COLUMN

第8回|”恋愛”をディレクションで攻略するための3つの極意!

 

この連載は「得意なことがない」「スペシャリストにはなれない」と悩んでいる方が「ディレクション」という武器を手に入れるための入門書です。
何者にもなれない悩みをクリエイティブ・ディレクターのAndyさんにぶつけて、自分の武器を手に入れるヒントを一緒に探してきましょう!
あなたには、「ディレクション」という武器がある!

こんにちは。編集/ライターのあさのみです。
はじめてのディレクション〜スペシャリストでないあなたが「見えないスキル」を形にする方法〜。

これまでの7回はビジネスに使えるディレクションスキルの基本を解説してきました。ガチ!な話ばかりだったので、今回は少し息抜き。
質問箱からいただいたお悩みをもとに、ビジネスから離れて、”恋愛”でもディレクションスキルって使えるの?というテーマでお話を聞きました。

今回のご相談

「今までモテたことがない男子です。恋愛もディレクションで攻略できますか?」

質問者:匿名

Andyの回答
「”モテる”や”恋愛の攻略”の定義にもよりますが、恋愛にもディレクションが必要な要素はたくさんありますよ!」

恋愛でディレクションスキルがどう活かされるのか!?
Andyさんのこんなツイートを見つけました!

今回は、雑談回ということで、わたしがモテない人代表として
モテ男!?Andyさんにチャチャ入れながら詳しく聞いていきます!
ぜひ気楽にお読みください〜♪

 

恋愛をディレクションで攻略する極意1 ○○○設定が最初の一歩!さて、○○○とは!?

 

あさのみ
あさのみ
まず→『”モテる”や”恋愛の攻略”の定義にもよりますが』と回答するあたりがさすがAndyさんですよね。笑
Andy
Andy
「モテる」とは何か「恋愛を攻略する」とは何か、確かにイメージが人それぞれ違いますよね。合コンで連絡先をたくさん手に入れることなのか、片思いの人と付き合うことなのか…。ゴール設定を明確にすることが、ディレクターとしては必須ですね。
あさのみ
あさのみ
それは、もしかして、第6回・7回でテーマにしていたディレクターの必須スキル「タスク分解力」と同じ話ですか!?復習ですね!
Andy
Andy
その通りです。課題解決=ディレクションなので、ただ単に「モテたい!」だけでは、課題が大きすぎて分解できないんですよ。
あさのみ
あさのみ
なるほど…まずは自分にとっての「モテてる」状態とは何かを具体的にするところが恋愛をディレクションで攻略する第一歩ってことですね。
Andy
Andy
ビジネスでもありますよね。クライアントの要望が「売りたいんです!!」みたいな大きすぎる課題のとき。知名度をあげればいいのか、顧客単価をあげればいいのか、ブランドイメージを定着させればいいのか、など、方法は無限にあるので「売れてる状態」の分解からしっかりヒアリングが必要です。恋愛の場合は自分自身の中でゴールを明確にしてください。
あさのみ
あさのみ
ゴールの定義を設定するところから恋愛を始める!ディレクターっぽい!

■恋愛をディレクションで攻略する極意1

ゴール設定が最初の1歩!
どうなれば成功か、どうなった状態が理想なのかを、まずは定義する!

恋愛をディレクションで攻略する極意2 キーワードは○○○○○意識!

あさのみ
あさのみ
では、今回は「片思いの相手と付き合う!」というのをゴールに設定したとして、どうやって恋愛をディレクションで攻略していくのでしょうか?
Andy
Andy
そのゴールを達成するためのタスク分解をすると?
あさのみ
あさのみ
(突然のテスト形式!?)「楽しいデートを重ねる」とかでしょうか。相手の方に一緒にいて楽しいと思ってもらえれば付き合える気がします!
Andy
Andy
それも1つの方法ですね。ここで大事なキーワードがでそうです。何かわかりますか?
あさのみ
あさのみ
……!「相手意識」=「ターゲット意識」ですか!?
Andy
Andy
そう、ターゲットという言い方は最近はやや古くなりがちですが、企画には必ず受け手がいます。自己満足では、「一緒にいて楽しいと思ってもらう」はなかなか達成できません。
あさのみ
あさのみ
わたしも普段誌面を作るときは「だれに」「なにを伝えるか」の2点を強く意識しています。それと一緒なんですね。自分のエゴの押しつけは御法度!!
Andy
Andy
いえいえ、あながち御法度でもないですよ。「相手意識」を持ったディレクションには2パターンあるとボクは思っているんですよ。

