それに連動した活動が不可欠になってくるはずです。
パラレルワークはもっと盛んになるし、リスク分散のために他拠点でビジネスを始める人も増えるはずです。
ボクもここまで明確にイメージしていたわけではないですが、結果として関東でも関西でも仕事ができる状況をつくっておいてよかったと、今は心から思っています。
それができたのもすべて「Action」をおこしてきたからです。
そしてその姿勢はこれからも変えないでしょう。
常に何かしらのアクションをつづけていくこと。
それこそが最大のリスクコントロールになるとわかったからです。
これはもはや企業も個人も関係ない話だと思ってます。
リモートでどこでも仕事ができる時代に、自分はどこで働きたいのか?
誰と働きたいのか?
どう働きたいのか?
自分の武器はなんなのか?
自分が提供できる価値とは何か?
このあたりは②のMindとも通じる部分ですが、今一度考えておくと良いかも知れません。
POINT④Progress
直訳するなら進歩、前進、発展、ですね。
本来ならこれも誰もがいつでも持っておくべきものだったと思います。
でも、昭和の右肩上がりの経済成長がひと段落した後、平成の長い不況に入っても、日本人はどこか呑気だったような気がします。
それはひとえに「企業に属している安心感」や「日本という国の安定感」だったのではないかと思うのです。
なんだかんだ言っても仕事はある。
選びさえしなければ食べるのに困ることはありません。
政府も保証してくれるし、究極的に困った状況に陥る可能性は少なかったからです。
そんな状況がボクらからこの「progress」と言う意識を奪ったのではないかと思います。
でも、かつての経済大国日本は、今や見る影もありません。
さらにここにきてのコロナショック。
もはや企業規模の大きさなんかは関係なく、キャッシュフローという体力がある企業、会社、店舗が強い時代になりました。
そして、ここからは再起の時代が始まります。
一度は倒産した企業経営者も、捲土重来の思いで復活してくる人が多いはず。
倒産はしなかったとしても、絶望の淵を経験した企業経営者は死に物狂いで再建を図るでしょう。
全員が無意識のうちに「progress」を掲げてビジネスに殴り込んでくるわけです。
そこで同じモチベーションを持っていないビジネスマンが一気に淘汰されるのは必然の流れではないかと思います。
そして、次世代の経営者たちは、この意識をベースにいろんな価値観や多様性に適応していく時代になるわけです。
「ウチの会社は昔からこうだから・・・」みたいな考え方はもはや新時代では甘えですね。
今のままではだめだ。と常に考え、常に前へと進む意識がないと、自社は良くても周囲が相手をしてくれないわけですから。
前に進めないということは、止まるということではなく、後退していくのと同意義になります。
ぜひ、前に進みましょう。
企業の思いを言語化する価値
さて、新時代では、この「SMAP」を意識しながら、自社の理念、ミッションやバリューを言語化し、資格表現に落とし込んでいくことが重要になります。
バーバル(言語)化とビジュアル(視覚)化ですね。
そしてこれを突き詰めていくことが、会社組織にとっての揺るぎないブランディングになっていきます。
この先の時代は、ラーメン屋でも八百屋でも床屋でも、すべての企業、組織、団体がこのことを意識するべきだと思ってます。
自社の理念、信念を言語化、視覚化するということが、その企業の旗印を掲げ、目指す先を指し示す羅針盤となるからです。
この荒れ狂う海で、行き先も見えない中で、唯一無二の信じる基盤になるわけです。
指し示しましょう。
自社が向かうその先を。
自分が進むべき道を。
一緒に歩む、仲間のためにも。
間も無く、新時代の朝日が昇るはずです。
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