COLUMN

クリエイティブディレクターAndyの「?」を「!」にする思考術の秘密

ボクが得意とする思考術として、AとB、無関係の2つのものに共通項を見つけ出し、それをつなげる、というものがあります。
これは物事の「抽象化」ですね。

抽象化とは、簡単に言うと、物事の大事な部分だけを抜き出して、それ以外は捨ててしまうこと。
ある種、ミニマリズムやエッセンシャル思考につながる部分だとも思っているのですが、これを突き詰めると、本質の掘り下げ作業になるのではないかと思ってます。

ちなみに、ボクのツイッターのプロフィールには「ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。」と書いているのですが、これは言うなれば「抽象化することで物事の本質を見つけ出し、解決することができる能力」のこと。

で、ふと、この思考実験をしてみようと昨年の暮れにこんな遊びのツイートをしました。

自分がどこまで物事を抽象化し、説得力ある文章に再構築できるか、を試そうとしたわけです。

タイムラインに流したのは、それを見てて楽しんでもらえるかも、という部分と、自分を追い込むためですね。笑

おかげさまで想像以上のお題が投稿され、自分でも意図しない思考のパターンをみつけることができました。

今回は、実例をもとに、自分自身の思考法を少し紐解いて、言語化してみたいと思います。

経験に基づく発想

これは正直一番発想がしやすいです。
自分の中にデータベースがあるからでしょうね。
その経験を話す中で、伝えたいメッセージを加えればいいので生みの苦しみがありません。

ただ、記憶の中の情報を伝えることになるので、その知識が正しいのかなどの裏付けリサーチは必要になります。

例としては以下のような投稿になります。

このお題の場合は、ミクロネシアを検索するなかでジープ島をみつけ、そこに自分の過去の体験を掘り起こしています。

例え話をベースにした発想

何かを伝えるときに、ボクはよく「例え話」を使います。

その「例」に当てはまる2単語だった場合は、だいたいこの発想法で処理していると思います。

例えば、こちらの例。

これは「卵焼き」と「壁」という2単語がお題でした。

まず、「壁」という単語がビジネスやクリエイティブには相性が良いと直感します。
誰しもが壁を乗り越えてきた経験があるはずだという推測ですね。

で、その壁を乗り越えることの重要性を例え話を使って説明しようとするのが次のステップです。

ここで出す例えとしては、「できるだけ簡単なもの」「できるだけ難しいもの」の2つがあります。
今回は「卵焼き」という簡単なものでさえも、最初は壁があるよね。というメッセージに落とし込んでいます。

これで「壁は乗り越えないと、簡単なことですらできるようにはならない」というメッセージを例えを使って届けている形になったのではないかと思います。

以下は同じような例ですね。

この手法で発想しているお題はけっこう多いです。
ある意味王道的な対応かも知れません。

「知らない言葉」としてくくってしまう例

上記が王道なら、こちらは少々邪道でしょうか・・・

140文字という制限があるため、知らない単語や、だれも聞いたことがなさそうな単語の内容を説明している余裕はありません。
そんなときはもはや日本語として認識しないという手段を使っています。

例えばこちらの場合はかなり極端です。

ここで「スーカラ・マッダヴァ」や「喜連瓜破」が何かを説明しはじめたら、140文字は一瞬で使い果たします。
そうなるとメッセージにならない。
そのため、「知らない単語」に出会ったとき、ディレクターやクリエイターならどうするべきか、という行動の方に落とし込むことでメッセージに変換しています。

正直、これはどの単語にも使える禁じ手ですね。笑
なので連発はしないようにしています。

似たような手法としてはこちらもそうですね。

やはり「算術論理演算装置」や「バッグクロージャー」は説明するには文字数が足りません。
なので、「意味が伝わりにくい単語」として抽象化して処理しているわけです。

伝わりにくい単語が例えになるぶん、主張したい「ポケモンGO」や「カロリーメイト」のネーミングの良さが引き立つ。
こちらはけっこう上手くできた例文ではないかと個人的には思ってます。

こちらも近い発想ですね。

名前くらいは知っている、にとどめ、単語の説明は省いています。
そして、その単語の深さや広さを知らないのが普通だよね、というメッセージに置き換えたものですね。

発想を並行移動させる

知らない単語ではなくても、縦位置で繋がりそうにない単語については、横に展開させて、発想法そのものをメッセージとする手法を取り入れました。

例えばこちら

アトランティス大陸と研ナオコ、この二つから共通項を見出すのは簡単ではありません。
なので、直接結びつけようとする発想はいったん忘れます。

脈略がないことを逆手に、「連想ゲーム」の最初のお題と設定し、そこから発想を膨らませる手段をメッセージにしている感じですね。

思考を並行移動させているという点では、下記のものも似た属性だと思います。

 

これは「表記」というくくりの中で、例をスライドさせて提示していますね。

ストーリーの中に組み込む

2単語の親和性が高いもの、関連付けやすいものについては、けっこう素直にストーリーの中に組み込んで表現しています。

下の「無人島」と「AI」というお題については、一見矛盾した真逆の単語ですが、逆に真逆すぎるからこそ繋がった例かも知れません。

まとめ

細かく分析していくと、もっといろんなパターンが見えてきたり、そのパターンを複数かけあわせているものもありそうですね。

とはいえ、今回の抽象化の思考実験は個人的にはとても面白かったです。

やっぱりボクはひらめいた瞬間が大好きなんだと思いました。
また良きタイミングで開催してみようかな。

ただ、これけっこう集中力を使うので、タイミングは考えたいですけど。笑

そんなわけで、年末年始のお遊び企画、いかがでしたでしょうか?

少なからず、楽しんでいただけたとしたら幸いです。

ではでは、また。

あ、ボクの「抽象化」から本質を掘り下げる思考法がディレクションにどう役立つのかは、ぜひ下記の実務ベースの記事を参考にしてみてください。

ABOUT ME
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Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。