あさのみ
あさのみ
確かに著名なディレクターやクリエイターさんを思い浮かべると、どちらのタイプもいるような気がします。
Andy
Andy
優劣ではなく、タイプなんですよね。どっちが自分にとってやりやすいか。どちらも「ターゲット意識」はあるんですよ。
Andy
Andy
例えば、Aパターンの場合、自分がすごく登山が好きで、相手がインドア派で、登山に興味ないとします。この状況で自分のエゴを通してデートに登山を選ぶのはリスク高いですよね。
そこで、相手意識を加えてアレンジすると、例えば読書好きのお相手のために、ゆっくり山小屋で読書をするというのを目的にする。
お相手は自分では山に登ってまで読書しようという発想はないと思うので、新しい発見があるデートとなり、サプライズ度はあがります。
あさのみ
あさのみ
なるほど…!それは好きになっちゃうかも!?Bパターンの場合は、読書好きの相手と本屋めぐりをしてからゆっくり家で過ごす、とかですかね。
Andy
Andy
そうですね。サプライズ度はさがりますが、確実に及第点はいけます。ディレクターはアーティストではないので、過剰な表現力や奇抜な企画などは求められていません。
あさのみ
あさのみ
Andyさんはどっちパターンですか!?
Andy
Andy
ボクは案件や目的によって使い分けますかね。
「ブランディング」に近い案件のときはパターンA。
伝えたい相手が明確な具体的な販促系の案件のときはパターンB。
もちろん、あえて逆で仕掛けることもあります。
今はそうやってできるけど、昔はAで押そうとして、撃沈したりしてたなあ。
あさのみ
あさのみ
Andyさんも撃沈時代があったんですか!?
Andy
Andy
テレビマン時代(※かつて制作会社でドキュメンタリーを作る仕事をしていた)、ボクはサーフィンが好きで、サーフィン企画ばかり出してたんですが、2年くらいずっとボツが続いてたんですよ。
サーフィンが好きだからやりたい!って熱意だけでは通らなくて。
あさのみ
あさのみ
ふむふむ。
Andy
Andy
ようやく通った企画が、サーフィン好きの少年を追いかける成長ドキュメンタリーでした。成長の話には、どんな人でも自分を重ね合わせて共感できる力があります。
Andy
Andy
そこではじめて、「これまでは自分がやりたいことだけを書いていたから通らなかったんだ!」「テレビ見た人がどう楽しいかを考えればいいんだ!」って気づきました。
あさのみ
あさのみ
そんな原点があったのですね。
Andy
Andy
そのコツをつかんでからは企画がどんどん通り始めまたんですよ。信頼されて企画もどんどんまかされるようになったし、自分の中に成功セオリーが増えていく感覚もありました!
あさのみ
あさのみ
いい話ですね…(Andyさんの恋愛スタイル聞きたかったのに、はぐらかされた…!?)

■恋愛をディレクションで攻略する極意2

企画にはつねに、受け手がいる!

「ターゲット」にどうやって届けるか、を意識せよ!

恋愛をディレクションで攻略する極意3 ○○○○は、ねらわないほうがいい!

あさのみ
あさのみ
相手を意識したディレクションをするためには、ヒアリングが必要ってことですね。

Andy
Andy
そうですね、ターゲットの深堀り、ニーズの聞き取りは大事です。まあ、恋愛の場合、すべて相手に聞いていたらサプライズ感もなくなりますし、うっとおしいですけどね(笑)。
あさのみ
あさのみ
確かに(笑)。実際の企画もすべてのターゲットにふかーくヒアリングをするわけにはいかないから、想像力もディレクターにとっては必要なのか。
Andy
Andy
あとは、特に大事なこと。
それは、1度で成功すると思わないことです。ヒアリングして、想像して、デート(=プレゼン)が、イマイチでもそこで「ダメだった」と思わないほうがいいです。
あさのみ
あさのみ
ぎくぅ。でも失敗したくないじゃないですか。
Andy
Andy
ヒアリングも「仮説」があってこそなんですよ。
「仮説」と「検証」を繰り返して、ゴールに近づいていくのがディレクターのやる課題解決です。なので、「失敗」は「失敗」じゃない。
「仮説」が当たらなかったという「検証」ができた。材料が増えただけです。むしろゴールに近づいている。
あさのみ
あさのみ
経験を積めば1回で企画が通ることも増えるかもしれないけど、最初は1発OKは期待せず、積み重ねていくってことですね。
確かにいきなり大きな企画=告白はリスクが高いし、成功しなくて当たり前かも。なのについついできるだけ手数少なく成功したいって思っちゃうんですよね。反省。
Andy
Andy
あとは、相手からのダメだしをネガティブに捉える人も多いですよね。足りない部分を知ることができるのはメリットなのに。
足りなかった部分は再度ヒアリングしてもいいし、改善をする方法だって考えられます。それがディレクターです。
あさのみ
あさのみ
か、かっこいい…!

