ディレクション入門

新時代クリエイティブのチームビルディングについて考える

「個」の時代と言われていた令和ですが、かなり状況が変わってきてると感じます。

もちろん「個」のチカラ、能力が大事なのは大前提ですが、そこから他者と有機的、多面的につながって仕事をしていく、「個」×「個」、まさにチームの時代になっていく。
そのスピードが加速していると感じますし、またそうしたチーム形成のためのサービスもたくさん生まれると思ってます。

今回はそんな時代の流れの過渡期で、この先の働き方、チームビルディングについて少し考察してみようと思います。
答え合わせは、新時代であらためて。

フリーランスクリエイターの営業について

まず、この先はフリーランスクリエイターの営業方法も変わってくるとおもってます。
これまでは個々にそれぞれの営業方法があったと思うんです。
企業さんとつながって、そこからの紹介で仕事を広げていったり、SNSをつかって独自のマーケティング戦略を構築したり。
もちろん、この部分はこれまでとは変わらない可能性は高いですね。
なので、これまでに積み上げたものをいきなり捨てたり、壊したりする必要はないと思ってます。

一方で、あらたに考えられるのが、個人が直に企業とつながる直営業だけでなく、「チーム」をつくる能力のあるディレクターやプロデューサーと人脈でつながっておく「リファラル営業」も一気に増えるという部分です。
これは現時点で、旧体制の企業営業が苦手な人は特に意識した方が良いと思う部分です。

ちなみに「リファラル営業」はボクの造語です。

直接仕事を取りに行く企業営業よりも、TwitterやfacebookなどのSNSから感性でつながった人と一緒に仕事ができるのは少しハードルが下がると思います。
「そういえば、あの人デザイン出来たからちょっとお願いしてみようかな」ってやつですね。
これは比較的入り口をつくるのも難しいことはなくて、まずはそうしたディレクタータイプの人と友達になることから始めたら良いわけです。
で、そこでスキルを見てもらい、信頼を積む。という手法ですね。

ポイントは信頼の築き方

ここでポイントとなるのは信頼の築き方だと思ってます。
その人から声をかけてもらうことも大事だけど、やっぱり待ってるだけだと足りないですよね。
なので、自分の持つスキルはどんどん見せにいくのが良いと思ってます。

その舞台としてちょうど良いのが「コミュニティ」や「サロン」と呼ばれる集まりだと感じます。
比較的「コミュニティ内プロジェクト」で「これやってくれませんか?」と声がかかったとき、躊躇せずに自分から手を上げることが大事になります。

コミュニティ内プロジェクトのメリットとしては、まず仮に失敗してもほとんどダメージを受けないことですね。
企業相手ならそうもいきません。
なのでテストケースとしてや、自分のスキルアップのためにどんどん新しいことにトライできます。
これは利用しない手はないですね。

また、コミュニティの中であれば、「見ている人が多い」のもポイントです。
なんだかんだで、ボクもコミュニティ内で知り合ったクリエイターさんにはけっこういろんな仕事をお願いしていたりします。
Office io ではデザイン領域までしかカバーできないので、コーディングをはじめ、動画や写真撮影、紙媒体の印刷ディレクションなんかも専門性の高い方に入ってもらうなど、かなりビジネスとしては有機的なつながり方をさせてもらっているわけです。
これらは全て、いきなり仕事をお願いしたわけではありません。
やはりコミュニティ内での関わりの中から、コミュニケーションやスキル、相性なども知った上で正式なお仕事をお願いしています。

オーバースペックアクション

また、仕事がもらえるのを待っているというのも少しもったいないですよね。
例えば、自分の能力や経験を超えた仕事がたまたま流れてきた時なんかは、ディレクションやプロデュースをそれが出来る人に依頼して、自分もプロジェクトに参加して信頼を積む手だってあります。

普段は「ちょっと自分では対応が難しいです…」と断っていた案件だとしても、チームでならオーバースペックな仕事でも対応できるようになる。
そして、それをディレクションしてくれる人がいるだけで対応可能な範囲が一気に広がるはずです。

チームビルディングはなにもディレクターやプロデューサー、プロジェクトマネージャーだけの特権ではありません。
いちデザイナーでも、いちイラストレーターでも、自分からも「チーム」をつくりにいく視点は持っておく方が良いと思います。

これは余談として。
おこがましい話ではありますが、ボクは「左ききのエレン」の「アントレース」に憧れていました。
個として最強で、チームとして最強。あれがボクの理想だったわけです。

ただ残念ながらボクは神谷さんや八谷さんみたいな天才じゃない。
でも、それは別に最高のチームをつくるのを諦める理由にはならないんです。

チームは「最強」でなくていい。
チームが「最高」であればいい。

そう考えたら、いろんなプロジェクトに対して、アサインしたいのはクリエイティブのスキルだけじゃなくなるんです。
チームとしての相性や人柄、個々のコミュニケーションの質だって大事な能力になる。
「個人の武器」がますます活きる時代になると信じてます。

さぁ、新しいクリエイティブチームの時代です。

ぜひ一緒に、「最高の仕事」をしましょう!

 

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ABOUT ME
Andy
we.編集長/Design Offiice io COO./Creative Director|東京⇆京都の2拠点生活。| 企業の経営課題を解決するデザイン・コンサルやクリエイティブ・ディレクションやってます。|ミニマル思考と独特の着眼点で「?」を「!」にする発想・提案が得意。|日本のビジネスにクリエイティブの革命を起こしたい。