■恋愛をディレクションで攻略する極意3

1発OK!1発成功はねらわない。

コツコツと「仮説」と「検証」を繰り返し、ゴールに近づけ!

恋愛とディレクションの共通点はほかにもたくさん!

あさのみ
あさのみ
Andyさん、ディレクションで恋愛を攻略するレクチャーをありがとうございました!
Andy
Andy
今回はデート(企画)を成功させるディレクションにしぼりましたが、まだまだ恋愛に必要なディレクションスキルはたくさんあるんですよ。

例えば…

・合コンでの自己紹介はプレゼン
・デートの設計はスケジューリングとコンテンツ設計。
・高級ディナーやクルージングを考えるなら予算管理も必要。
・遊園地に行くなら、雨の場合のリスクコントロール。
・おいしいお店をたくさん知っているなどはリサーチ力。

Andy
Andy
ディレクションは企画実行力なので、無意識にやっていることも多いと思いますよ。
あさのみ
あさのみ
確かに…すべてにおいてディレクションスキルを意識して恋愛してたら怖いけど(笑)。日常生活でも使えるもの、やっていることが多いんですね。だから、ディレクションは器用貧乏さんの武器になるのか!

「企画」をデートに置き換えてお話を聞きしたので、次回は、この流れで「ディレクターが鍛えるといい企画力」について詳しくうかがいたいと思います。

お楽しみに!

次回予告

「私はどちらかというと、しっかりきっちり進行をするタイプなので、自分の幅を広げるために、ディレクターとして”企画力”を磨いていきたいです! 苦手意識があるのですが、どうすればよいですか?」

質問者:ダイ

Andyの回答
「奇抜なことを考えるのが企画ではありません!左脳的に、論理的思考を使って企画を立てるステップをご紹介しましょう」

告知

「武器がない」と悩む方からの質問を募集しています。

年齢、立場、悩み事(ざっくりでも具体的なシーンに関してでも)を書いて、Andyさんに悩み相談をするような感覚で、お気軽にこちらにお送りください。
匿名でOK!
こちらの連載で取り上げ、Andyさんに回答してもらいましょう!

もっと「ディレクション」について読む

「ディレクション」は武器になるシリーズ

はじめてのディレクション
〜スペシャリストでないあなたが「見えないスキル」を形にする方法〜

第1回|器用貧乏で、何者にもなれない自分がコンプレックスです

第2回|ジェネラリストを名乗れるほど、すべてが完璧にできるわけではないのですが…

第3回|いろいろやりすぎて、何年経っても専門性が身についている気がしません

第4回|”進行管理”と”ディレクション”の違いはなんですか?〜前編〜

第5回|”進行管理”と”ディレクション”の違いはなんですか?〜後編〜

第6回|”リーダー”と比較するとわかる。”ディレクター”のこれだけははずせない必須スキルとは!?〜前編〜

第7回|”リーダー”と比較するとわかる。”ディレクター”のこれだけははずせない必須スキルとは!?〜後編〜

ディレクションスキルを学ぼう!

ディレクション入門①
ディレクションって、結局どんな業務なの?仕事内容を徹底解剖。

ディレクション入門②
キャンプの昼ご飯決めでわかる、ディレクションの質の話。

ディレクション入門③
プロの仕事から学ぶ、ロゴ制作のプロセス大公開

ディレクション入門④
ヒアリングの苦手意識を克服しよう!

ディレクション入門⑤
ネーミング&コピーライティングのコツ

ディレクション入門⑥
打合せで活きるディレクション力を学ぼう!

ディレクション入門⑦
プレゼンテーションの基礎・基本を学ぼう

ディレクション入門⑧
打ち合わせのまとめ方

ディレクション入門⑨
スケジューリングのコツを考えてみよう

 

ABOUT ME
企画・執筆|いずみの編集室 あさのみ ゆき
企画・執筆|いずみの編集室 あさのみ ゆき
フリーランス編集者、ライター。専門は子どもの知的好奇心をテーマにした読み物。日常の中にある知らなかったわくわくや初めての発見を見つけられる誌面作りにこだわっている。 「私自身も、専門家としての突き抜けられなさに悩んでいる1人です。だけど、たくさんの専門家に取材をしてきて思うことは、自分がわくわくすることに根気強く向き合えば、必ず一人ひとりに合った道が見つかるということ。この連載を通して、共に”知らなかった自分の力”を発見していけると嬉しいです。」